シクロクロス車を新規に購入した同僚から林道でも走りに行きませんか、と誘いを受けた。行き先をどこにするか相談されたので丹沢周辺か高尾山周辺を提案したところ、高尾を走ることになった。去年の夏にみっちりと下見をしてあったので、おもしろいルートを作ってみた。
高尾山周辺はポピュラーなハイキングコースが多いので、ハイカーへの配慮が必要です。林道でハイカーと出会ったら、自転車を降りて歩行ですれ違うようにしています。狭い林道の場合は、立ち止まってすれ違うようにしています。
小津林道〜滝ノ沢林道〜小下沢林道
集合場所はJR高尾駅に8時半。登山者で賑わう高尾駅では、隣接した売店で早朝からおにぎりやパンを買うことができる。糖分が高いお菓子とおにぎりを買って背中のポケットに詰め込み走りだす。走るコースは、去年何度も下見をした林道をつなげてみたものだ(下図参照)。
まずは高尾駅を北上し市街地を抜ける。都道521号線と交差する「川原宿信号」を過ぎると道は左に曲がり、交通量がグッと減り、静になる。小津川に沿って西に進むと、やがてラウンドアバウトが現れる。なぜこんな場所に?という感じなのだが、ここを右折すると小津林道が始まる。
小津林道は小津川に沿った勾配が緩い道だ。行き止まりの道だが、冬期の様子を確かめたかったので、上ってゆく。しかし、行き止まり地点のはるか手前で通行止めになっていたので、引き返す。
さきほどのラウンドアバウトまで戻り、再び西に走る。すぐに無駄な上りがあり、下ると陣馬街道に出る。陣馬街道は和田峠方面とは逆の八王子方面に走って、「松竹橋」という信号で右折すると、滝ノ沢林道となる。
滝ノ沢林道は、10%を越える上りが連続し、全面ダートの難度の高い道だ。特に序盤の勾配が厳しく、一瞬も油断ができないので、真冬でも汗をかくほどだ。
ところどころ凍ってる場所もあり緊張を強いられる。
完全に凍りついた道は、シクロクロスのタイヤでも走行できないことを落車を体験して確認できたw
標高500mのあたりまで上ると、景色が開け、眺望が良くなる。日向になっている場所で、持参した食料を補給する。
滝ノ沢林道も行き止まりというか、登山道になってしまうため引き返す。
途中に小下沢林道へ接続する登山道があるので、自転車を担いで下っていく。
幅1メートルもない登山道を下るわけだが、自転車にのることなどできない。なぜなら崖側によろめいたりすれば、谷に転落するからだ。でも。同僚は乗って行ってしまう。。。
シングルトラックは自転車を担いでに歩く。下の画像のようにダウンチューブを抱えて、ハンドルを握ると自転車が安定するので歩きやすい。同僚にいいことを教えてもらいました(^^
また、あまりにも狭いシングルトラックの場合は、担いだ自転車が木にぶつかったり、草に引っかかったりするので押して歩くと良いようだ。これも教えてもらったこと(笑
小下沢林道は上流部分を探索してみた。一人だと心細いが二人ならちょっとばかり冒険ができる。しかし、凍結した場所が徐々に多くなりここも引き返すことに。
途中、子連れのハイカーに会ったが、お父さんは凍った林道を裸足で歩いていた。「冷たくないんですか?」と問いかけると、笑顔で「修行です」と返ってきた。いろんな人がいるものだ。
小下沢林道を下り、アスファルトの都道516号に一旦出る。細かく補給していたのでお腹は空いていなかったが、休憩がしたかったので珈琲店に入った。温かいコーヒーと手作りのビスケットを注文し、テラスで休み、ほっと一息。
■珈琲自家焙煎の店 ふじだな
東京都八王子市裏高尾町1254
食べログウェブサイト
日影沢林道で小仏城山へ
後半は、日影沢林道だ。ここがキツイことは2度上っているので知っている。中盤に20%を越える上りがあるのだ。同僚はそんなことは知らず、序盤に25T(歯)のスプロケットでグイグイ上って行ってしまう。自分は29Tでゆっくりと追いかける。
本当にここはキツくて、今回も途中で足をついてしまった。1勝2敗。標高670mまで上ると、小佛城山の城山茶屋に着く。ここで、持参した補給食をすべて平らげる。自分は売店のなめこ汁も胃に流し込んだ。
この日は本当に天気が良くて、峠からの景色が綺麗だった。
茶屋から少し離れた場所で、同僚が、持参した自作のバーナーで甘酒を作ってくれた。甘くて暖かくて体に染みわたるようだった。
午後3時過ぎに高尾駅まで戻ってきて、この日のライドは終了。高尾山周辺の林道をシクロクロスバイクで走ったり担いだりしてつないだツーリングでした。走行距離:43.6km 獲得標高:1193m
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