棚田広がるツール・ド・熊野 第2ステージ「熊野山岳コース」を走る


UCI公認国際自転車ロードレース「ツール・ド・熊野」の第2ステージである「熊野山岳コース」を走ってみましたので、ご紹介します。山の斜面に広がる棚田の景色が美しいコースでした(走行日:2018/06/04)




ツール・ド・熊野とは

第1ステージ(赤木川清流コース)スタート地点

ツール・ド・熊野は、世界遺産に登録されている、熊野古道を舞台に、例年5月下旬から6月上旬に4日間で開催される自転車競技、ロードレースのステージレース大会です。2008年の開催より、UCIアジアツアー2.2に指定され、2018年第20回大会が行われた。2020年は、新型コロナ感染症の影響で中止となりました。

第2ステージ(熊野山岳コース)スタート地点

第1ステージは、熊野川の支流である赤木川、第2ステージは、熊野山道、第3ステージは、太地をそれぞれ舞台に行われる。2009年より、初日に個人タイムトライアルが組まれるようになったため、4日間での開催となる。(以下公式サイト)https://www.tourdekumano.jp/about/

第3ステージ(太地半島周回コース)スタート地点




第2ステージ「熊野山岳コース」について

公式サイトより引用

以下公式サイトより)

熊野倶楽部をスタートし、熊野市の中心部を多くの観光客に見送られながらパレードを行う。その後、国道311号に戻ったところで正式スタートとなる。

コースは風伝トンネルまでの緩やかな登りを超えた後、紀和町まで下り、町内の中心部をUターンして、最初の山岳ポイント『千枚田』に向かう。千枚田は字の如く、地域特有の小さな田が斜面を覆い尽くす大変風光明媚なところであるが選手には目に入らないだろう。そのくらい厳しい登りが続くコースだが、観客にとっては最高の観戦ポイントである。

千枚田を下り再び311号を引き返し、その後最大山岳ポイントである『札立峠』へと向かう。この札立峠は道幅も狭く困難な登りであるが、その後の狭く急な下りも意外な勝負ポイントである。札立峠の厳しい下りから、再び紀和町を折り返して、再び最後の山岳ポイントにある千枚田に向かう。

下図は、「熊野山岳コース」。距離は約100km。最高標高地点は489mと低めですが、KOMを繰り返す難コースです。獲得する標高は3,200mにもなります。

Ride with GPSのルートはこちら





アクティビティ

実際に走ったルートはこちら。新宮市を出発してこのコースのハイライト部分を走行して、熊野市駅をゴールとしました。





新宮市を観光

豊新宮市には、世界遺産に登録されている貴重な史跡が数多くあります。せっかく訪問したので訪れてみました。

熊野速玉大社

世界遺産の熊野三山を構成する大社です。朝早く訪問したのですが、南東を向いた社殿に朝日があたり神々しい雰囲気でした。

熊野速玉大社 和歌山県新宮市

新宮城跡

熊野川河口の南岸の小高い丹鶴山に築かれた眺望の良い城跡公園。元々は源為義の娘である丹鶴姫の住まいであったことから「丹鶴城」とも呼ばれています。

新宮城跡 和歌山県新宮市

神倉神社

熊野速玉大社の摂社。ごとびき岩と呼ばれる巨岩が山上にある。

神倉神社




熊野山岳コースを走る

午前6時前に新宮市内を出発。新熊野大橋で熊野川を渡り、国道42号線で北上する。

新熊野大橋から見える新宮城跡

途中、「井田」のあたりから山側へ入っていくと目の前がひらけた。尾呂志川だ。

尾呂志街道 御浜町大字中立付近
尾呂志街道 御浜町大字中立付近

尾呂志川に沿って尾呂志街道を走っていると、「←風伝峠」という看板が現れた。風伝峠(ふうでんとうげ)とは、これはまた、訪れたくなる名前の峠ではないか。行ってみよう。

尾呂志街道 御浜町大字栗須付近

風伝峠

尾呂志街道を北上し続けると、国道311号線に突き当たった。ツールド・熊野「熊野山岳コース」に合流だ。

尾呂志街道 御浜町大字栗須付近

左折して県道311号線を進むと、すぐに風伝トンネルが現れた。Googleマップで「風伝峠」と検索すると、左の迂回路にあるようなので、そちらに進んでみる。

風伝トンネル

緩やかな上り道が続き、つづら折りが終わったところで峠は現れた。

風伝峠

風伝峠だ。峠の名の由来は、ウィキペディアにこう書かれている。

峠名の「風伝」とは「風顛」の当て字であり、「風のよく通るところ」の意だという。
春から夏にかけては湿った暖かい熊野灘の海風を奈良県南部北山地方へ運び、秋から冬にかけては大台山系の冷たい風を七里御浜海岸の集落にもたらし、1年を通して風の通り道となっている。

風伝峠の案内板

風伝峠を通る風は、風伝おろしと呼ばれ、先ほど走った「尾呂志街道」のおろしは、これに由来するらしい。

風伝峠 熊野古道

風伝峠は、三重県南部の南牟婁郡御浜町と熊野市紀和町の境にひっそりとあった。


丸山千枚田

風伝峠から先も細い林道を下る。風伝トンネルの上をまたぐように越えると、県道40号・熊野矢野川線に入った。ここからはまさに「熊野山岳コース」となる。丸山千枚田も近づいてきたので、どのような景色なのか期待が高まる。

狭い林道を下る

道幅は狭いけれど、路面状態が素晴らしく良い熊野矢野川線を進むと、突然視界がひらけ、目の前に棚田の景色が広がった。丸山千枚田だ。なんて壮観なんだろう。

丸山千枚田全景

今度は「通り峠→」という標識が現れた。魅力的な名の峠だが、熊野古道はウォーキングルートとなっているため断念した。

通り峠案内標識 熊野古道

丸山千枚田に近づいてきた。

丸山千枚田

丸山千枚田についてウィキペディアには、こう書かれている。

丸山千枚田は、三重県熊野市紀和町丸山地区にある白倉山(標高736m)の南西斜面を利用した棚田群。千枚田と言われるが、実際には高低差160m(標高90-250m)の谷合に約1,340枚の棚田がある。最も小さい田は、1枚で0.5m2しかない。棚田の法面は野面積み(のづらづみ)を主とした石積みであり、西日本に多く見られる方式である。

野面積み(のづらづみ)を主とした石積み
丸山千枚田 見晴台

ツールド・熊野の第2ステージである「熊野山岳コース」の序盤と終盤に登場するこの丸山千枚田は、参加選手にとっては過酷だろうが、観客にとっては最高の観戦ポイントだろう。

丸山千枚田

棚田の道の脇には、このような大岩がポツンとあり、不思議な感じがした。

丸山千枚田の大岩

動画も撮影したのでぜひご覧ください。


札立

丸山千枚田を後にし、細かなアップダウンを繰り返しながら熊野矢野川線の北上を続ける。

三重県熊野市紀和町赤木

やがて県道40号・御浜北山線にぶつかったので、進路を南東にとる。上り道の始まりだ。札立峠を目指す。

御浜北山線

300mの上り道を克服して標高420mの札立峠に到着。

札立トンネル

札立峠を示す案内板などは見当たらず、記念に撮影できるものがない。仕方がないのでスマホを地面に置いて自撮りする。

札立峠 熊野古道

札立峠を過ぎると、崖のような急坂を下る。

県道52号 御浜北山線と熊野灘

熊野灘に向かってつづら折りの道をぐんぐんと下っていく。青々とした山肌と熊野灘のブルーがサングラス越しに繰り返し映る。金山交差点で再び国道311号線とぶつかったので、左折して熊野駅を目指す。そして海抜0mまで下ったところでこの日のライドを終える。

花窟神社(はなのいわやじんじゃ)と獅子岩

予約しておいた特急電車まで少し時間があったので、熊野駅周辺を観光することにした。

花窟神社(花の窟神社)は日本書紀にも記されている日本最古の神社といわれており、平成16年7月に花の窟を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されている。

花窟神社

こちらは、巨大な獅子が海に向かって咆哮するような姿をした高さ25mの奇岩、獅子岩です。国の名勝・天然記念物にもなっていて、世界遺産にも登録されています。

獅子岩




紀伊本線で輪行

13:05発のJR特急ワイドビュー南紀6号・名古屋行に乗車して、しばし輪行の旅となる。

紀伊本線
熊野市駅前唯一のお弁当屋さん かね久のお惣菜セット

ツール・ド・熊野 第2ステージ「熊野山岳コース」の一部を走ってみました。コース上には、風伝峠、丸山千枚田、札立峠、熊野灘への下り道など走りごたえがあり、かつ景観が素晴らしいルートとなっています。一部ですが、熊野古道と重なる部分もあったりして、歴史を感じられる旅となりました。新宮市の熊野速玉神社や神倉神社、熊野市の花窟神社や獅子岩などの神秘的なパワースポットを巡れたのも楽しかったです。是非また再訪したい。

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