紅葉で色づいた日光を1泊2日でツーリングしました。本記事は、日光から日光例幣使街道を走って新鹿沼までサイクリングした2日目の記録(2021/11/3)
旅の計画
2018年の11月には、日帰りでわたらせ渓谷線に沿って紅葉を楽しむライドをした。この時は早足になってしまい忙しかったので、今回は1泊2日の旅を計画。1日目はわたらせ渓谷鐵道に乗車して終着駅の間藤駅まで輪行して、旧国道122号線で細尾峠を越えて日光までじてんしゃで。2日目は日光から例幣使街道を走って新鹿沼駅から輪行で帰京する計画だ。
ルート
1日目がグリーンのルート、2日目が紫のルートを走った。
SL大樹に会う
2日目は鬼怒川温泉を11時ちょっと前に出発。
鬼怒川温泉駅で汽笛の音がしたので近づいてみると、下今市駅行きのSL大樹がホームに入線していた。
時刻表を調べたら11時10分発車だったので、線路が道路と並行する東武ワールドスクウェア駅のあたりまで移動して、SL大樹を待ち伏せた。運が良ければ並走できるかもしれない。
急いで移動すると、SL大樹は東武ワールドスクウェア駅に停車した。発車するタイミングで自分も走り出すと、後方から汽笛を上げた列車が追いついて来た。SL大樹と数百メートル一緒に走ることができました。
日光例幣使街道を走る
SL大樹を見送って下今市駅まで移動。古い酒蔵があるとのことなので立ち寄ってみた。
純米醸造酒にこだわる渡邊佐平商店
その酒蔵は、天保13年(1842年)創業とのことだった。玄関の前には、日光山麓の名水がとうとうと流れ恵まれた場所で酒造りをしていることが分かる。蔵元さんにお話を伺うと、なんでも純米醸造酒にこだわっているそうで、全製造量中の約90%が純米酒なんだそうだ。
日光例幣使街道の杉並木
さて、例幣使街道を走ろう。
酒蔵の前の日光街道を南東に進んだすぐ先に追分があり、そこから日光例幣使街道となっている。
日光例幣使街道は、江戸時代の脇街道の一つで、徳川家康の没後、東照宮に幣帛(神に奉献する供物の総称)を奉献するための勅使(日光例幣使)が通った道。
中山道の倉賀野宿を起点として、日光東照宮が終点となっているので、この場所は正確には例幣使街道の起点でも終点でもない。
この杉並木が立派な街道は、日本で唯一「特別史跡」「特別天然記念物」の二重指定を受けている。
杉並木は樹齢380年を超えているのだとか。
日光例幣使街道の脇道
例幣使街道は、日光宇都宮道路と交差するあたりからクルマの交通量が増えてきた。
狭い道路をクルマと一緒に走るのは嫌なので、脇道にそれる。
例幣使街道を左手に見ながら、行川に沿って広域農道や農道をジグザグと走る。
追い風のなか、のんびりと下り基調の道を走り続ける。
クルマと競争しないこのサイクリングが快適すぎて、結局、例幣使街道に戻ることはなかった。
追い風と下り基調の静かな道。いつまでもずーっと走り続けられそうだが、途中から電車輪行で都心に戻る時間を考慮すると時間の余裕はなかった。
新鹿沼駅から輪行
新鹿沼駅をこの日のゴールとした。鬼怒川温泉から43km、4時間のじてんしゃ旅だった。
新鹿沼駅に着くと、駅前にロードバイクに関するサインがあった。kanuma bicycle supportersと書かれている。
鹿沼周辺のサイクリングルートを案内していた。「天狗舞うヒルクライムの聖地」とある。この場所から古峯神社までの26.3kmのコースのようだが興味深い。しかし時間は無い。またの機会にしよう。
鹿沼自転車応援団の公式サイトには、例幣使街道のマップもPDFで収録されていたので利用しても良いだろう。
1日目は、わたらせ渓谷鐵道に乗って間藤駅まで輪行して、旧国道122号線で細尾峠を越えて日光まで走った33km。
2日目は、鬼怒川温泉からSL大樹と並走して日光から例幣使街道を走った43km。
1泊2日で76kmと走行距離は短いが鉄分たっぷりのじてんしゃ旅ができた。
新鹿沼駅から東武特急スペーシアきぬがわに乗車して帰京。
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