スイス・アルペンパノラマルートを行く(9)Day4:グロースシャイデッグ〜マイリンゲン

2014年6月、自転車でスイスを旅行しました。「スイス・アルペンパノラマルートを行く」では、その準備から旅行の記録を掲載しています。第9話はアルペンパノラマルートを一旦離れ、グリンデルワルトからグロースシャイデッグ峠を上り、マイリンゲンまで走った4日目の模様です。

グリンデルワルトのユースホステル

まずはグリンデルワルトでの宿泊先を紹介。今回2泊したグリンデルワルドのユースホステル(以下YH)はなかなか快適な宿だった。YHとは「ユース」という名前がついてはいるが、子供から大人までだれでも利用することができる宿泊施設だ。客室は男女別相部屋(ドミトリースタイル)が基本だが、家族利用、団体利用の場合は1室での利用も可能だ。

グリンデルワルド ユースホステル外観
グリンデルワルド ユースホステル外観

Youth Hostel Grindelwald

YHの魅力は何と言っても低料金で利用できることだ。スイスでは、35ユーロ(4,500円)から宿泊できる。

ルツェルンのユースホステル客室
ルツェルンのユースホステル客室

グリンデルワルドのような有名観光地のYHは人気があるので、予定が決まっていたら早めに予約したほうがいいだろう。予約はWEBからできる。今回の宿泊費は5,600円/一泊(1スイスフラン=118円での計算)。私はユースホステル会員証を持っていたので若干割引が効いて一泊5,190円だった。この会員証はモンベル提携カードとなっていて、割安で会員になれる。

・ユースホステルの予約はHostelling Internationalで可能
・モンベルユースホステル・コラボカード(モンベルサイトへ)
・ユースホステル会員カード(日本ユースホステル協会サイトへ)

モンベルユースホステル・コラボカード
モンベルユースホステル・コラボカード

グリンデルワルトYHの最大の特長はこの眺望。どの部屋からもアイガー北壁を眺めることができる。

ユースホステルからの眺め
ユースホステルからの眺め

YHの朝食は、どこもだいたい同じメニューでこんな感じ。温かいものをお腹に入れたいが、コーヒーぐらいしか無いのが難点。

朝食
朝食

YHは普通のホテルと違って電源口が少ない。部屋によっては1つか2つしかない場合がある。スマホやカメラなどが複数ある時は、1つの電源口から複数の機器を充電できるUSB急速充電器があると便利だ。

Anker 40W 5ポート USB急速充電器
Anker 40W 5ポート USB急速充電器

4日目のルート

ツーリング4日目は、標高940mのグリンデルワルトを出発して、標高1,961mのグロースシャイデッグ峠に上り、マイリンゲンまでダウンヒルする約32kmの行程。ルートはGoogleMapのとおり。

リージョナルルート61号でグロースシャイデッグ峠へ

サイクリング4日目に目指したのは、グロースシャイデッグ峠。計画ではクライネシャイデッグ峠に行くはずだったが、マウンテンバイクでないと上るのが難しいという現地の情報により予定を変更した。

ロードサイクリング・リージョナルルート61号とマウンテンバイキング・アルペン1号
ロードサイクリング・リージョナルルート61号とマウンテンバイキング・アルペン1号

午前8時20分、YHを出発。前日、不運のためライドをご一緒できなかった小田島さんは、この日は朝から参加してくれた。

リージョナルルート61号
リージョナルルート61号

グリンデルワルド駅を過ぎるとすぐに上りが始まる。リージョナルルート61号は道幅が狭く、大型のバスが通るので道路には下のようなマナー広告が掲示されている。

スイスのマナー広告
スイスのマナー広告

高原の花に見とれて前に進まず

リージョナルルート61号は、つづら折りの上り道。道の左右には、高原の花々が初夏を謳歌するように咲き乱れている。

DAY4_13

あまりにもきれいなので立ち止まって写真を撮っていると、なかなか前に進まないのだ。

DAY4_15

疲労がたまって動かなくなった脚を休息させるために立ち止まっているとも言えるが(笑

DAY4_16

景色に見とれて前に進まず

リージョナルルート61号は、スイスを代表する山々であるアイガーやユングフラウなどの山脈を間近に見ながら走ることができる。

巨大な岩山
巨大な岩山

目の前にそそり立つ岩山は圧巻で、ペダルを漕ぐ足を止めついついその景色に見とれてしまうのだ。

景色に見とれる
景色に見とれる
岩壁の向こうから陽が上がってきた
岩壁の向こうから陽が上がってきた

草原に放牧された牛と牛飼い、牛舎なども実に絵になる。

スイスと言えばこの景色
スイスと言えばこの景色

グリンデルワルドがある谷とそびえ立つアイガー北壁、立ち止まらずにはいられない絶景なのだ。

アイガー北壁が見える
アイガー北壁が見える

でも前に進まないと峠に着かない

草花がきれい、景色がきれいと言って立ち止まっていては、峠には着かない。がんばって上るしかない。

DAY4_22

小田島さんの走りは実にかっこよかった。バイクのセッティングは、ノーマルクランクと23Tのスプロケットの組み合わせだったようだが、10%の上り坂を振らつくことなくペダリングしていたのが印象的。上半身が全くブレずに腰から下の脚だけが機械のようにまわるのだ。現役を引退したとはいえ、元オリンピック選手の体幹は鋼のように強いのだろう。

小田島さん
小田島さん

自分といえば、道を右に左に蛇行しながらヨロヨロと上っていくのが精一杯。前日、前々日の遮熱環境での運動が、確実に体を弱らせていた。

DAY4_24

気が付くと、一番後ろを走っていた。置いて行かれたくないので黙々と上る。。。

一本の細い道が峠に無かって伸びている
一本の細い道が峠に無かって伸びている

絶景のグロースシャイデッグ峠

午前10時50分、2時間半で1,020mの標高差を克服してグロースシャイデッグ峠に到着。

グリンデルワルドから上ってきた道がみえる
グリンデルワルドから上ってきた道がみえる

グロースシャイデッグ峠は、グリンデルワルトと東方のハスリタールを結ぶ峠。ウェッターホルンの直下にある。シャイデックは峠の意なので、「グロースシャイデッグ峠」は峠がだぶっておかしいのだが、わかりやすく峠と表記する。

グロースシャイデッグ峠到着
グロースシャイデッグ峠到着

山々をえぐりとるように谷が開け、その谷にいくつもの峠がある。太古の昔に氷河が作った造形なんだろうけれど、そこに道路を通し、ヒルクライムとダウンヒルを楽しめるスイスのサイクリングルートはほんとうに素晴らしい。

グロースシャイデッグ 1,961m 小田島さんと一緒に
グロースシャイデッグ 1,961m 小田島さんと一緒に

標高差1,400mのダウンヒル!

グロースシャイデッグ峠は、時間があればいつまでもいたいほど気持ちのよい場所だったが、下らないとマイリンゲンに辿りつけないので移動する。

峠の東側に広がる景色 ここを下る
峠の東側に広がる景色 ここを下る

マイリンゲンまで距離14km、標高差1,400mのダウンヒル。

ここから下る
ここから下る

下り道では写真をほとんど撮らなかったので、こちらの動画をぜひご覧ください。

マイリンゲン〜インターラーケン〜グリンデルワルド間は2つの鉄道で輪行

12時50分、グロースシャイデッグ峠から標高差1,400mを下り、マイリンゲンに到着した。宿泊先のグリンデルワルドに戻るには2つの鉄道会社の電車に乗り継がなくてはならない。まずはマイリンゲン駅からインターラーケンオスト駅までツェントラル鉄道で輪行。

ツェントラル鉄道マイリンゲン駅
ツェントラル鉄道マイリンゲン駅

ツェントラル鉄道では、バイクチケットを購入して自転車を車内にそのまま持ち込み輪行する。

ツェントラル鉄道のバイクスペース
ツェントラル鉄道のバイクスペース

インターラーケンオスト駅からグリンデルワルド駅までは、ベルナーオーバーランド鉄道で輪行。

ベルナーオーバーランド鉄道
ベルナーオーバーランド鉄道

ベルナーオーバーランド鉄道でもバイクチケットを購入し、自転車を車内にそのまま持ち込み輪行する。スイスの鉄道輪行は本当に楽だ。

ベルナーオーバーランド鉄道のバイク専用スペース
ベルナーオーバーランド鉄道のバイク専用スペース

グリンデルワルド2回目の夜

午後4時、グリンデルワルのユースホステルに戻ってきた。少し早かったがビールを飲んだりシャワーを浴びたりして各々休息した。

ユースホステル食堂のバルコニー
ユースホステル食堂のバルコニー

ディナーは食堂のバルコニーで食べた。ディナーのあとは、暮れていく景色を眺めながらワインを飲んだ。

スイスワイン
スイスワイン

スイスワインはおいしい。3日後に訪れるラボーはスイスワインのブドウの産地。ラボーに行ったら、おいしいワインをいっぱい一杯飲もう、とか言いながらワインの酔いがまわり、スイス4日目の夜が暮れていった。

アイガー北壁
アイガー北壁
夕暮れのアイガー北壁
夕暮れのアイガー北壁

翌日は山岳コースではないが距離が長い。筋肉疲労を回復してくれる睡眠をとるために早々にベッドに横たわる。

部屋の窓から見えるアイガー北壁
部屋の窓から見えるアイガー北壁

4日目の走行距離:32km 獲得標高:約1,400m

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