秋葉街道3日目。茅野から浜松までの旅も最終日となった。
アクティビティ
遠山郷〜兵越峠
朝7時に宿を出発、いきなり兵越峠への上りが待っていた。
ほんとうにいきなり峠道だったので、気持ちを落ち着けるために一度自転車から降り後ろを振り返ってみた。
遠山郷(とおやまごう)は、長野県の南端近く、天竜川の支流遠山川に沿って広がる山深い谷間の地域。信州の奥座敷とも言われ、古くから愛知・静岡の三遠地域と深く交流を行ってきた土地らしい。登山客が多く、宿では僕以外はみな山を楽しむ人達だった。つかの間の滞在だったけど良いところだった。
さて、僕の行き先はというと準備運動をする間もなく、いきなりこんな感じ。
ここで、一旦、秋葉街道を離れて兵越峠を越えて静岡県に入る。秋葉街道(国道152号)をそのまま進むと、青崩峠があって静岡に抜けられるようだが自転車では行けないらしい。どうやら国道152号の未通区域となっているようだ。
青崩峠
青崩峠付近の地質構造は、中央構造線による破砕帯となっていて、地形の急峻さと地盤の弱さのために道路(青崩峠道路)を通すことが出来ず、現在も未だ開通のめどが立っていないというのだ。21世紀だというのに!
ここは、秋葉街道最大の難所なのだそう。
その最大の難関、青崩峠を避け、標高1165mの兵越峠に向かう。この日の上りはこの峠1つ。標高差770mはヤビツ一本だと思えば前向きになれた。黙々と上る。
兵越峠〜浜松
2時間ほど走り、兵越峠についた。峠には先客がいて「ここがひょうごえ峠ですか?」と尋ねると、「ええ、ここが、ひょうごし峠ですよ」と応えたくれた。彼は静岡川から上がってきたようで、その後、徒歩で林道に消えていった。。。
何やら歴史を感じる峠の名前ですが、ここはその昔、武田信玄が西上作戦の折りにこの峠を越えたから、といわれている。
兵越峠を下ると、再び秋葉街道(国道152号線)に合流した。
そろそろお腹が空いてきたが、相変わらずお店などない。コンビニは2日ほど見ていなかった。宿で用意してもらったおにぎりがあったので補給した。
飲み水は背中のキャメルバックにリプレニッシュが1リットルあったので、コンビニなど無くても何とかなったが、暑さをしのぐためのボトルケージの掛水(真水)が無くなってきた。湧き水と書かれた看板を見て急停車。なんともタイミングがいい。
水窪を過ぎ、水窪川に沿ってしばらく走ると、道はやがて天竜川とぶつかる。2つの川もここで合流し、川幅が一気に広くなった。と同時に道路も広くなり交通量も多くなったため騒々しくなった。左岸に旧道が通ってるっぽかったので、橋をわたってみた。これが大正解!
県道285号線
県道285号線は、使わなくなった国道152号線なのか、車がほとんど通らない走りやすい道だった。
しばらく285号線を走ったあと、再び国道152号線に戻って秋葉街道の旅を続けた。このあとは、天竜二俣を経由して浜松市街に入った。市街地は特筆するところはないのだが、秋葉街道の終点というか起点はどこにあるんだろう?とずっと考えながら浜松駅近くまで走ったが見つからなかった。
総走行距離211kmの秋葉海道の旅が終わった。獲得した標高は3,597mだった。ほぼ152号線を走った2013年の夏のツーリングだった。
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