スイス・アルペンパノラマルートを行く(8)Day3:ギスヴィル〜トゥーン


2014年6月、自転車でスイスを旅行しました。「スイス・アルペンパノラマルートを行く」では、その準備から旅行の記録を掲載しています。第8話はギスヴィルからトゥーンまで73kmを走った、ツーリング3日目の模様です。

■ルート

ツーリング3日目は、ギスヴィルを出発してトゥーンを経由し、インターラーケンまで約101kmの行程。獲得する標高は約1,600mの予定。ルートはGoogleMapのとおり。

コースプロファイルも作成。上りの部分だけ距離と標高差を記載したが、これがいい加減だったため現地でみんなを苦しめることになってしまった(笑

クリックで拡大します
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プリントした紙をトップチューブのバッグにセット。目安としては役に立った。

コースプロファイル
コースプロファイル

■ルツェルンからギスヴィルまではSBBで輪行

午前8時、ルツェルンのユースホステルを出発してルツェルン駅に向かう。ギスヴィル駅まではSBB(スイス国鉄)で輪行。

SBBのチケット
SBBのチケット

しばし快適な電車の旅。ギスヴィルには9時21分に着く予定。

車内の行き先案内
車内の行き先案内

9時21分ぴったりにギスヴィルに到着。さすがスイスの国鉄は時間に正確だ。

ギズヴィル駅
ギズヴィル駅

■灼熱のアルペンパノラマルート

ギスヴィル駅を9時半に出発する。すぐにナショナルルート4号に乗れた。道路には「パノラマ通り」と表示されていた。

ナショナルルート4号、アルペンパノラマルート
ナショナルルート4号、アルペンパノラマルート

出発すると足を温めるまもなく、すぐに上りが始まる。この日もヨーロッパを襲った10年に一度と言われる熱波により、朝から気温が高かった。

午前10時で暑い!
午前10時で暑い!

最初のピークまでは距離にして11km、標高差を1,122mを克服しなければならない。平均勾配10%だ!

つづら折りの上り道
つづら折りの上り道

ザルネン湖を背につづら折りの道をひたすら上がっていく。太陽がぐんぐんと高く上がり、照りつける陽光が容赦なく体に降り注ぐ。

ザルネン湖
ザルネン湖

30度近い気温の中、7%から10%の勾配の日向の道を上る。心拍が上がり体が暑くなり、たまらず日陰で休む。

日陰に避難
日陰に避難

動画もあるのでぜひご覧ください。

同行するメンバーもこの暑さには参っていたようだ。

day3_06

暑いけれど、上らないと目的地に着かないので頑張る。大量の発汗で体から電解質がどんどん失われていくが、キャメルバックに入ったリプレニッシュをチビチビ飲んで塩分と水分を補給。これがなかったら本当に熱中症になっていたと思う。

上ってきた道が見える
上ってきた道が見える

見晴らしの良い場所に出る。眼下にはザルネン湖が見える。谷から吹き上がってくる風を利用して、地元の人がグライダーで遊んでいた。

シャイデッグが3台!
シャイデッグが3台!

初夏のスイス。熱波さえ来ていなければこの場所はきっと涼しかっただろう。この草原にバタッと横になったらどんなに気持ちが良よかったか。残念ながら我々は太陽光から逃れるために木陰に避難しなくてはならなかった。

初夏のスイス
初夏のスイス

■グラウベンビューレン峠

12時20分、ようやく1つ目のピークであるグラウベンビューレン峠に着いた。峠の名前の「Glaubenグラウベン」は信仰、信念の意味のようで、ここは巡礼道の経路にあたるみたいだ。

グラウベンビューレン峠1,611m
グラウベンビューレン峠1,611m

■アップダウンの連続

グラウベンビューレン峠からシャレンベルグ峠までの36kmは、アップダウンが連続する区間だ。まずは標高差400mほどを下る。

小休止
小休止

下りきるとセレンベルグ(Sorenberg)という町に出た。時刻は13時。お腹が空く時間だ。スーパーがあったので立ち寄って水と補給食を買い大休止する。朝食のあと大したものを食べていなかったからお腹は空いていたはずだが、店内をうろついても買いたいものが見つからない。体が固形物を欲していなかったようだ。結局、プラムを買って食べた。

定番の補給食
定番の補給食

栄養と水分を補給し日影で体を休め、再び走りだす。ここから再び上り道だ。

再び上り道
再び上り道

美しい景色の中を上って行く。

景色は美しい!
景色は美しい!

景色に見とれていたら、GARMINがアラートを鳴らした。道をロストしてしまったようだ。

スイスのサイクリスト
スイスのサイクリスト

戻ってルートを探すと、なんとダート道が進路だった。ナショナルルートなのにダート道ということもあるのだな、と学習する。

ダート道のナショナルルート4号
ダート道のナショナルルート4号

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走りだして43km、ダート道を抜けるとシャングナウ(Schangnau)という町に出た。ここから再び上り返すことになるので休憩することにした。標高は850mあたりまで下がっていた。谷の向こう側そびえる山並みが美しい場所だった。

小休止
小休止

携行食を口に入れ少し休んだあと、シャレンベルグ峠へ向かって上り始める。ここからが辛かった。たった320mの上りなのに、ちっとも前に進まないし脚に力が入らない。ハンガーノックの症状だ。

峠に近づくと雲行きが怪しくなった
峠に近づくと雲行きが怪しくなった

■突然の雨、そして霰(あられ)

午後3時52分、シャレンベルグ峠に到着。峠に着くと急に空が暗くなって雨がふりだした。雨を理由にまた大休止する(笑

シャレンベルグ峠1,168m
シャレンベルグ峠1,168m

実はこの日は、元オリンピック選手の小田島梨絵さんが、同じルートを後ろから走ってきて途中合流する予定だった。合流地点や時間は決めていなかったのだが、後ろから抜かれるはずだった(笑 しかし小田島さんは、この雨の中、峠で停車せず我々に追いつこうと走り抜けてしまったのだ。さすが元トップアスリート。気持ちも体力も我々とは違う。

大粒のあられ
大粒のあられ

小田島さんに追いぬかれたことを知らない我々も、雨は完全に上がっていなかったが、雨具を着込んで下ることにした。走りだすと、道路から湯気が立っていた。さっきまで灼熱の太陽が温めたアスファルトに冷たい雨が降ったからだろう。濡れたアスファルトに太陽の光が反射してきれいだった。

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雨が上がり、太陽が出ると暑いので雨具を脱ぐ。オーバーランゲネック(Oberlangenegg)とウンターランゲネック(Unterlangenegg)という地名の真ん中ぐらいのところだった。

雨具を脱ぐ
雨具を脱ぐ

峠を下り、田園地帯のようなところを過ぎるとトゥーンの町が見えてきた。トゥーンの先には、トップオブヨーロッパも見えている。

トゥーンが見えてきた
トゥーンが見えてきた

■トゥーンに到着、そしてインターラーケン、グリンデルワルドへ

午後5時半ごろにトゥーンに到着。予定ではインターラーケンまで走るはずだったが、電車で輪行したらどうかと提案した。疲れていたので誰も反対しなかった(笑

プリュッツェル
プリュッツェル

トゥーン駅で本場のプリュッツェルを食べてみた。パンのような食感で意外と美味しいものだと思った。トゥーンからインターラーケンまでは快適な輪行の旅。

ベルナーオーバーラント鉄道 路線図
ベルナーオーバーラント鉄道 路線図

インターラーケンオスト駅からは、ベルナーオーバーラント鉄道に乗り換えてグリンデルワルド駅まで再び輪行。

グリンデルワルド駅
グリンデルワルド駅

午後7時40分、グリンデルワルドに到着。ここでシャレンベルグ峠で追いぬかれてしまった小田島さんとお会いすることが出来ました。

グリンデルワルドで小田島さんと会えました
グリンデルワルドで小田島さんと会えました

夕食はタンパク質を補給(笑

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スイス3日目の走行距離:73.5km 獲得標高:1,895m

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