静岡県の私鉄である大井川鐵道。鉄道路線は蒸気機関車 (SL) の動態保存をする大井川本線と、日本唯一のアプト式鉄道として知られている井川線(南アルプスあぷとライン)を有する。2015年10月、大井川本線の蒸気機関車と自転車で並走してきた。
去年10月に生まれて初めて見た本物の蒸気機関車を、また見てみたい!ということで、今年も近くて遠い静岡県に行ってまいりました。
コースは去年と同じで下図の通り(ゴールは金谷駅)。距離約90km、獲得標高1500m。
静岡駅から千頭駅を目指す
都内から新幹線で輪行して、午前8時にJR静岡駅より行動開始。旅の前半は、藁科川に沿って国道362号線の藁科街道をひたすら北上。大井川本線の終着駅である千頭駅を目指す。
20kmぐらい走った黒俣あたりで右折すると、本格的な上りが始まる。
一旦上り始めると、標高約900mのピークまで、勾配10〜15%の坂道が10kmも続く。
勾配を表す標識の数字が、ずっと二桁で気持ちが萎えたが、上らないと目的地に着かないので上る。標識の数字の部分は、塗り直したのか、やけにクッキリしていて腹が立った(笑 少々薄くボケているくらいでいいのに!
斜面を利用した茶畑の間を縫って上って行く。
途中、何箇所か8%くらいに勾配が緩むところがあって、「8%だと楽だね〜」とか意味のわからないことを話していると、間もなくピークに着く。
ここから、少しのあいだ平らな尾根道を走り、気持ちが穏やかになる。
藁科街道の名も無きピークで記念撮影し、下り始める。7kmほど下れば千頭駅だ。
この日の昼間の気温は18度前後。下りで体がすっかり冷えてしまった。
千頭駅から大井川線に沿って走る
千頭では、まず駅前の蕎麦屋に直行して熱いそばを食べた。
そして、体が暖まったところで行動を再開。
南アルプスあぷとライン
崎平駅近くでSLを迎える
金谷駅から下ってくるSLかわね路1号を撮影するために崎平駅近くに移動。
午後1時すぎ、大井川にかかる鉄橋の向こうから、大きな汽笛を上げて走行してくる蒸気機関車を撮影できた。僕は並走しながら動画を撮ってみたが、機関車の速度が意外と早くてあっさり抜かれてしまった。
SLを追いかける
千頭駅から大井川線にそって大井川を下る。国道362号線はクルマが多いので、左岸の県道(77号、63号)を走る。途中上り返しがあるものの、基本は下り基調。午後も陽が差さず、予報されていた気温に上がらなかったため寒い下りとなった。
カラダが冷えてどうにも寒いので、足湯でもないかと検索すると、少し先の川根温泉がヒット。足湯に入りながら、千頭駅を14:10に出発したSLトーマス13号を待ち伏せすることにした。
足湯があまりにも気持ちよく、ぼ〜っとしていたら裏手にある大井川から「ピュー!!!」と汽笛が響き渡った。「しまった!」と思っても後の祭り。撮影どころか姿も見られませんでした。(たまたまトイレに行っていたでっちーさんが写真を撮ってくれたので拝借w)
足湯のあとは、次のポイント、五和駅付近まで国道473号線で移動。途中100mほど上り返しがある。左岸の県道のほうがアップダウンが少ないのだが、撮影ポイントが右岸にあるから仕方がない。
最後の撮影ポイント、五和駅付近でSLかわね路2号を待ち伏せる。16:02、大きな汽笛音とともに黒い車体の蒸気機関車がやってきた。今度は速度を合わせることができ、並走成功!ミッションコンプリートだ。
午後4時20分過ぎに、JR金谷駅に到着。今まで気づかなかったけど、大井川鐵道の金谷駅が隣にあった。
JR金谷駅から静岡まで在来線で、静岡から新幹線こだま号で品川まで輪行。大井川鐵道のSLと並走するライド、2015年度版でした。
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