9-6:ニライカナイ橋展望台

沖縄ちゅら道ポタリング(9)知念半島・ニライカナイ橋

じてんしゃで沖縄の美しい道を走るシリーズ記事、沖縄ちゅら道ポタリング。(9)は沖縄本島南部の知念半島まで走った。(2023/4/22)


撮影ポイント付きルートマップ

下図の黒いラインが今回走ったルート。画像キャプションは記事に連動している。


うりずんの沖縄に滞在

2023年、最初の沖縄訪問はうりずんと呼ばれる時期となった。

「うりずん」とは、沖縄で、春分から梅雨入り前までの過ごしやすい時期のことを意味する。潤い初め(うるいぞめ)が語源らしく、だいたい旧暦2月~3月頃(新暦3月〜4月)のようだ。

今回も知人を頼って読谷村に滞在することに。

てるてるぼうず
てるてるぼうず

読谷村〜南城市

今回は、6月に行われるMt.富士ヒルクライムに出場する知人と一緒に走るとことに。途中、休憩をはさみながらのんびり行きましょう、という100kmのLSD。ちゅら道ポタリングというよりはトレーニングのようなライドか。+

06:30 読谷村出発

午前6時に読谷村を出立する予定だったが、小雨が降っていたので止むまで待つ。てるてるぼうずが効いたのか次第に雨脚が弱まってきたので午前6時半に走り出す。

9-1:鳥居ステーション前
9-1:鳥居ステーション前

まずは読谷村を南下して、楚辺の鳥居ステーションを左折し大木のT字路を右に曲がって国道58号線に乗る。古樫で一旦、国道58号線を離れ嘉手納第4ゲートまでショートカット。

北谷で再び58号を離れて県道130号線に乗り換え、瑞慶覧(すげらん)信号からは国道330号線で普天間方面へ。

そして、沖縄本島の東側へ移動するために、中城村のゴルフ場の間を坂を越えて抜ける。

9-2:中頭郡中城村の坂
9-2:中頭郡中城村の坂

中城村屋宜で国道331号線に出て、さらに南下を続ける。

9-3:与那原町与那原
9-3:与那原町与那原

08:27 与那原の信号を左折

左折すると、廃線となった沖縄県営鉄道与那原線の与那原駅舎(復元)があったが、この日は立ち寄らず通過。

9-4:ヤシ並木ロード(南城市佐敷)
9-4:ヤシ並木ロード(南城市佐敷)

知念半島が近づくと交通量が減り、ヤシの木が並んだきれいな道を走る。

南城市佐敷手登根で国道331号線を離れて、目的地のニライカナイ橋展望台に向かうため坂を登る。

9-5:南城市佐敷手登根の坂
9-5:南城市佐敷手登根の坂

溝の入ったアスファルト道路が続く急勾配の坂道だ。

9-5:南城市佐敷手登根の坂
9-5:南城市佐敷手登根の坂

今回は、新調したRaphaのクラシック ジャージ IIとカーゴ ビブショーツ、ブルベ ミット、キャップを着用して走った。

時々ウェアをアップデートすると気分が変わって良い。

新調したウェア
新調したウェア

ニライ橋・カナイ橋

09:04 ニライ橋・カナイ橋展望台に到着

念願の場所にようやく来ることが出来た。晴天ではなかったが、雨が上がっていたので上々の天気だ。

9-6:ニライカナイ橋展望台
9-6:ニライカナイ橋展望台

ニライカナイ橋は県道86号線のつきしろ方面から国道331号線へ下る途中にある、海に向かって大きくカーブを描く全長660m、高さ80mの橋。

9-6:ニライカナイ橋展望台
9-6:ニライカナイ橋展望台

ニライカナイ橋は「ニライ橋」と「カナイ橋」が合わさった名称。トンネル側が「ニライ橋」で、海側が「カナイ橋」。

9-7:ニライカナイへの道
9-7:ニライカナイへの道

「ニライカナイ」とは海の向こうにある理想郷という意味があるようだ。知念岬や遠くには神の島・久高島をのぞむことができる。

9-8:県道86号線(知念)
9-8:県道86号線(知念)

展望台の景色を堪能した我々は、ゲートのようなトンネルを潜りニライカナイ橋を下り始めた。

9-9:ニライ橋

海に近づくように下っていくと、まるで橋の向こうに楽園が続いているように感じる不思議な場所。

9-9:ニライ橋
9-9:ニライ橋

ここは、まさに沖縄のちゅら道だ。

9-10:カナイ橋
9-10:カナイ橋

知念半島

09:34 斎場御嶽

知念岬公園の手前にある斎場御嶽(せーふぁうたき)にも立ち寄った。

9-11:国道331号線「吉冨」信号
9-11:国道331号線「吉冨」信号

御嶽(うたき)とは、南西諸島に広く分布している「聖地」の総称。斎場御嶽は「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして、ユネスコの「世界遺産条約」に基づく世界遺産リストに登録されている。

9-12:斎場御嶽(三庫理)
9-12:斎場御嶽(三庫理)

入り口でサイクリングシューズをサンダルに履き替え、御嶽の中にある六つのイビ(神域)を巡る。最後の三庫理だけ写真を撮らせてもらった。

10:02 知念岬公園

知念岬公園で小休止。

9-13:知念岬公園
9-13:知念岬公園

知念岬公園は岬の先端近くが開けた場所となっていて、海の景色を思う存分堪能できる場所となっている。

海上には白い砂浜を持つ無人島「コマカ島」や、沖縄では神の島と呼ばれる「久高島」を見ることができる。

9-13:知念岬公園
9-13:知念岬公園

10:13 復路へ

知念岬公園を出た後は、半島を反時計回りに海岸線を走って復路につく。

9-14:知名崎海岸を望む坂
9-14:知名崎海岸を望む坂

復路は、より海岸に近い道路を走ろうということになったが、雨が落ちてきたので景色を楽しむ余裕は無くなってしまった。

9-15:中頭郡中城村屋宜
9-15:中頭郡中城村屋宜

雨で冷えてしまったのか、将又、売り切れてしまったのか脚がだんだんと回らなくなってきた。大里の坂では、ちぎれて一人ぼっちになった。

9-16:国道331号線 沖縄市大里の坂
9-16:国道331号線 沖縄市大里の坂

嘉手納基地まで戻ってくると読谷村はまもなく。

9-17:沖縄嘉手納線
9-17:沖縄嘉手納線

かでな道の駅で小休止した後は、嘉手納町にあるロードバイク専門店に立ち寄ってチューブを購入。

実は、飛行機輪行でチューブレスタイヤのエアーが抜けてしまい、ビートが上がらずチューブドにしていたので予備無しで走っていたのだ。翌日もサイクリングを予定していたので、これでひと安心。

9-18:石川サイクル
9-18:石川サイクル

読谷村長浜海岸

13:00 読谷村

読谷村まで戻ってくると、先ほどまでの大雨は止み青空が広がった。

9-19:国道58号線・読谷村大湾
9-19:国道58号線・読谷村大湾

乾いた風がやさしく頬を撫でる気持ち良い気候が戻ってきた。うりずんはサイクリングに向いた季節でもあると思う。

9-20:長浜海岸
9-20:長浜海岸

今回滞在したのは、読谷村と恩納村の村境にあり長浜海岸に面したコンドミニアム。おんなサンセット街道の始点終点の場所にある。

9-21:かりゆしコンドミニアムリゾート恩納 真栄田ベース
9-21:かりゆしコンドミニアムリゾート恩納 真栄田ベース

部屋の窓から長浜海岸の景色が広がる居心地の良い空間だった。

キッチンや洗濯機もあるので、滞在中の食事やウェアの洗濯に困らないのもいい。

9-21:かりゆしコンドミニアムリゾート恩納 真栄田ベース
9-21:かりゆしコンドミニアムリゾート恩納 真栄田ベース

知念半島・ニライカナイ橋を訪ねてみて

何度か沖縄本島を訪れていて一度は行ってみたかった場所、ニライカナイ橋。ブーメランのように曲がった橋は、実際に走ってみるとまるで海の中に吸い込まれていくようで感動を覚えた。晴天だと海がさらに青くなって、その先の桃源郷へ続く道のように思えるかも知れない。

今回は足を伸ばせなかったが、糸満地区もぜひ訪れてみたい。


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