2014年12月末に訪れた冬のしまなみ海道。2日目は、大三島から今治まで約38km走った(2014/12/30)
目次
旅の目的
この旅行は、しまなみ街道にある、「ある」ものを確認するために計画した。あるものとは、「しまなみサイクルオアシス」。
「しまなみサイクルオアシス」とは、愛媛県が取り組む地域振興事業の一環で、しまなみ海道を利用するサイクリストに、地域住民が休憩できるスペースを提供するもの。
そこに掲げる目印としてのロゴを依頼され2011年に制作したが、なかなか現場を訪れることができなかった。今回、その機会がようやく訪れた。
ルート
広島県側の尾道を起点にして、愛媛県の今治までの全区間を走破し、今治から松山までの区間に新たにできた「はまかぜ海道」の一部も走るというもの。下図は1日目と2日目に実際に走ったルート。2日目の後半と3日目はGarminの電池切れで記録なし。
大三島から伯方島へ
2日目は、宿泊先の大三島から、しまなみ海道沿いの島の中で一番小さい島・伯方島への移動から始まる。
9時半に宿を出発し、波のない静かな海岸ルートを南下すると、すぐに大三島橋に着く。
大三島橋は、しまなみ海道で一番初めに作られた橋。橋長328mと他の橋と比べると小ぶりだが、優美なアーチ型がカッコイイ。
伯方島では、アスファルト上にブルーで塗られたサイクリングルートを外れ、ちょっと寄り道をした。
鶏小島キャンプ場(2022年6月閉業)
伯方・大島大橋のすぐ近くの鶏小島キャンプ場に立ち寄ってみた。穏やかそうに見えるが、島の周りはこの辺でもとりわけ早い潮流「船折瀬戸」が流れているという。
キャンプ場の下にある海岸がとてもきれいだったので降りてみた。動画を撮ったのでご覧ください。今度しまなみ海道を訪れる際は、キャンプ場に泊まるツーリングをしてみたい。
■鶏小島キャンプ場(閉業)
愛媛県今治市伯方町有津甲2010番地1
さんわ伯方島本店の塩ラーメン
次に立ち寄ったのは、さんわ伯方島本店。ここの「塩ラーメン」を食べずに伯方島を通過する訳にはいかない。
ただ、大島へ渡るフェリーに乗船する予定だったので、ゆっくりしている暇はなかった。入店後すかさず注文して、出てきたラーメンを一気に流し込んで、尾浦港に向かう(笑
■さんわ伯方島本店
愛媛県今治市伯方町木浦甲1650-1
伯方島から大島、そして今治へ
12時過ぎまでラーメンをすすっていたが、12時30分の大島行きに無事乗船できた。
12時50分、あっという間に大島・宮窪港に着いた。
大島では2つの峠を上った。1つ目は標高79mの宮窪峠。フェリーが着いた宮窪港から国道317号のブルーラインをだらだらと上ると着く小さな峠だ。峠の上で休憩していると、クロスバイクで若い女性やカップルが顔を歪めて上ってくる。そういえば自分も最初にこの坂を上った時は、同じようにキツかったのかもしれない。
しまなみサイクルオアシス できかけ教室
2つの峠を上る前に「できかけ教室」という地元アーティストのアトリエに寄ってみた。こちらもサイクルオアシスになってはいたが、現在は閉館中。アーティストの方が健康を害していてしばらく休んでいるということだった。
できかけ教室 今治市吉海町名1182
標高307mの亀老山へクライム
さて、2つの峠である亀老山に上る。標高307mの亀老山は、大島の南端に位置し、瀬戸内海国立公園に指定されている。山頂にある展望台からは、来島海峡大橋と「来島海峡の潮流」を眺める事ができる。展望台は観光バスの観光ルートに組み込まれているようで、狭い林道に絶え間なく大型バスが行き来する。
上っている間、2度バスに追いぬかれたが、1台目にはクラクションを鳴らされ、2台目は左にカーブするところで強引に抜かれ内輪差で轢かれそうになった。2台とも同じバス会社だったが名前は忘れた。以前にも同じような経験をしているので、この道はいつもこんな感じなんだろう。自転車で上る人は注意した方がいい。亀老山山頂からの眺めは素晴らしかったが、きれいだな、と思えない気分にさせられた。
午後3時40分、来島海峡大橋を渡る。この橋は、3つの橋が連なった世界初の3連吊り橋で全長4,105mにもなる。時速15kmで走ったとしても16分もかかるほどの長さ。自分たちはものすごい風で走っただので、渡り切るのに20分ほどかかった。動画を撮ったのでご覧ください。
来島海峡大橋を渡ると、そこは四国。今治に着くと日没の時刻を迎えた。
今治、シクロの家へ
今治での宿は、シクロの家というサイクリスト用の宿泊施設。しまなみサイクルオアシスを運営する「シクロツーリズムしまなみ」が営業している。
シクロの家は、その名のとおりサイクリストのための宿だ。共用の冷蔵庫や電子レンジもあり自炊も可能となっている他、フロントにバー&カフェがあるので、初めて会った方とも気軽にコミュニケーションがとれる。常駐するスタッフさんは、自転車乗りなのでみなさんとてもフレンドリー。
部屋は個室とドミトリー形式の相部屋があり、ドミトリー形式の部屋は男女混合タイプ、女性専用タイプが有る。素泊まりなので料金はとてもリーズナブル。
この宿の最大の特長は、ガレージがあり、自転車に関するサポートを受けられることだ。
ビギナーがもっとも不安な自転車メカニックのトラブルも、シクロの家では、スタッフがメンテナンスや修理案内をサポートしてくれる。また、自身でメンテナンスを行いたい場合は、専用工具を貸してもらえる。
■しまなみゲストハウス シクロの家
愛媛県今治市北宝来町1丁目1-12
シクロの家 公式サイト
夕食は、スタッフに教えてもらった焼き鳥店へ。今治式の鉄板に押し付けて焼く焼き鳥をいただいた。走行距離:約38km
コメントを残す