2-14:小湊鉄道 月崎1号踏切

【2024年版】小湊鐵道といすみ鉄道に沿ってサイクリング(1)

千葉のローカル線、小湊鐵道といすみ鉄道の線路に沿ってサイクリング(2024/05/11)

9年ぶりに小湊・いすみ鉄道沿線へ!

5月8日(水)、虎ノ門ヒルズにある虎ノ門蒸留所で4年ぶりに開催された「全国11蔵の日本酒を愉しむ会」に出席した時、むらさめさんとAkiくんとほろ酔い気分で週末サイクリングについて話をした。

久しぶりに、週末、小湊鉄道といすみ鉄道に沿って走りませんか?

いいですね

いいですね

酔っ払い同士の話ではあったが、その週末に「小湊鐵道といすみ鉄道に沿ってサイクリング」が開催された。なんと9年ぶりの再訪だ!

ルートマップ(撮影ポイント付)

青いラインが2024年に走った軌跡。赤いラインは2015年の時のもの。

小湊鉄道に沿って走る

五井駅

集合場所はJR内房線・五井駅であったが、何故か錦糸町駅で集合。じてんしゃ乗りたちは、電車の最前部か(たいてい)最後尾で輪行するので出会ってしまうのだ。

錦糸町駅
錦糸町駅
2-1:五井駅
2-1:五井駅

総武線の列車が人身事故で遅延したが、集合時間前の午前8時20分に五井駅へ到着することができた。

2-1:五井駅
2-1:五井駅

五井駅の改札を出て東口に出ると「こみなと待合室」というおしゃれな施設があるではないか。列車やバスを待つ時の待ち合わせ場所として利用できるようだったが、営業時間前だった。待合室の近くには小湊鐵道カラーの郵便ポストもあった。鉄分高し!

2-2:五井駅 こみなと待合室
2-2:五井駅 こみなと待合室
小湊鉄道カラーの郵便ポスト
小湊鉄道カラーの郵便ポスト

こみなと待合室(外部リンク) 営業時間:9:00-19:00

県道140号線〜国道297号線

10時半過ぎに五井駅を出発。まずは駅前の更級通りを北東方面に進み、途中で県道140号線へ合流。

そして、山倉坂下信号を右折して国道297号線に乗り換える。

国道297号線は大多喜街道と呼ばれ、房総半島を南北に縦貫して走り、市原市南部や外房方面への幹線道路となっている。

2-3:国道297号線 海土有木
2-3:国道297号線 海土有木

上総牛久駅のすぐ近くに「牛久饅頭」を売っている和菓子店があったので立ち寄った。店内にあった「チバニあんぱん」が気になったが大きかったので買わなかった。小湊鐵道のツートンカラーの箱に入ったクッキーも売っていた。ここにも小湊鐵道が!

2-4:吾妻堂
2-4:吾妻堂

吾妻堂(外部リンク:小湊鉄道ウェブサイト)

小休止後、大多喜街道を上総鶴舞駅まで、小湊鐵道に付かず離れず走っていく。

2-5:大多喜街道
2-5:大多喜街道

上総舞鶴駅近くで天北に出会う

小湊鐵道は上総舞鶴駅の手前で右に大きくカーブして大多喜街道を離れた。我々も線路に沿って小さな道に入っていった。

すると上総舞鶴駅を過ぎたあたりに大勢の撮り鉄たちの姿を発見。これはアレに違いない。

2-6:小湊鉄道 柳町踏切
2-6:小湊鉄道 柳町踏切

そう、彼らが三脚を立ててずらりと並ぶ場所は、鉄道の撮影ポイントなのだ。我々もじてんしゃを降り、便乗してスマホを片手に待機する(笑

2-6:小湊鉄道 柳町踏切
2-6:小湊鉄道 柳町踏切

この日は、「小湊鐵道×JR北海道 宗谷線キハ400急行気動車ヘッドマークコラボ」の開催初日で、かつてJR北海道宗谷線を駆け抜けたキハ400急行列車、「天北」のヘッドマークを装着した列車が走った日だった。

※7月には「利尻」、8月は「サロベツ」、9月は「宗谷」が運行予定

なかなかいい絵が撮れました(撮り鉄の皆様ありがとう)。

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撮影後、県道81号 市原天津小湊線(通称:清澄養老ライン)へ合流して、再び小湊線に沿って南下していった。

2-7:県道81号 市原 天津・小湊線 養老
2-7:県道81号 市原 天津・小湊線 養老

里見駅

高滝湖を通過すると里見駅があったので立ち寄った。小湊鐵道は単線だが、この駅で列車交換(行き違い)を行っている。

2-8:里見駅
2-8:里見駅

駅舎は登録有形文化財に登録されていて昔の姿を残していた。

2-8:里見駅
2-8:里見駅

また里見駅には喜動房倶楽部という地元有志が運営する乗客をもてなす店があり、 駅近隣の採れたての食材を楽しめる。この時は利用しなかったが、復路の(2)で再び立ち寄ったので後述する。

里見駅を出た我々は、市原市大戸のあたりで県道81号を離れ、幅の狭い道に入っていった。

2-9:小湊鉄道の線路と養老川
2-9:小湊鉄道の線路と養老川

手掘りトンネル群

飯給駅を過ぎると小湊鐵道は、蛇行する養老川を避けるように柿木台という台地の中に飲み込まれていく。我々じてんしゃは、その柿木台に掘られた素掘りのトンネルの中を通過していく。

最初に現れるのが柿木台第一トンネル。幅員3.5mの観音掘りトンネルで、最初から最後まで断面は5角形となっていた。説明板によると完成は推定で1899年(明治32年)とのこと。

2-10:柿木台第一トンネル
2-10:柿木台第一トンネル
2-10:柿木台第一トンネル
2-10:柿木台第一トンネル

北側の出口(入口)は秘境感溢れる雰囲気になっていた。

2-11:柿木台第二トンネル
2-11:柿木台第二トンネル

次が永昌寺トンネル。こちらも将棋の駒のような五角形をした観音掘りで作られていた。

2-12:永昌寺トンネル
2-12:永昌寺トンネル
2-12:永昌寺トンネル
2-12:永昌寺トンネル
2-12:永昌寺トンネル
2-12:永昌寺トンネル

このいかふぇでランチ

永昌寺トンネルの出口(南側)は県道172号線と接道していて西方面が月崎駅だが、むらさめさんたちが何かを見つけたらしく左の方へ向かって行った。

カフェがあったのでランチにしましょう!

とのことで「このいかふぇ」に吸収された。時刻は11時40分。

2-13:このいかふぇ
2-13:このいかふぇ

このいかふぇは、月崎駅近くにひっそりと佇む古民家カフェ。ご自身でリノベーションされたという素敵な空間でカレーをいただいた。

古民家カフェ「このいかふぇ」(外部リンク)

2-13:このいかふぇ
2-13:このいかふぇ
2-13:このいかふぇ
2-13:このいかふぇ

県道172号、32号、81号が入り交じる

ランチ後、県道172号線を走り出してすぐに踏切が現れた。渡る直前に「カンカン」と警報機がなったので、スマホのカメラを構えて再び待機(笑

撮影を終え、すぐ先にある月崎駅に寄ってみるとその車両が入線していた。

2-14:小湊鉄道 月崎1号踏切
2-14:小湊鉄道 月崎1号踏切
2-29:月崎駅
2-29:月崎駅

月崎駅を過ぎると線路は左にカーブし南へ下っていく。県道172号線はカーブ地点で県道32号 大多喜君津線と交差、進路は県道32号線となり同じ様に南に下っていった。

その後、県道32号 大多喜君津線は線路に沿って進んでいく。この道はあじさい並木と言うらしく、線路と道路の間には紫陽花が植えられていた。

2-15:県道32号 大多喜君津線 養老渓谷駅〜上総中野駅間
2-15:県道32号 大多喜君津線 養老渓谷駅〜上総中野駅間

しばらく県道32号線は線路に沿っていたが、上総大久保駅を過ぎると養老川の左岸方面から合流してきた県道81号 清澄養老ラインと重複する区間となった。

養老駅の直前で重複した区間は終わり、県道は再び2つに分かれた。我々は県道32号線へ進んだ。

2-16:小湊鉄道 板谷踏切
2-16:小湊鉄道 板谷踏切

線路を離れていた県道32号 大多喜君津線は、上総中野駅の手前で再び線路と並行する。

すると「ガタンガタン」という音とともに小湊鐵道カラーの車両が現れた。

2-17:県道32号 大多喜君津線と小湊鐵道
2-17:県道32号 大多喜君津線と小湊鐵道

上総中野駅

13時過ぎ、上総中野駅に到着。

上総中野駅は、夷隅郡大多喜町堀切にあり、小湊鉄道・いすみ鉄道の駅。小湊鉄道線・いすみ線が乗り入れ、接続駅となっている。

いすみ鉄道は、ここから西畑川と夷隅川に沿って外房の大原駅までの26.8 kmを結んでいる。

2-18:上総中野駅
2-18:上総中野駅

上総中野駅の木造駅舎に接するホームを小湊鉄道が、奥側のホームの片面をいすみ鉄道が使用している。

2-18:上総中野駅
2-18:上総中野駅
2-18:上総中野駅
2-18:上総中野駅

小湊鉄道といすみ鉄道の本線はそれぞれ車止めになって接続していないが、駅舎と反対側にある側線で接続されており、乗客の取り扱いはできないものの車両の往来だけなら可能になっている。

2-18:上総中野駅
2-18:上総中野駅

いすみ鉄道に沿って走る

西畑駅

上総中野駅から先はいすみ鉄道に沿って走る。進む道は駅の手前から交差した国道465号。しかし走るのは西畑駅までで、西畑駅からは線路を跨いで狭い市道に入っていく。

西畑駅のホームにある待合所は茶室のような和的なデザイン。

2-19:いすみ鉄道 西畑駅
2-19:いすみ鉄道 西畑駅

戸越踏切を跨いで総元駅方面へ。

2-20:いすみ鉄道 戸越踏切
2-20:いすみ鉄道 戸越踏切

景色が開けてきた。このあたりは、夷隅川や平沢川、西畑川などの河川が周囲を流れているため、田園風景が広がっていた。

2-21:いすみ鉄道 西畑間〜総元駅間
2-21:いすみ鉄道 西畑間〜総元駅間

総元駅〜東総元駅

市道を抜け西畑川に沿う国道465号線に復帰。総元駅に寄ってみた。高原のペンション風の駅舎が印象的な駅だが、近づいてよく見ると公民館とつながった作りになっている。

駅構内の西畑寄りに不自然にレールが屈曲した箇所があるが、これは開通時の機回し線のポイントの痕跡なんだそう。

機回し線とは

終着駅に機関車が牽引する列車が到着した後に、折返し逆方向に牽引運転をするために、反対側に機関車をつなぎかえる作業をする線路

2-21:いすみ鉄道 総元駅
2-21:いすみ鉄道 総元駅
2-21:いすみ鉄道 総元駅
2-21:いすみ鉄道 総元駅

続いて、東総元駅にも立ち寄った。大きな桜の木が印象的なこの駅は、ネーミングライツにより「週刊バイクTV東総元駅」となっている。

2-22:いすみ鉄道 東総元駅
2-22:いすみ鉄道 東総元駅

第四夷隅川橋梁といすみ300形

東総元駅を過ぎると国道465号は国道297号線(大多喜街道)と交差し、2kmほど重複区間となった。

2-23:国道297号線(大多喜街道)と国道465号線の重複区間
2-23:国道297号線(大多喜街道)と国道465号線の重複区間

小松谷駅を過ぎ、大多喜駅があるあたりでいすみ鉄道の線路は夷隅川の流れに合わせて大きく右にカーブする。

線路の行く先に合わせて国道465号線も右にカーブするが、その手前で大多喜駅に寄るため一旦離脱した。

蛇行する夷隅川を渡す三口橋に差し掛かった時に、再びあの人達と出会う。そう、三脚を立ててカメラを構える人たちだ。

じてんしゃを降り、我々もカメラをセッティングする。橋の欄干にスマホを立てかけるだけだが(笑

2-24:三口橋から見た第四夷隅川橋梁と大多喜城
2-24:三口橋から見た第四夷隅川橋梁と大多喜城

三口橋から見えたのは赤い橋梁と大多喜城、そしていすみ川だ。しばらくすると黄色い車体のいすみ300系がやってきた。パチリ(撮り鉄の方々に感謝)。

豊乃鶴酒造

古くから城下町として栄える大多喜町に入ると酒蔵の煙突を見つけた。じてんしゃを降りて立ち寄ったのは豊乃鶴酒造、房総の銘酒「大多喜城」を醸す蔵だ。300mlの火入れの純米酒吟醸酒をお土産に購入。

2-25:豊乃鶴酒造
2-25:豊乃鶴酒造

大多喜駅に寄るために町に入ったが、時間が押していたので先を急ぐことに。外廻(とめぐり)橋を渡って国道465号線に復帰。

2-26:外廻橋
2-26:外廻橋

上総中川駅を通過し、「刈谷踏切」信号でいすみ鉄道の線路を離れ県道176号線方面へ進んだ。

そして「山田交差点」信号で私は隊から離脱。皆はその後、大原駅まで走って輪行して帰京。

2-27:県道176号線 いすみ市山田付近
2-27:県道176号線 いすみ市山田付近

私はいすみ市下布施にある「五氣里」に宿泊し、珍しい黒湯温泉を楽しんだ。

2-28:五氣里
2-28:五氣里
2-28:五氣里
2-28:五氣里

五氣里

参考:

yozo Presents 小湊鐵道の踏切
小湊鐵道 公式サイト
いすみ鉄道 公式サイト


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