2008年の第2週、春真っ盛りのしまなみ海道を訪れた。予め宅配便で送っておいたBD-1で尾道から今治間の70kmを一気に走った。(2008/4/11)
気温が高く風もそれほど強くない春にしまなみ海道を走れるのは本当にラッキーなこと。
前日は尾道を散策
前日の夕方、しまなみ海道の起点になる尾道の町を歩いてみた。あいにく雨だったが、濡れた街並みもかえって美しかったような気がする。
人ひとりがやっと通れるような道幅が延々と続く「古寺めぐりルート」という道を歩く。
民家の間を歩いていて、ふっと、横を見るとおばあさんが暗がりに立ってこちらを見ていたりして心臓が止まりそうになる。
いざ、しまなみ海道へ
まず、予め送っておいたBD-1をヤマト運輸・尾道高須宅急センターで引き取ることから旅は始まった。
向島へ
尾道から潮の流れが速い尾道水道を、渡船に乗って向島に渡る。
乗船時間はわずか。運賃は110円。
向島に上陸。しまなみ海道にある島は、サイクリングルートの案内図や自転車専用の標識があるので迷うようなことは無い。
自分の進むべき方向が、今治なのか尾道なのか、もしくは渡りたい橋の名前さえ分かっていれば先に進める。
しまなみ海道の橋は通行料が有料
しまなみ海道は、尾道から今治の間の6つの島を7つの橋で結んだサイクリングロード。
橋のすべてが有料道路となっている。自動車はもちろんのこと2輪車(125cc以下)、自転車も通行料を支払います(歩行者は無料)。
橋によってその料金は異なりますが、50円・100円・200円のいずれかになる(2022年10月現在は無料)。
橋を通行する際は専用のレーンを走る。自動車用レーン、2輪車(125cc以下)レーン、自転車・歩行者レーンと3つに別れているので間違わないように進入する必要がある。
因島へ
因島大橋を渡り、因島に上陸。はっさくなどの柑橘類の栽培がさかんなこの島は、シトラス系のいい香りが充満している。
ややアップダウンのある道を走り、島の反対側に出ると生口橋が見えてきた。
橋の上に出ると、左右に瀬戸内海の島々が見える。この島が連なる風景を「多島美」と表現する。言わずと知れたしまなみの特徴だ。
料金所だ。自転車で走っていて料金状が現れる場面はそう無いので面白い。お賽銭箱のようなものに50円玉を入れる。
ちなみにおつりは出てこないので、小銭を用意しておく必要がある。
生口島
生口島に上陸するころには太陽の位置が高くなり、気温がぐんぐんと上がってきた。
ペットボトルの水も底を尽き、のどがカラカラに渇いていたところでジェラート屋さんを発見。休憩をとる。
再び走り始めると、すこし方向がわからなくなった。しかし大丈夫。下図のような表示があるので迷うことはない。
海岸線に出て、車が殆ど通らない静かなサイクリングロードを走る。聞こえるのは、風を切る音とひばりの鳴声、そして小さな波の音だけ。
目の前に多々羅大橋が現れた。この後、この橋を渡ることになっていたのだが5〜6km通過してしまった。あまりに気持ちよく走れる道なので、ボーッとしたようだ。
多々羅橋は、橋の上に「多々羅 鳴き龍」という場所がある。手を叩くと不思議なことが起きる。
大三島・伯方島
大三島橋を渡り伯方島にやってきた。ここは、伯方の塩で有名な島。そして伯方の塩ラーメンがあるところでもある。
サイクリングルートを外れ、木浦まで6〜7km走る。
大島そして今治へ
伯方・大島大橋を渡り、大島に入る。
再び海岸線を走るが、お腹がふくれていて眠くなる。
大島には標高307mの亀老山があり、山頂には今治市を一望できる展望台がある。せっかくだから、見てみたいと思ったが伯方島を過ぎたあたりから右のヒザが痛くて登坂は無理そうなので止めておいた。
大島の南側、来島海峡大橋を眺望できるポイント、「よしうみいきいき館」にやってきた。
来島海峡大橋は、しまなみ海道にかかる橋の中で、最も高い位置にかかる橋。
アプローチも下図のように自転車・歩行者専用のループが用意されていて緩やかに上ることができます。自転車専用のループ橋があるなんて、なんて素敵なことでしょう!
最後の橋を渡ろう、と張り切ったものの、橋の上はなかなかの高さがある。高いところが苦手な私はペダルから足を放して地面(橋)に足を着くことが難しい。。。
今治に到着。まだ陽が高いので、市内を探索する。
明るいうちにホテルや夕食場所を見つけることができた。
夕日が沈むマジックタイムが近づいてきた。
夕日を見るため今治の西端にある梶取ノ鼻に向かうが思ったよりも距離があってなかなか海岸線に出ない。
30km/hオーバーのスピードで走るが、海に沈む夕日が見える場所に出ない。アップダウンも激しくなってきたので、諦めることに。日が暮れ切ってから帰るのも危ないし、お遍路ルートになっている場所なのでちょっと怖かったし。。。
今治の夜
ホテルにチェックインして、夜の街へ。フロントの人に教えてもらった今治名物の鉄板で焼く「焼き鳥」に吸収されました。
走行距離:約70km
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