岡山県赤磐市軽部にある酒蔵を訪ねた


幻の酒米「軽部産の雄町米」を復活させ、岡山県赤磐市の水と気候で日本酒を醸す酒蔵、利守酒造。「オマチスト」という言葉まで生んだ備前の酒「酒一筋」の蔵元を自転車で訪ねた。(2018/09/22)





ルート

利守酒造の次期蔵主は、地元岡山のサイクルショップのチームに所属するロードレーサー。その地元チームに教えていただいたルートを今回は走った。ルートは下図のとおり。

岡山駅スタート

今回は、前日に利守酒造が創立150週年の節目に岡山城天守閣で行った「酒一筋を楽しむ夕べ」に参加したメンバーと一緒に走った。午前9時に岡山駅前を出発。

岡山駅桃太郎像

市内はしばらく路面電車と一緒に走るが、路面のレールの溝が実に恐ろしかった。直線道路ではお互い車線が違うので、レールの溝にタイヤが嵌まることはないが、交差点は注意が必要。うっかりレールの溝にタイヤが嵌れば、即落車で痛い思いをすることになる。市街地を抜け大きな川に出る。そして旭川を南下。

路面電車!

7kmほど走ったところで旭川と別れ、東に進む。そして、15km地点で吉井川に出る。今度は吉井川を北上。

吉井川を北上

旧山陽道を走り、備前焼の里を訪ねる

岡山駅前を出発して旭川を南下し、その後、吉井川を北上して30kmほど進んだところで、旧山陽道に出た。

山陽道は五畿七道の一つ。現在の山陽道は、国道2号線として近畿地方と九州を結ぶ大動脈となっているが、古来の山陽道の一部が、旧山陽道として残っている。今回は、その旧山陽道を走った。

備前焼の里・伊部

旧山陽道を進むと、いきなり昔の街道の宿場町のような場所に入り込んだ。道の両側には陶器を展示しているお店がたくさん並んでいる。お店の前には、窯主の名が掲げられているので、それぞれが窯元だ。そう、ここは日本六古窯の一つといわれる備前焼の里「伊部(いんべ)」だった。

伊部つながり西休憩所

丁度良く休憩所があったので、飲み物を補給したり、トイレの利用をさせてもらった。備前焼の里「伊部」は、旧山陽道沿いの古い町並みに赤煉瓦の煙突が溶け込んだすてきな街だった。

赤煉瓦の煙突

片鉄ロマン街道

伊部を後にし、旧山陽道を進む。一瞬だけ国道2号線を走ったが、すぐに横切って脇の細道に逸れた。実に自分好みのルート設定。岡山のサイクルショップチームありがとう!

その細道を進むとちょっと巨大な狛犬がいる神社が現れた。備前焼の里は、なんと狛犬まで備前焼!ただ、その大きさのためか分割して焼かれたらしく、パーツとパーツがズレていて愛嬌がある。ルートを確認すると、行き過ぎていたのですこし戻る。

宇佐八幡宮

いよいよ「片鉄ロマン街道」を走る。

片上鉄道跡

片上鉄道は、同和鉱業という会社が柵原(やなはら)鉱山で産出される硫化鉄鉱を運ぶために作った路線。1991年まで営業を続けたが廃線となった。その廃線跡に自転車道として復活したのが、「片鉄ロマン街道」だ。

赤穂線の陸橋をくぐる

まずは、上り基調のスタート。吉井川に沿って勾配のきつい上り坂を進むと、トンネルが現れる。峠の頂上にある「峠清水トンネル」。

峠清水トンネル

トンネルを過ぎて、暫く走るとJR山陽本線と交差する。そして、本和気(ほんわけ)駅跡に着く。

本和気駅跡

吉井川に沿って、更に進む。

街灯がかわいい

鉄道の駅がそのまま残されている天瀬駅跡に着く。水色の駅舎がなんともレトロ。

天瀬駅跡

天瀬駅跡を離れ、蛇行した吉井川に沿って進みトンネルを過ぎると、そろそろ方鉄ロマン街道とはお別れだ。

天瀬駅跡

このまま終点の柵原駅まで走ってみたかったのだが、今回の目的は利守酒造に行くことなので、帰路の岡山駅まで戻る時間を考慮して片鉄ロマン街道は離脱することに。

和気町観光ガイド「片鉄ロマン街道」
コース全面マップダウンロード

利守酒造に到着

赤磐市に入ると、土地が平らになり穏やかにな田んぼのある景色が広がった。午後14時過ぎに酒蔵に到着。出迎えてくれたのは、たわわに実った雄町米の田んぼだった。

赤磐雄町米が実っていた

軽部産の赤磐雄町米は、酒米として適したお米。(以下、利守酒造HPより)

温暖な瀬戸内の気候、吉井川水系砂川の清流を水源とした水、そして花崗岩質の砂壌土で細かな礫が含まれた通気性の良い軽部村の土壌が、この雄町米の栽培に最適な要件を備えていた。

雄町米の水田

時期蔵主に少しだけ蔵を案内してもらい、幹線道路で岡山駅に戻った。そして、日が暮れた頃に居酒屋に再度集合して、「酒一筋」と岡山の幸を味わう。

日本酒の美味しさというのは、醸された土地に行って地産の食べ物と空気と一緒にいただくことで味わえる、と思っている。今回の旅はまさにそれを体現したものだった。

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瀬戸内の鯵とべいか!

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