7月最初の土曜日に相模湖を経由して陣馬高原の和田峠まで上ってきた。相模湖も和田峠も何度も行ったことがある場所だけど、ちょっとルートを変えるだけで新鮮なツーリングとなった。和田峠の毛虫と落車の顛末もあり。
※毛虫の画像は出てきませんので安心してお読みください。
輪行で高尾山口にひとっ飛び
よく晴れた土曜だったが、梅雨明けはまだ少し先。朝から蒸し蒸しする陽気だった。寝床から起き上がり、電車輪行で高尾へ向かう。
大垂水峠を越えて藤野へ
高尾山口駅で輪行を解き出発。ゆっくりと心拍数を上げないようにウォーミングアップのつもりで大垂水峠まで上る。
大垂水峠に着くと富士山が出迎えてくれた。雪が溶け、黒っぽくなっている富士山だ。
大垂水峠から神奈川県側へ落ちる。下りきらずに途中の千木良あたりで左に折れ、少し戻るように走ると相模川に架かる桂橋が現れる。いつもはここを直進して宮ケ瀬方面へ行くのだが、この日は橋を渡って左折。ルート開拓してみる。
クルマが少ない静かな道を進むと、竹林が現れた。ひんやりとして気持ち良い場所だったので、停車して深呼吸をした。暑い夏は、こういう日陰の場所を探して走ればいいのだ。
静かな道は、やがて交通量の多い国道412号線に合流する。相模湖の東側に沿って進み、さがみ湖リゾートプレジャーフォレストの入口がある信号を曲がると、静かな県道517号線となる。
そして石老山を巻くように走ると、「山のはちみつ」という暖簾がかかったお店が現れた。何か補給できるかもしれないので立ち寄ってみる。
はちみつ入りのたい焼きが店頭に並んでいたので、2つ買ってみた。小ぶりだが厚みがあり食べごたえのあるたい焼きだった。ついでに「はちみつ」も買ってみた。
藤野から和田峠へ
再び県道517号線を走り出す。何度かアップダウンを繰り返し、相模原市立藤野南小学校を右に曲がって県道76線に乗り換える。そして、再び相模川を渡って国道20号線を横切ると、和田峠への上りが始まる。
この南側のルートを自転車乗りたちは「裏和田ルート」と呼ぶ。反対側の八王子からのルートである激坂「表和田ルート」に比べると勾配が緩いので、上り易いんではないかと思う。
上り易いと言っても、表に比べると、であって決して楽なわけではない。8kmほどの距離で490mアップする平均勾配6%の道のりはなかなか厳しい。13:20 和田峠手前の展望ベンチで休憩。ここでも富士山が見えた。
和田峠と毛虫、その後に落車
13:40 和田峠に到着。茶屋は営業していなかったがベンチを使わせてもらって、休息と補給の時間だ。暑さもあってバテ気味だったが、藤野で買ったハチミツの糖分で元気になろう、と背中のポケットに入れてあったドラ焼きを取り出し、たっぷりかけてガブッと頬張る。
「あんことハチミツ最高ぉ〜」。
幸せの絶頂のその瞬間、ドラ焼きを持ってる左手首に黒いモジャモジャを発見した。それは不幸にも僕が世の中で一番キライなあいつだった。右手で反射的に払うと、手首からはいなくなったが今度は太ももの上でゴソゴソしてるではないかっ!!
再び手で振り払い、ベンチから慌てて立ち上がった瞬間、ハチミツドラ焼きが宙を舞った。あとは想像のとおり悲しい結末となった。
モジャモジャはいなくなったけれど、しばらく動揺が収まらず、身の回りをチェックしたり過ごした。しかし、峠に長居する気にもなれず峠道を下ることに。
峠を下りながらも、身体のいろいろなところが痒い気がした。道路にせり出した樹の枝の葉が頭上をかすめる度に、何かが背中に落ちてきたんじゃないかと落ち着かなかった。
それは、気が散っていた時の一瞬の出来事だった。コーナーを大きくはみ出してしまった。ブレーキングすれば、間に合いそうだったが運悪く日陰で路面が苔だらけだった。スピードも出ていなかったので、諦めて路肩の茂みに突っ込んでいった。
茂みがあったおかげで、自転車は停車した。しかし表和田の超激坂の重力には逆らえず、僕の身体と自転車は宙を舞って前転した。幸い対向車も後続もなく、肩をアスファルトに打ちつけたぐらいで大事にはならなかった。
だけど、毛虫ごときで落車とは情けない。。今後は毛虫に注意。二度とごめんだから!
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