わたらせ渓谷鐵道に乗って晩秋の日光へサイクリング(1)輪行で間藤駅へ

紅葉で色づいた日光を1泊2日でツーリングしました。本記事は、わたらせ渓谷鐵道で相生駅から終着駅の間藤駅まで電車輪行した1日目の記録(2021/11/2)


旅の計画

2018年の11月には、日帰りでわたらせ渓谷線に沿って紅葉を楽しむライドをした。この時は早足になってしまい忙しかったので、今回は1泊2日の旅を計画。1日目はわたらせ渓谷鐵道に乗車して終着駅の間藤駅まで輪行して、旧国道122号線で細尾峠を越えて日光までじてんしゃで。2日目は日光から例幣使街道を走って新鹿沼駅から輪行で帰京する計画だ。


ルート

1日目がグリーンのルート、2日目が紫のルートを走った。


特急りょうもうで相生駅へ行くはずが

まずは、わたらせ渓谷鐵道に乗るために都内から相老駅(あいおい)駅へ移動する。

私が乗るのは特急りょうもう

北千住駅から7時52分の東武特急りょうもう3号に乗車するはずだったが、なぜか勘違いして7時42分の特急きぬに乗車してしまう。

特急きぬ これに乗るのではない

車内で車掌さんに間違えて乗車した旨を伝えると「東武動物公園駅で乗り換えればりょうもう3号に乗り継げる」とのことだったので、東武動物公園駅で途中下車。無事、りょうもう3号に乗ることができた。

特急りょうもう 無事乗り換え

わたらせ渓谷鐵道

前回は間藤駅から線路に沿って桐生駅までじてんしゃで走ったので、わたらせ渓谷鐵道に乗車するのは今回が初めて。運転席横の車窓から撮影した駅ホームの画像を中心に路線を紹介。


相老駅

初めて乗る路線なのだから本来は始発駅から乗るべきだが、乗り継ぎ時間が短かったので相老駅から乗車。

相老駅

駅の窓口で乗車券を購入するとき駅員さんに「自転車ですか?」と尋ねられた。「そうです」と答えると、申し訳無さそうに自転車は手回り品として有料となることを説明された。

自転車は手回り品

昔は自転車やスキーなどの大きな荷物は手回り品として別途運賃が必要だったんですよね。現在は、ほとんどの鉄道会社が自転車などは輪行袋に入っていれば無料としていますが、わたらせ渓谷鐵道は有料(290円)です。

相生駅 駅舎

10時15分発の普通列車が入線してきました。輪行の始まりです。

わたらせ渓谷鐵道

大間々駅

大間々駅で暫し停車するとのアナウンスがあったので、駅舎を撮影するため駅員さんにお願いしてちょっとだけ改札の外へ出る。

大間々駅 駅舎

大間々駅は、駅舎及びプラットホームが登録有形文化財として登録されている。トロッコわたらせ渓谷号の始発・終着駅で、わたらせ渓谷鐵道の車両基地もある。駅前には、引退した開業当時の車両(レールバス「わ89形」)が保存展示されていたようだが未確認。

わたらせ渓谷鐵道のトロッコ車両 かわせみ号

上神梅駅

この駅は、駅舎及びプラットホームが登録有形文化財に登録されている。

上神梅駅と本宿駅の間には、登録有形文化財「小中川橋梁」があるが、うっかり写真を撮り損ねた。


本宿

ホームから渡良瀬渓谷の景色を間近に見ることができる静かな駅。

駅を出発するとすぐに短いトンネルが現れる。城下トンネルだ。並行する県道70号線にも同じ場所に同名のトンネルがある。そちらは有名な心霊スポットのようです。

わたらせ渓谷鐵道城下トンネル


水沼

駅構内に温泉のある珍しい駅。上りホームに隣接して水沼駅温泉センター「すっぴん美人の湯」が併設されている。

反対側のホームにあるのが「すっぴん美人の湯」

花輪

花輪は童謡「うさぎとかめ」の作者である石原和三郎さんが生まれたところだそうで、列車の発着時には「うさぎとかめ」のメロディーが流れるようです。気が付きませんでした。


中野

ゆるやかな曲線上にプラットホームのみが設置されたのどかな無人駅。


小中

小中川と渡良瀬川にはさまれた小中駅は、自然に囲まれたのどかな駅。小中川上流には小中大滝(こなかおおたき)があり駅からハイキングして絶景を楽しむことができるようです。


神戸

駅舎は足尾鉄道の開業当初からある数少ない建物。この駅も駅舎及びプラットホームが登録有形文化財として登録されている。

構内には「列車のレストラン清流」があり、食堂車のような雰囲気で食事をすることができる。

画面左の木々に隠れた車両が「列車のレストラン清流」

また、駅弁の「トロッコ弁当」「やまと豚弁当」も、ここで製造販売している。列車が停まると売り子のお姉さまたちがお弁当を持って乗り込んでくる。

気後れして購入しなかったが、買って食べればよかったと後悔。

神戸駅を出発すると、草木トンネル(5,242m)に入る。

草木トンネル

長いトンネルを抜けると、渡良瀬川を鉄橋で渡るとまもなく沢入駅だ。

渡良瀬川に架かる橋

沢入

この駅は、駅舎内に簡易郵便局がある珍しい駅だ。待合所及びプラットホームが登録有形文化財として登録されている。ここで上り列車の行き違い(列車交換)を行った。

沢入駅を出発すると、沿線で一番車窓の美しい区間となる。

車内にそのことがアナウンスが流れると、乗客たちは一斉に車窓に見入る。

沢入駅と原向駅の間には、登録有形文化財の「吉ノ沢架樋」があるが、写真を撮ることはできなかった。


原向

栃木県に入って最初の駅となる。

原向駅を出発すると、すぐに渡良瀬川を鉄橋で渡る。トラス桁が特徴的な「第二渡良瀬川橋梁」だ。

第二渡良瀬川橋梁

通洞

この駅も、駅舎及びプラットホームが登録有形文化財として登録されている。駅のすぐ近くに観光施設「足尾銅山観光」がある。


足尾

駅構内に国鉄足尾線時代の気動車や濃硫酸輸送に使われた古河工業のタンク車などが保存されている。


駅舎及びプラットホームなどは登録有形文化財として登録されていて、駅周辺だけでも全 5か所の登録有形文化財を見ることができます。

足尾駅(2018年11月撮影)

間藤駅

わたらせ渓谷鐵道の終着駅。国鉄時代は1.9km先の足尾本山駅まで貨物専用の線路が伸びていたが、現在は廃線となっている。

上り下り同一のホーム

後編の「(2)旧国道122号線で細尾峠を越える」で廃線を辿ってみたのでぜひご覧ください。

終着駅 車止め

輪行袋から自転車を取り出し、組み立てます。

ここから紅葉が色づく日光へ走り出します。

駅名標


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