タイトルのとおり、全線ダートの金時林道を23Cのタイヤが付いているロードバイクで走ってきた珍道中。金時林道を下見をする軽い気持ちで走り出したが、結局走りきった。なかなか大変な行程だった(2017/10/9)。
ルート
新松田駅〜足柄街道〜地蔵堂〜明神黒白林道〜箱根裏街道〜長尾峠〜静岡県道401号線〜金時林道〜足柄峠〜足柄街道〜新松田駅
輪行で新松田へ
2017年10月体育の日、よく晴れた祝日なので久しぶりに長尾峠に行ってみるかと、早起きして小田急線で新松田に向かう。小田急線の車窓からは富士山がクッキリ見えていた。
午前8時30分、新松田の駅に到着。座席に座ってウトウトしていると、あっという間に目的地に着いてしまうのが輪行の良いところ。
足柄街道から明神黒白林道へ
新松田駅を出発して、まずは南足柄市にある地蔵堂を目指す。標高100mからのスタート。
足柄街道を黙々と上り、360mほど高度を上げると地蔵堂に着く。9時53分。この先に明神黒白林道の入口がある。
明神黒白林道は、自動車が相互通行できる幅の広い林道。交通量の多い箱根新道を通らず、箱根にアプローチできる道路として自転車乗りには知られている。※ただし許可車両以外は(自転車も)通行禁止の区間。
明神黒白林道は、車の往来が少ないので静かで走りやすい。箱根方面へのサイクリングルートとして貴重な存在だ。
2020年の東京オリンピック開催に向け、増加が予想される箱根への旅行客を輸送するために、この林道が一般道として整備されるという報道を見たことがあるが、その後どうなったのだろうか。
長尾峠
明神黒白林道のピーク(標高890m)を過ぎ、少し下ると箱根裏街道(国道138号線)に出る。乙女道路手前まで少しだけ交通量の多い道路を走り、左折して県道736号線へ入れば長尾峠へは一本道。
11時30分、新松田を出発して3時間で標高950m(Garminの値)の長尾峠に着いた。
トンネルを抜け、静岡県川に出て富士山にご挨拶する。あいにく雲に覆われていたが、山頂部分が少し見えた。
ここで、暫しの間思案に暮れる。朝、電車の中でルートラボを見ていて発見した新ルートに行くべきか、来た道を引き返すべきか、と。
発見した新ルートというのは、長尾峠から御殿場方面へ下った先から足柄峠へ通じる道路だ。地図上では山の中にある道なので、林道であることは予想がついたが、それがアスファルトなのかダートなのかまでは分からなかった。行ったこともない道が林道で、標高が高いところにある。しかも路面の状況もわからない。普通ならリスクがあるので避けるべきだが、興味のほうが上回ってしまい、御殿場方面へ下り始めてしまった。
全面ダートの金時林道を走る
静岡県道401号線を御殿場方面に下り、「深沢東信号」を左折してすぐにあるホテルの敷地に入った先に、金時林道の入り口はあった。標高は650mほど。
案の定ダート道だったが、漕げなくなったら歩くつもりで進んでみた。最初のうちは、比較的平らな路面で走りやすそうだった。これなら、幅が狭い23Cのタイヤでもチューブレスなので空気圧を下げれば行けそうだった。
しばらく上り道が続いた。進むにつれ、拳ほどのガレた石がゴロゴロとする荒れた道になっていった。ペダルに強いトルクを掛けるとタイヤが空転してバランスを崩して落車してしまうので、大きな石を避け、右に左に進路を選びながらゆっくりと漕いだ。
ちなみにガレた区間の写真は無い。走るのに夢中で撮れなかった。
一旦下って、また上り返す。ペダルにトルクを掛けないようにバランスをとって自転車を操作するのは、体幹に堪える。
途中、マウンテンバイカーとすれ違ったので声をかけてみた。
自分:この先、足柄峠まで通行できますか?
マウンテンバイカー:行くことは出来ますけど、ロードバイクのタイヤでは無理では?、、、
自分:チューブレスなので空気圧を下げてゆっくり行くつもりです。このガレた道はまだ続きますか?
マウンテンバイカー:まだまだ続きますし、ずっと上りです。
自分:ありがとうございます
マウンテンバイカー:お気をつけて
この後、荒れた道は一向に平らにならず、大きな石を踏まないようにハンドルを操作した。いつになったら終わるのだろうと無謀なチャレンジを後悔した。しかし前に漕がないと帰れないのでひたすらペダルを踏む。
時折アスファルトが現れて、「やった!終わった!」と歓喜するが、すぐにまたダート道に戻った。
終盤、ダート道が滑らかになりようやく快適に走れるようになった。
13時40分、金時林道の足柄峠側に着く。
林道を後にし、アスファルトの一般道に出ると足柄峠が現れた。
無謀な走り終えて
終わってみると、金時林道は全線約10kmのほとんど上りのダート道だった。
アップダウンもあるので走りごたえがあるが、23Cのタイヤで来るところではなかった。サスペンションがあり太いタイヤを履いたマウンテンバイクならさぞや楽しいだろう。自分は今度はシクロクロスバイクで来てみることにする。
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