スイスの湖を巡るじてんしゃの旅(8)Day3 ブリエンツ〜インターラーケン


2016年10月、4度目となるスイスへの自転車旅行に出かけました。今回走ったのは、ナショナルルート9号「レイクスルート」。Day3の午前はブリエンツ・ロートホルン鉄道(Brienz Rothorn Bahn)に乗って観光、午後はブリエンツからグリンデルワルドまで自転車と鉄道で移動した。






■ブリエンツ・ロートホルン鉄道で山頂へ

3日目の午前中は、登山鉄道に乗ってブリエンツ・ロートホルン山頂からの絶景を堪能する計画。ブリエンツ・ロートホルン鉄道は、1892年開業のアルプスの登山鉄道で、ブリエンツ湖畔からブリエンツァー・ロートホルン山頂へと結ぶ路線は電化されておらず、現在、スイスで唯一、蒸気機関車での定期運行を続けている鉄道なのだそうだ。

ブリエンツ・ロートホルン駅
ブリエンツ・ロートホルン駅

9:00 ユースホステルを出発し、9:40の鉄道に乗るため駅に向かう。ブリエンツBRB駅に着くと人影は疎ら。発車時刻を確認していると、駅員さんに英語で話しかけられる。

「お客さんの人数が運行コストに見合う数に達してないので、申し訳ないけど次の便まで待ってくれるかい」

しかたがないので1時間待つことにする。

モニターに映る山頂のライブ映像は快晴...
モニターに映る山頂のライブ映像は快晴…
ハーフフェアカード

今回は、運賃を節約するためにハーフフェアカードを購入。ハーフフェアカードは、1ヶ月の有効期間内なら鉄道、バス、湖船、市内交通、山岳交通を50%割引の料金で購入できる半額カード。購入金額は120CHFと安くはないが、滞在中にまだまだ鉄道に乗る予定だったので入手。まずはブリエンツ・ロートホルン鉄道の運賃88CHFが、半額の44CHFになった。

ハーフフェアカード Half Fare Card
ハーフフェアカード Half Fare Card

10:45 甲高い汽笛を合図に列車は発車した。緑色の蒸気機関車が「シュシュシュシュ」という小気味よい音を出しながら、アプト式ラックレールで山の斜面をのんびりと上ってゆく。トンネルをいくつも抜けると、森の木立の間から見え隠れするエメラルドグリーンのブリエンツ湖がどんどんと小さくなっていった。

往路前半は、ブリエンツの背後に迫る山裾を這い上がる区間で、湖面を見下ろしながら進んでいく。

急勾配を駆け上がる機関車
急勾配を駆け上がる機関車

往路後半は、すり鉢状の谷間をひたすら縫うルート。標高が上がるにつれ、気温が下がって雲が多くなり、山頂の近くでは雪となった。

谷間を縫う
谷間を縫う

11:43 ロートホルンクルム駅(Rothorn Kulm)に到着。1時間かけて、約1700mの標高差を獲得した。

標高2250mの山頂駅 ロートホルンクルム駅
標高2250mの山頂駅 ロートホルンクルム駅

山頂駅では、本来、ベルナーアルプスの展望を堪能するのだろうけど、この日は、生憎の空模様。やることもないので、というか、寒くて仕方ないので山頂のレストランに避難する。

気温は零下!
気温は零下!

レストランでは、冷えてきった身体をスープで温める。帰るころには、少し雲が切れて山容を確認できた。

雲が切れて、ブリエンツ湖がちらっと見える @ブリエンツ・ロートホルン駅のレストラン展望台から
雲が切れて、ブリエンツ湖がちらっと見える @ブリエンツ・ロートホルン駅のレストラン展望台から
【ブリエンツ・ロートホルン鉄道(brienz-rothorn-bahn)】
・ブリエンツBRB駅の標高:566m
・ロートホルンクルム駅の標高:2244m(高度差は1678m)
・所要時間:約1時間


■ブリエンツ(Brientz)からインターラーケン(Interlaken)へ

ブリエンツ・ロートホルン鉄道を楽しんだ一行は、一度ユースホステルに戻り、サイクリングの準備をする。

#スイスの湖を巡るじてんしゃの旅 3日目はBrienz湖からスタート #swisscycling #swissmobility

jitenshazanmaiさん(@jitenshazanmai)が投稿した写真 –


■Day3のルート

この日のサイクリングルートは、ブリエンツを出発して、インターラーケンオスト駅までの約18.5km。標高差200mほどのアップダウンを克服しながら、ブリエンツ湖の南側の斜面に沿って走る。

ブリエンツ湖の東端から走り出すと、すぐに上りになる。150mほど上ると、さっそく道に迷った。

迷走地点
迷走地点

標識通り走っているので迷うはずもないのだが、ホテルの敷地のような場所へ迷い込んでしまう。Garminの地図では、正確な現在地と細かなルートがよくわからない。ウロウロと迷っていると、現地の人に「この先には自転車ではいけない」と言われたのだが、進む以外にルートが無いように思えたので、急な下り坂を降りてみることにする。しかし、周りの様子から判断すると、湖面に向かってるようだったので、一旦迷った地点まで戻ることにする。せっかく上った高度を無駄に下げる訳にはいかないのだ。

画面上から下に走ってしまったが、ここを下がればよかったのだ...
画面上から下に走ってしまったが、ここを下がればよかったのだ…

迷った地点まで戻り、冷静に道を調べると、あっさりルートが見つかった。やはり、「迷ったら先に進まず戻れ」だ。

坂を下ったところに標識が...
坂を下ったところに標識が…

ルートを見つけたので、再び、インターラーケンに向かって走り出す。しばらく標高の高いところを走り、イセルトヴァルトという町まで一旦下る。

イセルトヴァルト(Iseltwald)の古城
イセルトヴァルト(Iseltwald)の古城

再び少し上って、稼いだ高度を一気に下ると湖畔に着く。湖畔へ落ちる様子は下の動画をご覧ください。

まっ平らな湖畔を5kmほど走ると、やがてブリエンツ湖とツーン湖の間にある町、インターラーケンに着く。

湖畔に降りる
湖畔に降りる

■インターラーケン(Interlaken)からグリンデルワルド(Grindelwald)へ輪行

インターラーケンからグリンデルワルドまでは、ベルナーオーバーラント鉄道で輪行した。ベルナーオーバーラント鉄道(Berner Oberland Bahn 略:BOB)は、インターラーケン・オスト駅(インターラーケン東駅)からラウターブルンネン駅・グリンデルワルト駅を結ぶ登山鉄道だ。途中のツヴァイリューチネン駅で、2つの終着駅に二股に別れて運行している。

乗車チケットとバイクチケット
乗車チケットとバイクチケット

インターラーケン・オスト駅では、殆どの列車が両終着駅方向へ向かう客車が連結された状態で発車するので、乗る前に車両の行き先表示板を必ず確認する必要がある。確認して、客車に乗り込んだら、自転車を専用のラックに吊るす。ベルナーオーバーラント鉄道は、自転車やベビーカーなどを積む場所がかなり広い贅沢な仕様だ。

貨車に吊るタイプ
貨車に吊るタイプ

分岐駅のツヴァイリューチネンまでは比較的平坦な道のりだが、切り離し後はどちらの方向に向かう列車も一部アプト式ラックレールを使って急勾配を登っていく。

車窓にトップ・オブ・ヨーロッパが現れる
車窓にトップ・オブ・ヨーロッパが現れる

客席に座って、車窓を流れる風景の眺めていると、やがてグリンデルワルト駅に着く。

ベルナーオーバーランド鉄道
ベルナーオーバーランド鉄道

■グリンデルワルド(Grindelwald)到着

17:40 グリンデルワルト駅到着。この日もユースホステルに宿泊予定だが、駅のすぐ横にあるレストランで夕食をとった。

ビールの種類が豊富
ビールの種類が豊富

スイスビールとスイス料理を堪能したグリンデルワルドの夜でした。

伝統的な料理
伝統的な料理

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