木メダル

2008年グルッとまるごと栄村100kmサイクリング~本番その2

2008年に開催されたグルッとまるごと栄村100kmサイクリングに参加した時の記録をご紹介。その2は開催当日の後半の模様(2008/8/3)

抜いてるのか、抜かれてるのか
抜いてるのか、抜かれてるのか

切明CPを出てすぐ激坂を上ります。案内板のとおり、がんばらないと上れません。

この切明が秋山郷のいちばん深いところのようです。激坂と格闘し下りはじめると、景色が開け絶景となります。

下りを堪能したいがブロガーゆえ、シャッターチャンスを待ちます。
下りを堪能したいがブロガーゆえ、シャッターチャンスを待ちます。
クリックで拡大できます
クリックで拡大できます

絶景です\( ^o^ )/

辛かった上り坂の記憶がここでリセットされます♪
辛かった上り坂の記憶がここでリセットされます♪

絶景の中、どんどん坂を下っていきます。

そして上ノ原CPに到着。どうやら11時30分の制限時間に間に合わなかったようです。

実はここからが、この栄村100kmサイクリング一番の難所なのですが、制限時間に間に合わないと正規ルートをショートカットして先に進まなければなりません。残念です。100kmクラスの最高標高地点(1250m)も踏めなかったし、来年の宿題ができちゃったな(^^

ただこの難所、そうとうの激坂らしく間に合わなくてよかったかも、と後に知ります…..難所の様子は境川masaさんのレポをご覧いただくとよくわかります。

左上)福原商店の焼きだんご300円 右上)とち餅大福150円 左下)無料のブルーベリー 右下)沿道でおばあちゃんからいただいた凍ったブルーベリー
左上)福原商店の焼きだんご300円 右上)とち餅大福150円 左下)無料のブルーベリー 右下)沿道でおばあちゃんからいただいた凍ったブルーベリー

小赤沢CP

国道405号沿いの小赤沢集落付近で何やらライダーが群がっています。
これは食べ物に違いないと、立ち寄ります(もうお腹がぺこぺこ)

どうやら、このあたりの名菓・とち餅大福のお店のようです。とち餅とはあまり聞いたことがありませんが、「とちの実」を餅粉に練り込み大福にしたものだそうです。甘過ぎない餡にもっちりとした餅が絶妙でした。焼きだんごもみそ味で美味しい!

ほどなくして小赤沢CP到着。

■小赤沢CP 11:48am Dst 62.98km Tm 4:01’32 Av 15.6km/h

屋敷

しばらくまた上ります。すると遠くから何やら黄色い声が・・・

屋敷部落のみなさん
屋敷部落のみなさん

屋敷部落の私設補給ポイントです。到着するや否や『がんばって〜』という声援と共にスイカにバナナ、水にキュウリが配られます。きゅうりが塩揉みされていて美味かったので『美味しいです』とお礼を言うと『じゃあ、来年もきゅうり出そうねぇ』と。はい、来年もいただきに来ます。

来年もいただきにきます。きゅうりの塩揉み
来年もいただきにきます。きゅうりの塩揉み

スイカもいただきました。甘くて美味しい。あとで知ったのですが、このスイカは屋敷部落でとれたものではなく、わざわざ買って来たものだそうです。本当にありがたいことです。ごちそうさまでした。

スイカとバナナ。カメラを持ってるからこれ以上もらえない(^^
スイカとバナナ。カメラを持ってるからこれ以上もらえない(^^

心がこもった声援をあとに再び上り始めます。まだまだ絶景は続きますが、気温が高くなってきたので、頭と首、腕、足に水をかけながら走ります。塩分は十分補給してますね♪

正午を過ぎ、影が真下に落ちる。
正午を過ぎ、影が真下に落ちる。
上り続ける
上り続ける

五宝木トンネルを抜け、再び標高1025mの昼食ポイントに到着。栄村のお米を使った特大おにぎりです。暑さでだいぶ食欲は落ちていますが、おいしくいただきました。なんだか、屋敷の茶屋から食べてばかりいるような気がします。

ここから少し下ったところに、往路でお世話になった野菜ステーションがありましたが、さすがにもう何も口に入らなかった。冷たいわき水を補給して下ります。

正午を過ぎ、影が真下に落ちる。
正午を過ぎ、影が真下に落ちる。

長い下り坂を堪能していると、いきなり目の前に黒い生き物が現れました。

アスファルトの道路に四つ足で立ちこちらを向いているその動物は、最初は犬かな?と思いましたが近づくにつれその大きさから他の何か野生動物に見えました。ブレーキをかけて停止しよく見るとカモシカでした。

焦ったためカメラがベントボックスからなかなか出ません。カメラが起動してシャッターを押そうとすると逃げてしまいました。さすが秋山郷、野生動物が道を横切るんだね、と再び走り出したその瞬間です

『バサッ!』

もう一匹カモシカが出てきました。かなり驚きました。真っ黒ででかいヤツが急に出てきたので熊かと思いましたよ。 ま、熊だとしても下りだから逃げられるけどね。

北野天満CP 

突然のカモシカ出現に驚き心拍を上げましたが、途中一回の登坂をこなし、北野天満CPまで下ってきました。

■北野天満CP 午後13時47分到着 Dst 88.32km

ジグザグ走法は僕だけじゃなかった
ジグザグ走法は僕だけじゃなかった

次の大久保・菅沢CPまでの間には、左右を里山に囲まれたのどかな田園風景の中を進むフラットな道が現れます。このイベント中で一番気持ちが和んだ区間ですが、あっという間に終わってしまいます。もっと走っていたかったなぁ・・・

フラット最高
フラット最高

このあたりから標高が低くなるのでさらに暑くなります。途中、ゴールのスキー場が見えるポイントに差しかかりました。メーターは、もうちょっとで100kmを表示するというのにゴールは遥か彼方です。ちょっと滅入った瞬間でした。

確かに見える。が、遠い・・
確かに見える。が、遠い・・

このポイントの先でオールスポーツのカメラマンによる撮影が行われていました。
レンズが僕の方を向いて追い撮りをしていたので、撮影されているだろうとは思いましたが、ポーズをとるどころではありません。暑さと疲労とのぼり坂でメロメロです。

いいフレーミングですねぇ・・・ただ、被写体が絵にならねぃ
いいフレーミングですねぇ・・・ただ、被写体が絵にならねぃ
こんな時こそ、下ハン持ってダンシングしなきゃ!
こんな時こそ、下ハン持ってダンシングしなきゃ!

暑さが最高潮になった時に、私設のエイドステーションが現れ冷たい麦茶をいただくことができました。トマトとズッキーニのお漬け物もいただき塩分も補給して再びカラダが生き返りました。本当にありがたい、ごちそうさまです。

ズッキーニ・ステーション
ズッキーニ・ステーション

ここから先には美しい田園風景が広がっています。道路の標示に「天地」とあったので交通整理をしてくれていた係の人に、「ここの住所は何と言うのですか」と聞いてみたところ「てっちです。天地と書いててっちと言います。」と答えてくれました。天地という住所も珍しいですが、読み方も変わっていますね。

天地(てっち)の景色
天地(てっち)の景色

14時29分、大久保・菅沢CPに到着。

■大久保・菅沢CP Dst 96.84km Tm 6:13’00 Av 15.5km/h

大久保・菅沢CP

最後のCPとなったこちらでは、おいしそうなジャガイモやキュウリなどが配給されていましたが、水分のとり過ぎで胃が疲れてしまったのか、単なる食べ過ぎなのか食べ物を受け付けませんでした。が、スイカだけいただいていると・・・

大久保・菅沢CPのエイドステーション
大久保・菅沢CPのエイドステーション

「3時に青倉CPで最後の足切りがあるらしいよ」という声が聞こえてきました。

時計を見ると2時半。残り30分を切っていたので焦り始めます。ただ、これは僕の聞き間違えで、きちんとルートマップを見ていれば、「14:00以降は最後の坂道を上らずにそのままゴールへ」と確かめられたのに、暑さと疲れで頭が朦朧としていた僕は「3時に足切り」と思い込み、スイカが口に入ったまま走り出してしまったのです。

こうして、ここから無意味な猛ダッシュがはじまったわけです。

もう、脇目もふらず、ジグザグ走行もせず、「15時に次のCPを通過しないと足切りになってしまう」と勝手に勘違いしながらガンガン走ります。いままでの自転車海苔人生でこんなに頑張ったこと無いというくらいにペダルをまわします。

そして・・・

青倉CPらしきものも見当たらず・・・

そのまま、ゴール!
そのままゴール??

勘違いした制限時間内には間に合ったが・・・
勘違いした制限時間内には間に合ったが・・・

わけも分からないまま、メダルを授与され、くじ引きをさせられ芝生にへたり込みます。腕時計を見たら、ちょうど3時。いちおうゴールはしたようです。

■ゴール Dst 108.10km Tm 6:46’56 Av 15.7km/h

ゴール

どうやら僕は、上ノ原CP(11:30)と青倉CP(14:30)の制限時刻に間に合わず、一部コースをショートカットしてのゴールだったようです。全コースは走破できなかったということですね。はじめての「栄村100kmサイクリング」は、一応ゴールはしたものの課題が残る結果となってしまいました。「制限時間内に走る」という課題ですね。ま、来年頑張ってみましょうかね♪

木メダル
木メダル

さて、しばらく、ボーッとゴールの余韻に浸りながら閉会式の様子を眺めます。そして張りっぱなしだったテントを撤収し帰り支度をします。

境川masaさんは全コース走破の上、僕より早くゴールしてました
境川masaさんは全コース走破の上、僕より早くゴールしてました

コース上ではお会いできなかった境川masaさんを駐車場で見つけ、ご挨拶をすませ森宮野原駅に向かいます。するとBirdyを発見。

genさん
genさん

「BD-1で100km走ったんですか?」

と声をおかけすると「今回は40kmに出ました」と埼玉から来ているgenさんが応えてくれました。前回、つまり去年は100kmクラスに出場をしたとのことで、驚くと同時に質問攻めがはじまります。

「タイヤはステルビオですね」
「そのハンドルは楽ですか?」
「チェーンリングはノーマルですか?」

目に入るチューンナップを全部確認したりして(^^;

飯山線・森宮野原駅のホーム
飯山線・森宮野原駅のホーム

genさんは、森宮野原駅から飯山線で長野まで出て新幹線で帰るとのこと。

自分はバスで湯沢まで出る予定でしたが、飯山線に乗って夕暮れの千曲川を見たかったのと、genさんともっとお話がしたかったので同行させてもらうことにしました。駅で輪行の準備をすませ、ビールと酎ハイを購入し、ホームでのんびりと電車を待ちます。

森宮野原のホームには「日本最高積雪地点」の標しがありました。栄村は日本有数の豪雪地だそうです。
森宮野原のホームには「日本最高積雪地点」の標しがありました。栄村は日本有数の豪雪地だそうです。


各駅停車するディーゼルエンジン電車に揺られながら、自転車話に花が咲きます。genさんは「BD-1乗り」ながら、YAMAHONで行こう!の常連コメンターさんだそうで、他にケルビムにバイクフライデー、さらにもう1台小径車をお持ちというスゴい方でした。

蛇行する千曲川に沿って走る飯山線
蛇行する千曲川に沿って走る飯山線

車窓の風景がだんだんとオレンジ色に染まっていきます。ビールに酎ハイ、そして自転車談義・・・最高でした。genさんお付き合いくださりありがとうございました。

同じ車両に乗り合わせた、若い自転車海苔
同じ車両に乗り合わせた、若い自転車海苔

以上で「ぐるっとまるごと栄村100kmサイクリング」のツーリングレポートを終わります。最後までご覧いただきありがとうございます。


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