スイスの湖を巡るじてんしゃの旅(10)Day5 グシュタード〜エペス


4度目となるスイスへの自転車旅行。今回走ったのは、ナショナルルート9号「レイクスルート」。Day5はインターラーケンからグシュタードまで電車で輪行、グシュタードからエペスまでバイクで88kmを移動。ツーン湖、レマン湖と巡る気温差18度のロングライドだ。(2016年10月22日の記録)





インターラーケン(Interlaken)からグシュタード(Gstaad)へ輪行

ラゲージサービスで身軽に

6:30に朝食をすませ、暗いうちから出発準備。7:30に出発、駅に向かう。

インターラーケンのユースホステルを出発

駅に向かう、と言ってもインターラーケンのユースホステルは駅に隣接しているので徒歩0分だ。ツーリングに不要な荷物を、SBB(スイス国鉄)の駅窓口から次に滞在する駅へ送る。スイスのこのラゲージサービスは本当に便利だ。

ラゲージサービスへ荷物を預ける

電車輪行

8:00のバーゼル(Basel)行きのSBBに乗車。

8:00 Basel 行き

スイスの電車は、事前にバイクチケットを買っておけばバイクを分解せずにむき出しのまま車内に持ち込める。この列車は少し混んでいたので、他の乗客の迷惑にならないかと気になったが、あちらの人はバイク置き場にバイクがぶら下がっているだけで特に気にもしていないようだった。

SBB車内にあるバイクラック

8:46 シュピーツ(Spiez)到着。ここでツヴァイジンメン(zweisimmen)行きのblsに乗り換える。

シュピーツ(Spiez)駅

blsは、スイス最大の私鉄。blsという社名は、1906年にベルン (Bern) からアルプス山脈方面へ向かう鉄道会社として設立されたベルン-レッチュベルク-シンプロン鉄道 (Bern-Lötschberg–Simplon Bahn) に由来している。

blsの車両

9:20 ツヴァイジンメン(zweisimmen)到着。ここで再びSBBに乗り換える。10時の乗り換えまで時間が余ったのでホームに停まっている電車を眺める。下の画像はゴールデンパスラインの気動車だろうか。

ツヴァイジンメン(Zweisimmen)駅

デザインがきれいなMOBの車両も停まっていた。

■電車運賃:CHF17.50(インターラーケン〜グシュタード、ハーフフェアカードにより半額)、バイクチケット:CHF12.00

MOB(モントルー・オーベルラン・ベルノワ鉄道)の車両

グシュタード(Gstaad)からエペス(Epesses)へ

サイクリングルート

グシュタードからはエペセスまで88kmのロングライド。コースプロガイルを見ると上りがないように思えるが、しっかり700mアップした。

スイスの「レイクスルート」をおさらいしておく。「レイクスルート」は、ドイツ、オーストリア、スイスの国境に位置するボーデン湖からフランスとの国境に位置するレマン湖まで、大小10の湖を通過し、アルプスとアルプス山麓を縫ってスイスを横断するように走る全長505kmの長距離ルート。スイスモビリティでは、ナショナルルート9号に設定されていている。

ナショナルルート9号 レイクスルート

さて、長い前おきが長くなったがここからが本番。

10:45 グシュタードを出発。天候は晴れ、気温1.4度からの走り出しとなった。

グシュタード(Gstaad)から走り出す

1.4度という気温の中、刺すように痛い風を受けながら走る。陽が当たっている場所は暖かかったが、日陰は身体が縮んだ。

気温は1.4度

渓谷に沿って緩やかな丘陵地を、下り基調で進む。

山の形に沿ってカーブする道を右に左に進むと、湖が現れた。ヴェルネクス湖だ。

ヴェルネクス湖(Luc du Vernex)

ヴェルネクス湖を過ぎ少し行った先に通行止めの標識が現れたが、幸い道が遮断されているわけではなかったのでツーリングは続いた。

行き止まり

グリュイエール(Gruyère)からビュル(Bulle)へ。身体が不調となる

13:40 チーズで有名なグリュイエールに着く。長い下り基調の道もここまで。ここから緩やかな上りとなる。

上り始めると、身体がいつもと違うと感じた。緩い上り坂なので、いつもならダンシングで楽に走れるはずなのに、この時は違った。最初は寒くて身体が冷えたんだ、と思っていた。しかし、ちょっとした勾配もいつものように走ることが出来ない。脚にまったく力が入らないのだ。

遠くの丘の上にグリュイエール城が見えた

13:52 ビュル到着。ここで十分な補給と休憩をすれば、また元通りに元気な体になる、とこの時は思っていた。

ビュル(Bulle)

しかし、前の日のインターラーケンでもそうだったが、胃に何か物が詰まっているような感じで、食欲が無い。それでもパン屋で買ったパンを無理やり胃に詰める。食べないと走れないからだ。

Monsieur Blanc

細かなアップダウンを繰り返しながら、高度を少しづつ上げていく。たった100mの高度差が、なかなか上がれない。最後尾でノロノロ走る私がちっとも追いついてこないので、先行していたびんさんがバイクを停めてこう言った。「いつもと全然違いますが大丈夫ですか?」

私は、「脚に力が入りません」としか答えられなかった。原因が寒さのためなのか、疲れなのか、病気なのか全くわからなかった。

休息を兼ねたランチ

レマン湖、そしてエペス(Epesses)へ

14:56 レマン湖を見下ろせるピークに到着。遠くにはヨーロッパアルプスの最高峰、モンブランが見えた。

ここまでくれば、あとは下るだけだ。という安堵の気持ちと、素晴らしい景色が幸せな気持ちにしてくれる。南にあるレマン湖の湿った暖かい風も気持ちが良かった。

転げ落ちるように坂を下る。途中でレマン湖とラヴォーのぶどう畑がきれいに見える場所がいくつもあり、その度に停車して写真を撮った。バイクにセットしたアクションカムも回しっぱなしだ。

レマン湖とラヴォーのぶどう畑

Bed and Breakfast

16:20 エペス到着。この日の宿は、初となるB&B(Bed and Breakfast)。ラヴォーにぶどう畑を持ち、エペセスで醸造所を営むワイナリーが自宅の一部をB&Bとして貸し出していたのだ。

レマン湖に陽が落ちる

エペスといえば、ラヴォーのぶどう畑、そしてワイン。この後の予定は、まず、街の居酒屋で地ワインをたっぷり飲み、その後レストランで食事をするという豪勢なものだった。

日没後のレマン湖

ところが、宿に到着してからというもの、不調だった体調は良くなるどころか、どんどん悪化していった。とにかく体を横にしていたかったし、寒い外には出たくなかったので居酒屋の地ワインは無しに。

横になってそのまま寝たかったが、栄養を摂らなければ体調が回復しないので、予約してあったレストランに行くが、せっかくのエペスの白ワインがちっとも美味しくない。一口飲むごとに寒気がしたくらい。結局、リゾットをひとくち食べ、宿に帰って寝たという残念なエペスの夜。(続く)

エペセスのワイン

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