お盆休みに秦野・丹沢方面を走った。前半は秦野の里山、後半は裏ヤビツの2部構成(2019/8/12,14)
目次
丹沢講房を訪ねる真夏の里山ライド
鶴巻温泉から矢倉沢往還
8月12日は、蓑毛の「丹沢講房」に寄って秦野の里山を走ろう、というイベントを立てじてんしゃ仲間に声をかけた。みなさん、お盆の時期は何かと予定が詰まっているようで、二人での出走。
鶴巻温泉出発を9時過ぎに出発。まずは、ダート道の矢倉沢往還を走ります。
Wikipediaより:矢倉沢往還(やぐらざわおうかん)は、江戸時代に整備された街道で、江戸城の赤坂門(赤坂見附)から相模国、足柄峠を経て駿河国沼津宿を結び、東海道の脇往還としても機能していた。江戸から大山への参詣道として使われ「大山街道」、「大山道」、厚木街道などとも呼ばれた。現在は、ほぼこの旧往還に沿って青山通り・国道246号が通っている。
国道246号線と言えば、神奈川の主要な幹線道路ですが、もとは、この矢倉沢往還なのですね。
旧善波トンネルから蓑毛の丹沢講房へ
矢倉沢往還の後は、善波峠を越えて蓑毛に上がる。国道246号線の善波トンネルの手前を左折するとラブホテル街があって、その先に旧善波トンネルがある。
ここは、昔、悲しい事故があり心霊スポットとして有名な場所ですが、私は鈍感なので何も感じない。
旧善波トンネルで峠を越え、県道70号線で蓑毛へ向かう。普段はヤビツ峠へ上るサイクリストで賑わう県道70号線は、お盆期間ということもあって静か。
県道70号線(秦野清川線)をのんびりと上ると、蓑毛バス停にある丹沢講房に着いた。店内に入ると滝のように汗が吹き出た。ゆっくり上っているつもりだったが、やはり真夏である。
この日の目的は、自転車ウェブメディアの編集者であるごっちゃんをここへ連れてくること。自転車フレンドリーなカフェの特集記事の候補として、丹沢講房が選ばれたのである。
まずは、お菓子をいただきます。なめらかプリンとハイビスカス杏仁、シトラスゼリー、自転車パーツクッキーなどなど。
店内でご主人にお話を伺っていると、一人のサイクリストが現れた。どうやら、ごっちゃんの知り合いらしく、世界最大の自転車メーカーにお勤めの方だとか。さすが、メディアの編集者は顔が広い。小一時間ほど滞在しました。
寄(やどろぎ/やどりき)の里山へ
丹沢講房でたっぷりの糖と水分を補給した後は、里山へ入っていきます。
尺里(ひさり)峠を越えれば、いつもの高松分校。
峠を下り、新松田駅でラーメンを食べて輪行して帰京。久しぶりに一緒に走ったごっちゃんとの真夏の里山ランデブーライドでした。
走行ログ
冷涼裏ヤビツライド
爽やかなシャワーの大垂水峠
8月14日は、高尾から実家のある平塚まで一人で走った。まずは、いつものように都内から京王線で高尾山口駅まで輪行する。都内の道は好きじゃないのだ。橋本を過ぎたあたりから降り出した雨は、高尾山につく頃は小降りになっていた。
輪行袋を解いて駅前から出発する。大垂水峠までは準備運動のつもりでゆっくりと上がる。途中、雨が落ちてきたけれど、火照っていく体を冷やしてくれるシャワーのようで気持ちが良かった。
牧馬峠へ
大垂水峠から国道20号線を下り県道517号線に乗り換え、相模湖をかすめて宮ヶ瀬湖方面へ向かう。相模川を渡る頃には雨は上がっていた。
牧馬峠を越えていくか迷ったが、寄っていくことにした。阿津の信号を右折して、その先にある「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」の入口がある信号を左折すると静かな集落に入る。
ここは、環境省の「生物多様性保全上重要な里地里山」のリストに掲載されている「篠原の里(しのばらのさと)」だ。
昔ながらの里山景観・伝統・自然が残された小さな集落、がリストに選ばれた理由のようだ。
集落を過ぎ、牧馬峠を目指す。上り道にさしかかると天気は好転して強い日差しが出始めた。
牧馬峠に到着。お盆だったのでいつにも増して静かな場所だった。
あとで調べてわかったのだが、この峠の周辺には、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されているギフチョウが生息しているようである。篠原の里と牧馬峠は、いろいろと貴重な場所だったのだな、と知りました。
冷涼の裏ヤビツへ
牧馬峠を下り、宮ヶ瀬湖に少し上り返す。宮ヶ瀬湖で昼時となったので、カレーパンとたこ焼きを食べた。補給をすませ、元気になったところで裏ヤビツへと進む。
この日の宮ヶ瀬湖からヤビツ峠までの県道70号線(秦野清川線=通称:裏ヤビツ)は、本当に涼しかった。真夏だというのに気温23度前後だった。雨で濡れた路面が、さらに涼しさを演出していた。
護摩の水に到着。
ここに着いたら、やりたいことがあった。、早速ジャージと靴下、シューズを脱いで頭から冷水をかぶり水浴びをする。気温が低いと言っても真夏のヒルクライム。火照った身体がクールダウンできて本当に気持ちが良かった。
ボトルで水を汲んで、腕や脚の太い血管に冷水を流し続けると、体温が下がって頭がシャキッとして生き返った。
さて、そろそろ峠に上がって麓に降りよう、と身支度をはじめるのだが。。。
濡れた足をハンカチで拭こうとすると、指の間に何かがくっついていた。ミミズっぽくて気持ちが悪かったのででハンカチで払おうとする。しかしなぜか取れない。。。
あっ!これはヒルだ。
指でつまもうとするけれど全然取れない。必死に爪を立ててつまむと千切れて取ることができました。恐るべし、山の水場。
霧のヤビツ峠
峠に上がると相模湾からのぬるい風が、サァーっと吹いてきた、と同時に辺りが霧になった。気温差でできたのか、幻想的なヤビツ峠を体験することができた。
菜の花台まで降りてくると、霧は晴れ、生ぬるい下界の空気となっていた。やはり、涼しかったのは、裏ヤビツと峠だけだったのである。
真夏の冷涼裏ヤビツライドでした。
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