じてんしゃとクルマを組み合わせて夏の信州へ2泊3日の小旅行。(3)は絶景の黒菱林道をヒルクライム(2023/07/17)
旅の計画
新幹線を利用して長野県にアクセス。クルマで小川村や白馬村エリアまでじてんしゃを輸送してサイクリングを楽しんだ。
日程 | 区間 | 移動手段 |
1日目 | 東京駅〜長野駅(往復) | 北陸新幹線 |
長野駅〜道の駅おがわ | クルマ | |
道の駅おがわ〜中条〜道の駅おがわ | じてんしゃ | |
道の駅おがわ〜白馬村 | クルマ | |
2日目 | 白馬村〜サンサンパーク白馬 | クルマ |
サンサンパーク白馬〜白沢洞門(往復) | じてんしゃ | |
サンサンパーク白馬〜ぽかぽかランド美麻 | クルマ | |
ぽかぽかランド美麻〜中山高原(往復) | じてんしゃ | |
ぽかぽかランド美麻〜白馬村 | クルマ | |
3日目 | 白馬村〜黒菱林道〜黒菱平(往復) | じてんしゃ |
白馬村〜長野駅 | クルマ |
撮影ポイント付きルートマップ
3日目はグリーンのラインを走行。
黒菱林道とは
黒菱林道(黒菱ライン)とは、長野県白馬村・白馬八方の和田野の森の奥、標高892m地点から八方尾根北尾根から八方尾根・黒菱駐車場へと上る林道。7月初旬から11月初旬までの4ヶ月間に限って通行できるとてもレアな林道となっている。
データ(和田の森入り口から黒菱平まで):距離:8.7km 総上昇量:690m 平均勾配:7.9%
日の出とともに出発
午前4時半過ぎに麓にある宿を出発。夜の間に少しだけ冷えた空気の中を走り出した。
一番気がかりなのは雲の様子だが、上ってきた太陽が山を照らしているので東側に雲は少ないはず。期待が膨らむ。
黒菱林道への入り口は、八方の麓「和田野の森」だ。ここからスキー場のゲレンデを縫うように進んで、標高1500m 林道終点にある黒菱平まで行くことができるのだ。
朝食はコンビニで買ったおにぎり1つ。上り始める前に和田の森入り口で流し込んだ。
黒菱林道へ
和田の森の別荘街を抜け黒菱林道の入口までは、距離が約2kmある。上昇量は136m、平均勾配は6.7%とやや緩い。
林道に入ると、道幅は狭くなりガードレールなどは無くなる。
行き止まりの林道なのでクルマは少ないかと思いきや、黒菱平駐車場へ向かうクルマが後ろから結構上がってくる。スピードを緩めて無化してくれるドライバーもいたが、スレスレを徐行せず抜かしていくクルマもあって注意が必要だ。
序盤は山の東側の斜面が開けているところがあり、進行方向左手の眺望が良い。白馬村方面が雲海に覆われていてなかなか幻想的だ。
つづら折りのカーブを曲がると今度は右手側の眺望がひらける。
太陽が徐々に上がると合わせて気温も上がってくる。自分の心拍も上がってきて直射日光に照らされた肌には大粒の汗が出始めた。
つづら折りのカーブを何度か過ぎると緑が青々とした北尾根高原が現れた。
このあたりでようやく白馬三山がある西側の空の状況が確認できた。
なんと雲ひとつ無いではないか!期待がどんどん膨らんでいく。
北尾根高原を過ぎるとじてんしゃが南を向き、またもや東側の景色が開ける。
標高が1,200mを超え、遠くの山にかかる雲でさえ目の高さにあるように感じる。
圧巻の絶景路・黒菱林道
標高1,270mを超えたあたりから、進行方向に白馬三山が見え始めた。
やはり雲はかかってない!ついに、目の前に白馬三山が姿を現したのだ。
後ろからクルマも来なくなっていたので動画を撮ってみた。下図の3枚目に動画が収められているのでぜひ見てほしい。
ピークまであと1.5kmという所で北側に張り出した尾根のカーブを曲がる。眼下には深い谷があって、「ヒュー」と風の音が響いていた。
黒菱平に到着。所要時間は和田の森入り口から1時間30分。
駐車場はマイカーでいっぱいだ。マイカーだと、ここからリフトに乗れば八方尾根に簡単にアプローチできる。そんなことから、夏のシーズンは早朝のうちに駐車場が満車になることもあるようだ。
黒菱林道 絶景ギャラリー
さて、上ってきた道を下る。下りながら景色を撮影したのでご覧いただきたい。
白馬三山。左から白馬鑓ヶ岳・杓子岳。白馬岳は見切れている。
下図は左から白馬鑓ヶ岳(半分見切れてる)・杓子岳・白馬岳。
下図は白馬三山全景。白馬鑓ヶ岳・杓子岳・白馬岳がくっきりと見えている。ちなみに、山肌の白いのは雪ではなく、崖錐斜面の白い砂礫と石が混ざったものなんだとか。
北尾根高原の牛たち。とても恵まれた環境で飼育されている。
黒菱林道を走ってみて
黒菱林道は、平均勾配が7.9%と数字だけ見ると楽に上れそうだ。しかし道幅が狭いことと、朝の早い時間はピークの黒菱平駐車場に向かうクルマが飛ばしているので、斜行ができないため体感的には10%以上の坂をずっと上っているように感じる。上級者向きのヒルクライムコースだ。
でも、自転車のサドルの上からこれほどの景色を見られる林道はそう無いと思う。黒菱林道は日本が誇る山岳林道だ。次は紅葉の季節に走ってみたいと思う。
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