秋葉街道2日目は大鹿村からスタートして地蔵峠・しらびそ峠を越えて、遠山郷がゴール。行程は距離50km、獲得標高1400mと、アキレス腱の調子がイマイチな自分が余裕を持って走りきれる設定としました。
アクティビティ
大鹿村〜地蔵峠
朝から天気も体調も上々なので気持よく走りだしますが、進路はいきなりのヒルクライム。しらびその前に地蔵峠が待っています。まずは標高1,193mの峠を目指して黙々と上ります。
大鹿村は、南アルプスと伊那山地に挟まれた山間の土地。中央構造線が村内を南北(国道152号線/秋葉街道)に通っており、小渋川、青木川が流れている。
村の北端は分杭峠、南端は地蔵峠と峠に挟まれた難所。公共の交通機関がないので、自転車で訪れる場合は自走となる。
また、トラブルが発生しても、帰る手段がないので慎重な行動が要求される。
中央構造線とは、聞きなれない単語だが、本州を貫く日本最大の断層のこと。大鹿村を走っていると、いたるところに「路頭」と書かれた場所があり、その姿を見られるようだったが、国道から少し奥まった場所にあるらしく敬遠した。
黙々と標高差1100mの地蔵峠を目指して上る。クルマは少ないので自分のペースでのんびり上った。
走りだして1時間半、ようやく1つ目のピークにたどり着きました。地蔵峠はピークの感じも眺望もない峠だった。
地蔵峠〜しらびそ峠
地蔵峠を過ぎたところにダート道がありましたが、シクロクロスバイクのIndependent Fabricationに装着された25Cのチューブレスタイヤなら安心です。
信州の夏に瑞々しく自生する植物の色が眩しい。とか、思いながら停まってばかり(笑
静かな峠道には、風が揺らす葉っぱの音と鳥の声だけ。秋葉街道を独占してサイクリングです。
しらびそ峠まで、あと何キロという看板が1km刻みに立てられていて、これが自転車のスピードで上ってると、イライラするわけです。一生懸命に上っているのに、まだ1kmしか進んでないのか、とめげてしまう。しらびそ峠は標高1,833mだから、地蔵峠から500m上ればいいだけなのになかなか着きませんでした。
徐々に空が開けてきたので、まもなくピークかな、とか希望的な観測をすれど、Garminのディスプレイには、elevation1,xxxmと正確に現在地が表示されてる。。。
11時ちょっと前にようやく着きました、しらびそ峠。こんな景色、そうあるもんじゃない、と思いました。眼の前に広がる南アルプスの景色をしっかりと目に焼き付けました。
峠をちょっと上ったところに、レストランがあり休憩ができた。僕はレストランでは食事をせず、民宿で作ってもらったおにぎりを食べた。お店など全くないところだと思って作ってもらったのだ。
しらびそ峠〜遠山郷
この日の上りはここでおしまい。あとは、目的地の遠山郷まで下るだけ。標高差1,500mをダウンヒルです。途中、日本のマチュピチュがあるというので楽しみにして下り始めます。ところが、シクロクロスのカンチブレーキの効きが良くなくて、ブレーキレバーを力いっぱい握り続けたため手がおかしくなってしまいました。水で冷やしたりグーパーして下り続けます。
下栗の里
これが、日本のマチュピチュ。下栗の里です。国道から15分ほど歩いた場所から見ることができます。なぜ、このような場所に人が住んでいるのか不思議に思いましたが、このあと、里を訪ねてその理由がわかりました。
下栗の里は、南アルプスを望む飯田市上村の東傾斜面にある標高800m〜1,000mの地区。最大傾斜38度の急斜面に点在する耕地や家屋は、独特の景観を作りあげている。
この村は、人口のほとんどがお年寄りらしく、自給自足が多いらしい(麓の人が言っていた)。南アルプスを望む景観はすばらしく、その暮らしぶりは、自然と調和した理想の生活のようにも見えた。
下栗の里を過ぎ、長い長い下り道を走ると遠山郷に着いた。国道のそばに木造校舎があり見学が可能のようだったので立ち寄ってみた。昭和を感じる何とも懐かしいような建物だった。
村に着くと温泉施設(遠山温泉郷 かぐらの湯)があるようだったので、行ってみた。アキレス腱の痛みも無く2日間の行程を無事に終えた。
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