長野県小谷村でグラベルサイクリングツアーに参加した(2024/09/17)
目次
ルートマップ(撮影ポイント付)
北アルプス山麓の小さなバイクショップによる完全プライベートツアー
今回サイクリングツアーを催行いただいたのは、長野県の北アルプス山麓にある小谷ファットバイクセンター。
小谷ファットバイクセンターは、雪道、裏道、寄り道が大好きな裏道専門ガイドの新井さんが一人でやっているお店。電動アシスト付き自転車やファットバイク、ロードバイクのサイクリングツアーを1ツアー1組限定で開催してくれる。
購入したばかりのLook 765 Gravel RSに乗りたかったので、今回はわがままを言って「グラベルサイクリングツアー」をお願いした。こちらのスキルなどをメールで事前連絡し、『白馬エリア満喫中級コース』をアレンジしたグラベルルート多めのコースをご用意いただいた。
小谷ファットバイクセンター 長野県北安曇郡小谷村千国乙640

小谷村〜白馬を巡るグラベルサイクリングツアー
小谷村を出発 白馬方面へ南下
参加当日の天候は晴れ。風も少なく絶好のサイクリング日和。
まずは、県道433号千国北城線で白馬方面へ南下。

栂池パノラマ橋を渡り、県道を離れてリゾートホテルやペンションがあるところを通過するとグラベルロードが現れた。


道はシングルトラックで、遊歩道として利用されているような感じだった。

序盤から本格的なグラベルロードが現れ面食らったが、慎重に走っていると楠川に到達。

楠川を越えると、今度は電気柵を跨いで先に進む。

電気柵の先には畑が広がっていた。どうやら電気柵は農作物を野生動物から守るための対策だ。

一旦、国道148号線に出て岩岳信号を過ぎた後、再び細い道路に入っていく。まだアスファルルトの道だ。

しばらくすると更に細い農道のような道に入っていった。

白馬大橋〜松川 右岸へ
細い道を抜けると松川にかかる白馬大橋に到着。
白馬三山を綺麗に眺めることができるスポットとして白馬村の中で有名なスポットだが、あいにく雲がかかっていた。

白馬大橋から松川橋まで松川の右岸河川敷を走った。
河川敷では「白馬おろし」と呼ばれる山からの風を受けながら悠々と走ることができる。

河川敷の途中で小休止。松川を流れるアルプスの天然水に触れる。冷たくて気持ちが良い。
夏場はここでの川遊びがサイクリングプランに入っているそうだ。

松川は、長野県北安曇郡白馬村を流れる姫川水系の河川で、飛騨山脈の白馬連峰を源流としている。
上流は白馬村二俣地区で北俣入と水俣入に分かれ、キタマタイリは白馬山が起源で、ミマタイリは熊本山が起源なんだとか。
松川大橋〜姫川
松川橋を渡り左岸を少し走ると松川と姫川との合流点に位置する松川大橋が現れる。

松川大橋も北アルプス白馬連峰を一望することのできる絶景のポイント。
この橋は白馬村でも新しい橋であり道幅も十分にもかかわらず主要道路から外れるため、交通量が少なくゆっくり景色を眺めることが可能。

松川大橋の先から姫川上流部の左岸を走っていく。

姫川(ひめかわ)は、長野県北安曇郡および新潟県糸魚川市を流れ日本海に注ぐ河川。姫川の名前の由来は、古事記に登場する「奴奈川姫(ぬながわひめ)」という美しい姫にまつわる伝説に由来すると言われている。

姫川に架かる吊り橋があったので立ち止まり撮影。押込橋というらしい。
姫川の水源は白馬村の親海湿原の湧水。グラベルサイクリングツアーの後半に訪れる予定だ。

大出公園で小休止
白馬村を代表する観光名所のひとつ「大出公園」。茅葺き屋根の民家越に見える北アルプスなどの景観が有名で、その素朴な景色は「日本の原風景」と言える。

この日、北アルプスには雲がかかっており美しい山並みを見ることはできなかったが、公園で暫し休憩をした。

一旦、姫川を離れ国道406号線を走り、「大出信号」を左折して再び姫川に戻る。下図の庚申塔がある三叉路も北アルプスを望める絶景ポイント。姫川の右岸を遡っていく。

姫川右岸のグラベルロードには、「クマに注意」と「電気柵注意 触るな危険」の看板が出ていた。どちらも怖い。今回は熊除けにベルを付けて走っていた。
姫川と平川が合流する少し手前にあった吊橋を渡り左岸側へ。そろそろお昼になろうかという時間になったのでランチ場所へ移動した。

ランチは手作りバンズのハンバーガー
ランチの場所は、ガイドの新井さんがお気に入りだというSounds Like Cafe。手作りバンズのスパイシーチキンバーガーをいただいた。なかなか食べ応えのあるハンバーガーだった。

Sounds Like cafe 北安曇郡白馬村北城 3020-504
平川左岸
昼食後は平川の左岸を走行。
まずは上流部にある源太郎ダムまで上っていく。源太郎ダムは土砂災害から地域を守るための砂防ダム。上流からの土砂流入を抑制し、下流への土砂流出を防ぐ役割を担っている。

源太郎ダムから平川左岸をゆっくりと下っていく。

草に覆われた道幅の広いグラベルロードは下り基調でとても快適に走ることができた。国道148号線の「平川橋」で平川を離れ、姫川源流へ向かった。

グラベルロードを快適に走れるバイク
ここで突然だが機材を紹介。今回使用したバイクは、LOOKのグラベルロードバイク 765 Gravel RS。

河原にある粒の大きい石の上を走っても、手首が痛くなることはなかった。35cのタイヤ幅とカーボンフレームによって往(い)なしてくれたのかもしれない。
姫川の源流へ
さて、小谷村〜白馬を巡るグラベルサイクリングツアーの後半は、平川を離れ姫川源流へ向かった。目的地は姫川の源流だ。
国道148号線を少しだけ南に下り、県道33号白馬美馬線と交差するジャンクションを左折したら姫川となる。しばらく左岸を走り、一瞬だけ県道33号に乗り換えたが、すぐに静かな道に入っていく。
私の「幹線道路をなるべく走らないコースを」というリクエストを、ガイドの新井さんが考慮してくれたものだ。

白馬の山々が綺麗に見える池があるポイントで停車。風車が外国のような不思議な景色を作っていた。
そして、いよいよ姫川源流に近づいてきた。

川の源流というと山奥にあると思いがちだが、姫川源流はじてんしゃでアクセスができるほど開けた平坦な場所にあった。
姫川源流湧水
源流に辿り着くと「姫川源流湧水」と刻まれた石碑があった。
環境省選定の名水百選にも選ばれているという「姫川源流湧水」。さぞや美味しい水なのではと思ったが、水汲み場はなかった。

14時過ぎに「姫川源流湧水」を出発してスタート地点の小谷村に戻る。

復路は上り基調だったが、幹線道路を通らない静かな道を走ったので疲れた身体に優しかった。

栂池パノラマ橋からは、雲がなくなりアルプスの山容が少しだけ見えた。
15時40分、小谷村の小谷ファットバイクセンターに戻った。

グラベルサイクリングツアーを終えて
今回は長野県の北アルプス山麓にある小谷ファットバイクセンターにお願いして、完全プライベートのグラベルサイクリングツアーを開催いただいた。
事前連絡でこちらの走力やルートの要望などを伝えてあったため、ガイドの新井さんが用意してくださったルートは完璧で、十分に楽しむことができた。積雪期のファットバイクツアーも是非参加してみたい。
コメントを残す