日本海に夕日が落ちる頃に直江津の船見公園に集合するだけのイベント「直江津集合!」。4年ぶりに参加した。(1)は、渋谷から川越街道と児玉往還で高崎まで走った記録(2023/8/20)
目次
ルート
2023年のルートは次のとおり。
日時 | 区間 | ルート | マップ上のライン |
8月20日(日) | 渋谷区〜板橋区赤塚 | 都道420号線、都道442号線 | グレー |
板橋区赤塚〜埼玉県川越市 | 川越街道 | レッド | |
埼玉県川越市〜群馬県高崎市 | 児玉往還・中山道 | グリーン | |
8月25日(金) | 高崎駅〜軽井沢駅 | 旧中山道 | イエロー |
軽井沢駅〜長野駅 | 旧中山道・旧北国街道 | パープル | |
8月26日(土) | 長野駅〜直江津港 | 旧北国街道 | ブルー |
撮影ポイント付きルートマップ
(1)はグレーとレッド、グリーンのラインを走った。
出走宣言
masaさんが始めたイベント「直江津集合!」は、コロナ禍」で一旦休止したものの、2022年から再び開催が続いている。以前は有志が幹事を持ち回りで行っていたが、最近はかんなさんが一手に引き受けてくださっている。2023年は、5月のはじめにLINEのチャットルームが開かれ参加者募集が始まった(かんなさんありがとうございます)。
自分は2022年はDNF。渋谷から高崎までの区間は走ったものの、残りは悪天候だったため出走を見合わせた。2023年は出走するかどうか迷っていた。なぜなら8月末の週末の泊りがけ長距離ライドへの参加は、台風などの荒天で宿泊キャンセルなどのリスクがあるからだ。
LINEのチャットルームで他の方々が続々と参加宣言する中、長期天気予報などを見ながら日々を過ごしていたが8月に入ったころ自分も出走宣言をした。
5時に渋谷を出発
8月20日(日)、高崎に向かって午前5時に渋谷を出発。渋谷から板橋区の赤塚までは都道420号線と都道442号線を乗り継いで北上する。中野を走っている頃に建物の上から陽が昇ってきた。
新旧の川越街道
川越街道(国道254号線)
板橋区赤塚からは国道254号線に乗り換える。
国道254号線は東京から長野県松本市までに至る一般道だが、江戸時代の板橋宿から川越宿までは川越街道となる。まずは、この川越街道を走る。
旧川越街道(埼玉県道109号新座和光線)
板橋区成増あたりで国道254号線を逸れ、白子川を渡ると埼玉県に入る。
大坂通りを上りると急に静かな道となる。埼玉県道109号新座和光線、江戸時代の川越街道だ。
しばらく県道109号線を走る。片側1車線の狭い道だが、交通量が少ないので走りやすい。
程なくすると広々と景色が開ける交差点に出た。野火止大門交差点だ。コンビニがあったので休憩することに。
大きな木が印象的なこの景色、以前見たなと思っていたら、前年11月に平林寺の紅葉を見に行った時に通過したのだった。
この交差点から2kmほど北にある平林寺は、東京近郊の緑地が急激に失われてゆく最近にあって、数少ない武蔵野の雑木林として国の天然記念物として指定されている。
コンビニで飲料を補給して再スタート。入間郡三芳町に入ると、中央分離帯に大きな植樹が並び川越街道は歴史を感じる雰囲気になってきた。
柳瀬川を渡り、浦和所沢バイパスの大きなジャンクションを越えると、川越街道は再び国道254号線となる。
そして、「川越市冬島歩道橋」がある交差点を左に入ると再び、旧川越街道になる。
7時52分、小江戸の街川越の象徴である時の鐘に到着。このあたりまでは、気温もそれほど高くなく快適に走れた。ここからやや東にある川越城まで続いている川越街道を離脱して、初雁通りから児玉往還へ乗り換える。
児玉往還へ接続
児玉往還の始点である初雁通りの「市役所前」信号を左折。ここからは、この日のゴールである高崎まで児玉往還を走る。
児玉往還は、江戸時代に川越から上州藤岡へ通づる街道。江戸から上州への中山道の近道となる道で、中山道の脇街道的機能を果たし、通行者はかなり多かったといわれる。
オーバーヒート気味で走る
9時を過ぎて太陽の位置が高くなり気温も上がってくると、ヘルメットから汗がポタポタと落ちてきた。保冷ボトルで冷やしてある飲み物を給水しても、すぐに喉が渇いてしまう状態となる。
道路に日陰はなく、直射日光が背中を照らすので体温はどんどん上がっていく。ハンドルバーに取り付けGoogleマップを表示していたスマートフォンは、本体が熱くなりすぎたため画面が暗くしてセーブモード状態となり機能しなくなっていった。
お寺にお前で日陰を見つけたので、停車して座り込む。風がよくとおり場所だったので、体温を下げるためにここで休憩することにした。それにしても2023年の夏は尋常ではない暑さだった。
庚申塔や石塔が多い児玉往還
休憩して気力を取り戻したので、動作可能となったスマホをフロントバックにしまって再び走り出す。
走り出す前に見ていたGoogleマップに表示されていた、熊谷寄居線を左折する手前のレリックアイコンの場所まで来たのでちょっと寄り道。
児玉往還には庚申塔や石塔、馬頭観音が多く残っている。下図は5つの石塔群。真ん中は「馬頭尊」と刻まれている。崩れたものもある。
荒川に架かる花園橋を渡り深谷市に入ると、児玉往還は秩父鉄道を横切る。
小前田駅を訪ねてみると日陰があったのでまたもや休憩。
11時26分、ガーミンには気温42.8度と表示されていた。
ちなみに2023年の熊谷で気温が一番高かったのは7月31日の39.2度。この日は36.7度だったので涼しい方だったのか(笑)
小前田駅を過ぎると児玉往還は、県道175号小前田児玉線となる。おそらくこの先の本庄市児玉まで通じているのであろう。
児玉郡美里町にまたもや大きな庚申塔があった。「白石の庚申塔」と呼ばれているようだ。案内板には鎌倉街道についての説明があったが、表示された地図を見ると鎌倉階層と児玉往還は同じ道筋のように見えた。
この後僅かの区間、国道254号線を走る。
この国道254号線の美里町と児玉町の境で見馴川橋手前西側に、一里塚跡碑があった。かつてここには樹齢400年の榎があったが、枯れてしまったそうだ。下図の奥には赤城乳業の工場がある。ガリガリ君を作っているのだ。
小山川を渡り再び県道175号線を走る。このあたりでも日陰で休憩した。
児玉往還は国道と県道を行ったり来たりしながら北西へ伸びていき、神流川を渡って群馬県入りする。
そして、いつの間にか群馬県道30号線に姿を変えた児玉往還は、利根川水系の鏑川(かぶらがわ)、烏川(からすがわ)を渡って高崎市に入った。
児玉往還から旧中山道へ
児玉往還は、高崎市新後閑町あたりで終点となる(下図)。ここから駅まで走ってこの日のライドは終了。
高崎駅からは、JR埼京線に乗って帰京。
距離:112km 所要時間:約10時間 総上昇量:506m
高崎駅ではこちらのお店で喉を潤す。
「直江津集合!2023」の次回の出発点は高崎駅となるはずだったが、軽井沢へとスキップされた。碓氷峠への途中の道で崩落があったらしく通行止めとなっているという知らせが届いたので高崎〜軽井沢区間の走行を見合わせたのだ(続く)
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