じてんしゃで沖縄の美しい道を走るシリーズ記事、沖縄ちゅら道ポタリング。(10)は、沖縄本島南部にある沖縄のみち(玉城那覇自転車道)を走った(2024/4/3)
目次
ルートマップ(撮影ポイント付)
沖縄県に津波警報
3日朝、1泊だけした読谷村のホテルで朝食を済ませ部屋に戻るとグラッと揺れた。沖縄で地震に遭遇することは珍しかったが、揺れはさほど大きくはなかった。震源地は台湾だった。
しばらくすると、外で大きなサイレンの音とともに放送が流れた。
「ただいま津波警報発令中です。沿岸部や川沿いにいる人は、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難してください」
海面を見ると波もなく凪いでいたが、本当に津波が来たら大変なので高台へ移動することに。
大至急、サイクリングの支度をしてクルマに乗り込み、読谷ファーマーズマーケット ゆんた市場へ向かう。読谷村一の高台だ。途中にあるセーラの森公園では大勢の人が到達する津波を監視していた。
ゆんた市場の駐車場で待機しながら、津波警報が解除されるのを待った。12時前に津波警報から津波注意報へ変わったので移動を開始。
沖縄のみち(玉城那覇自転車道)
沖縄のみちの正式名称は「沖縄県道236号玉城那覇自転車道線」。
wikipediaには次の記載がある。
沖縄県南城市玉城前川と那覇市首里当蔵町の首里城公園とを結ぶ一般県道の自転車兼歩行者専用道路。通称「沖縄のみち自転車道」
wikipedia
南城市から那覇まで総延長約33kmが計画されているが、現在のところ、南城市内の約15kmが完成している。今回はその15kmを走ってみた。
南城市玉城前川スタート
12時40分、南城市玉城前川を出発。すぐ近くにある「おきなわワールド」から聞こえてくるエイサーの太鼓のリズムに合わせて走り出した。
沖縄のみちは、自転車と歩行者の専用道路。県道ではあるがクルマと一緒に走る場所は少ない。
糸数城跡
南城市玉城糸数には、糸数城跡というグスク跡があった。
糸数城跡は、沖縄のグスクの中でも群を抜く城構え、城壁を持つようだが、入口近くを散策しただけで通過した。
糸数城跡を過ぎT字路を右折すると、グスクロードと言う名の道になった。
うりずんも終わろうとする沖縄には、ハイビスカスなどの花々が瑞々しく咲いていた。
玉城城跡
グスクロードにあるもう一つのグスク、玉城城跡。沖縄本島の中南部を見渡せる高台にある。城壁の上部に自然石をくりぬき勾玉の穴に似た城門があって、そこから絶景が見られるグスクだったのだが、ここも通過した。
グスクロードが終わり、県道137号線佐敷玉城線に合流し、「垣花」信号を右折すると県道86号となる。この県道86号の沿道には、所々下図のように花が植えてあり目を楽しませてくれる。
ニライカナイへの道
県道86号は、「ニライカナイへの道」という名が付けられていた。
「ニライカナイ」とは海の向こうにある理想郷という意味があるから、「海の向こうの理想郷への道」ということになる。
13時53分、ニライカナイ橋展望台に到着。展望台からはこの先にある知念岬や遠くの久高島をのぞむことができる。
1年ぶりの2度目の訪問となったニライカナイ橋。霧がかかっていたが青い海と一緒に橋を撮影することができて満足。
折り返して首里城方面へ
沖縄のみちは、ニライカナイ橋を折り返し地点として首里城へ向かうルートが計画されている。現時点では南城市内までしか完成していないが、行ってみることにした。
少しだけ上りがあって標高を稼ぐと、展望台があり与那原方面を望むことができた。そして、ユインチホテル南城の辺りまで行って、15kmほどの沖縄のみちを走り終えた。
沖縄のみちを走り終えて
今回は南城市にある沖縄のみちを走ってみた。
沖縄のみちは、たったの15kmだけれど沖縄県で唯一の自転車専用道だ。沖縄県の計画では南城市から那覇まで総延長約33kmとされているが、完成の目処は立っていない。
もし、南城市と那覇の首里城を結ぶこの自転車専用道が完成すれば、アップダウンが多い道になるだろうが電動アシスト自転車がある今であれば走りやすく景色の良い自転車専用道になるだろう。
点在するグスクで歴史に触れ、ニライカナイ橋からの絶景を味わい、那覇中心部のにぎわいを感じることができる自転車道があったら、沖縄県の人や県外の人にとって、とても貴重な観光資源になるのではないだろうか。是非とも完成していただきたいと思う。
滞在拠点
2024年のうりずんの沖縄の滞在拠点にしたのは、読谷村にあるCondominium T-Room。窓の外に広がる長浜海岸の穏やかな景色が魅力の宿だった。
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