左はカメさんルート 右はウサギさんルート

甲州街道の難所「笹子峠」を越えて 渋谷〜山梨サイクリング136km

自転車部・部長K君が彼女に会いに行くため山梨まで自走するという。「一緒に行きませんか」とのお誘いを受けノコノコとついて行った。甲州街道の難所「笹子峠」を越えてきた(2008/6/14)

ブログ「走れ!銀座まで BD-1で自転車通勤」より転載
AIにて画像のスケールアップを行っています

渋谷駅スタート

8:00 AM 渋谷警察署前スタート

前夜、急遽決まった「山梨ツーリング」。自転車部・部長Kくんが彼女に会いに山梨まで自走するという話に感動し、部員2名が便乗することになった。

渋谷警察署前
渋谷警察署前

山梨までの距離は約130km。Av20km/hで走れば6.5時間。休憩を入れても8時間あれば着くだろうと、午前8時に渋谷駅に集合しました。

二子多摩川駅前
二子多摩川駅前

二子多摩川駅前で部員Sくんが合流。まずは風がない多摩川CR・浅川CRを一気に走った(登戸茶屋と浅川で2回休憩)。

陽がのぼるにつれて気温が上がってきたので、水分を補給しながら進んだ。部長とSくんは、クリームソーダとかドクターペッパーを補給していた。少し分けてもらうと意外とうまい。普段はあまり口にしないが、気分がリフレッシュした。

美しい浅川CR
美しい浅川CR

大垂水峠を越えて

浅川CRを終え、無事、高尾山駅に到着。ここで休憩をかねて補給タイム。また、補給食として栗ようかんとまんじゅうを購入。

名物とろろめし
名物とろろめし

高尾山駅から先はのぼり坂。今回参加したSくんは、佐渡ロングライド40kmコースの走行経験はあるものの峠越えは初体験。すでに40km走っているので体力がもつかな?大丈夫かな?と思ったが、大垂水峠を踏むことができた。

本人曰く「ざまみろ!峠め。俺は勝ったぞ」とのこと。上れてよかったよ。でも戦う相手は峠じゃなくて自分なんだけどね。

大垂水峠
大垂水峠

相模湖駅でひとり離脱

大垂水峠を制覇してダウンヒルを満喫したSくん。「たまらなく気持ち良い!」とのこと。そう、だからみんな上るんだよね。

しかしSくん、相模湖駅近くまできたところで「ふくらはぎが痛ぇ!」と。歩行できないほどの痛みとのことなので、大事を取ってリタイアしてもらった。初めてのロングライドにヒルクライムだったので無理もない。Sくんは相模湖駅から輪行して帰京しました。

JR中央線 相模湖駅
JR中央線 相模湖駅

相模湖からは部長と私の二人で山梨を目指した。国道20号線、甲州街道を進行。

前方には山が折り重って見えた
前方には山が折り重って見えた


国道20号線は断続的なのぼり坂が続いた。強い日差しにトラックの排気ガス…。この区間の甲州街道はあまり楽しい道路じゃなかった。

笹子川 源氏橋
笹子川 源氏橋

暑さと湿度のためか1時間毎の休憩が次第に30分となり、ついには15分も走っていられなくなった。

山梨県大月市初狩町
山梨県大月市初狩町

食欲はなかったが、高尾山駅で買った栗ようかんやまんじゅうを補給した。

日影笹子線で笹子隧道へ

笹子トンネル手前の国道20号と県道212号の分岐点までやって来た。ここで右に行くか左に行くか思案した。

国道20号と県道212号の分岐点(大月市笹子町黒野田)
国道20号と県道212号の分岐点(大月市笹子町黒野田)

右ルートの新笹子隧道は全長3kmのトンネル。ほぼ平坦だが、路肩がほとんど無いうえに大型トラックが通行するので自転車で走るには危険過ぎた。

一方、左ルートの日影笹子線は交通量の少ない一般県道だが、ピークには標高1000mの笹子峠が待っていた。標高差が350mある。

左はカメさんルート 右はウサギさんルート
左はカメさんルート 右はウサギさんルート

K部長の選択肢は、左ルートの日影笹子線一本。350mは標高差に入らないらしい(笑

私はずいぶん悩んだが笹子峠へ迂回する左ルートを選択した。やはりトラックが多い片側一車線の3kmもあるトンネルを走りたくはなかった。

蛇行してののぼるヘタレな私
蛇行してののぼるヘタレな私
直登り
直登り


K部長は「この道、好きかも」とか訳の分からないことを言っていた。確かに交通量が少なくて(ほとんど無い)路面と景色がきれいな道路だった。しかし、私には笹子峠までの上りは、それはそれはきつかった。

途中、沢の水が出ている場所があったので、K部長に休憩を申し入れた。

沢の水で足を冷やす部長
沢の水で足を冷やす部長

工事中の笹子隧道

峠まであともう少しだ!と耐えていると前から来たトラックのお兄さんに声をかけられた。

「あれっ!見なかったの?下に看板が出てたでしょ。通行止めって」

ここまで上ってきたのに笹子隧道は工事中で通行止めらしかった。なんということ…。

笹子隧道
笹子隧道

側道があるよ、という話だったので行ってみたが見つからなかった。しかたがないので工事関係の方々にお願いして笹子隧道を通してもらった。さながらインディジョーンズアドベンチャーのようだった。

昭和13年に完成したこの笹子隧道だが、その後にできた新笹子トンネルの開通で役目を終わっているものの
今でも整備され現役で使われているよう。昔はここを通らないと山梨に行けなかったのか。

峠の西の国中へ

笹子峠を越えると風景が一変した。

山の表情が険しくなくて穏やか。暗い峠を越えると景色が広がって、まるで桃源郷に来たかのような美しさがあった。

ちなみに笹子峠の東側と西側は両方とも山梨県。江戸時代は甲斐国(かいのくに/通称・甲州)と呼ばれていた。また笹子峠を境界として地域の呼び名が2つに分かれていたようだ。

  • 郡内(ぐんない)地方:笹子峠の東側(現在の大月市、上野原市、都留市などの一帯)
  • 国中(くになか)地方:笹子峠の西側(甲府盆地を中心とする山梨県中部・西部)

つまり我々は国中に入ったということだ。

山梨市駅に着くと、部長の彼女さんがクルマで迎えにきて「ほったらかし温泉」へ連れて行ってくれた。

とろけるような湯に入り、名物「揚げ玉子」をつまみに生ビールが最高だった。温泉から山梨市駅まで自動車で送ってもらい、特急「かいじ」で輪行して帰京。

走行距離:136.72km
走行時間:6時間54分
平均速度:19.8km/h
最高速度:60.6km/h


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