スイス 鉄道と自転車の旅 Day6:(1)ローザンヌへ130km シエレ〜モントルー


総移動距離1,400km。2010年にスイスを自転車と鉄道で旅をしました。Day6は、ツェルマットからローザンヌへ移動。シエレまで鉄道で輪行し、あとはナショナルルート1号という名のサイクリングロードで130km自転車で走行した。(1)は、ローザンヌ湖畔までの95kmの記録。(2010/10/07)






day6(1)ムービー


ルート

痛恨のミス、2連発

スイス6日目は、ツェルマットから7時39分発の電車でマルティニへ向かい、そこからローザンヌまで約80kmのロングライドの予定だ。

10月7日(木)日の出前に宿を出る・Zermatt~Sierre~Montreux・天気/晴れ 15℃(Sierre)~20℃(Montreux)

早めに駅に行き、荷物をファストバゲージで翌日の宿泊地ラ・ショー・ド・フォンへ送り、輪行準備をして、電車に乗り込む予定だった。

ツェルマットでの朝食は、この娘がいるこの店のパン

だが、タクシーが予約した時間に来なかった。ツェルマット駅に到着してからファストバゲージに荷物を預ける時間はなく、マルティニ駅で預けることにした。(これがミス①のはじまり)

マッターホルン・ゴッタルド鉄道

車内では、またもライド会議でコース変更。マルティニの手前のシオンで降りて110kmを走ろう、ということになった。

バイク用の貨車の内部。乗車してからバイクを束ねる。コンパクトになっていれば良い。

フィスプでローザンヌ行きの電車に乗り換えたのだが、なぜかshinnxが降車駅を間違え、シオンの一駅前のシエレで降車してしまった。(これがミス②)

電車は発車してしまった。次の電車を待つ時間も惜しいということで、ここから走り出すことになった。これで、本日の走行距離はさらに約20kmが追加され、130kmになった。

じゃあこの駅からファストバゲージで荷物を送ろうとしたら、ファストバゲージを受け付けておらず(主要駅など使える駅が限られている)、ノーマルバゲージで明後日の宿泊地ベルンに送らざるを得なかった。(これがミス①の結末)

とんだ失敗で時間を取ってしまい、出発の準備ができたときには、すでに10時近くになっていた。


サイクリングルートNo.1は快適!

気を取り直して、今日のコースを確認した。シエレからレマン湖畔のモントルーまでは、約100km。そこからローザンヌまでが、約30km。普通に時速20kmで走って7時間だ。

本当に素晴らしかった ナショナルルートNo.1

モントルーのシヨン城やラヴォーのぶどう畑に途中立ち寄りながらも、なんとか日暮れにはローザンヌに着けるはずだ。

シエレ駅前を出発し、サイクリングルートNo.1を探しながら幹線9号を走り出した。9号は道幅も広くバイクレーンもあったため、下り基調の道を快調に走ることができた。ローヌ川に沿って15kmほど車道を走っていると、シオンの標識が出てきた。

ちょうど前方の丘の上にトゥールビオン城が見えるあたりで、先行していたdaikooとshinnxが、後続の2人を待っていると、commuterから電話がかかってきた。サイクリングルートNo.1のサインを見つけ、2人はもう、川沿いのサイクリングロードを走っているらしい。位置を確認すると、同じ城を、彼らも見つけることができた。daikoooたちのすぐ後ろあたりだった。

shinnxとdaikoooも橋を渡り、対岸でcommuter、tecchanと合流。ここからローヌ川沿いのサイクリングルートNo.1を走った。舗装された道は平坦で走りやすく、乳緑色の川面が見え隠れして気持がいい。

シオンの町を抜け、右側にりんご畑が広がってきた。ユースホステルの朝食にでてくる、小ぶりのちょっと渋めの味のりんごだ。

果物の畑を縫って走る

サインに従ってその畑のほうへ右折し、正面に目を向けたとたん、異様な山塊が見えてきた。奥には雪をかぶった山系。その山系の手前には直線的な岩山が重なり合っている。

山というよりでっかい見たこともない岩盤

サイクリングロードが高速道路と交差すると、さらに1つの岩山に近づいた。右側はなだらかで木々も茂り黄葉、紅葉のコントラストも美しいが、左側は断崖絶壁の岩壁で、麓から屹立している。よく見るとばっきりと折れた断層が斜めに地表に突き出した山だった。

太古の地殻変動でヨーロッパが海底から隆起したときの、想像すらできないパワーの産物なのだろう。万年雪を被った美しいアルプス山脈から雪と氷河のヴェールをはがした姿は、まさしくこれなのだろうと感じた。

このサイクリングルートNo.1は、ローヌ川の川沿いからりんご畑やぶどう畑へ、そしてスイスアルプスの原型を見せるような山の景色へと導き、さらにレマン湖へとつながる、スイスらしさをすばらしい演出で堪能できるルートだ。特にこのエリアは道も平坦で走りやすいので、ぜひ走ってもらいたいおすすめルートだ。

ほんのつかの間の休止

そんなダイナミックな風景の移り変わりを楽しみながら走るうちに、マルティニに入った。13時に近かったので、サイクリングルートから少し離れたところにスーパーを見つけ、それぞれ好きにパンや果物を買って昼食にした。

プラムとパンとクッキー

さて、ここまでで45km走ったのだが、あと85kmも残っている。ペースは順調。この調子で行こう。


レマン湖はまだか??

マルティニを過ぎるとサイクリングロードNo.1は、進路を大きく北に変える。進行方向の谷が、だんだん広くなってきた。その先はレマン湖だ。ルートは、この先もずっとローヌ川に沿って伸びている。道を間違う心配もない。

ところが、マルティニから進行方向が変わったとたんに向かい風となった。レマン湖へ開けた谷がろうとの様に風を集めて谷の奥へ導くのか、途切れなく、連続して抵抗を感じる風だった。

「この向かい風とロングライドはBD-1史上最も厳しいライドだった」コミューター談

我々はいきなりトレインを組んだ。肩を痛めている上に長距離にはちょっと厳しい小径のBD-1で走るcommuterをはさみ、残り3人で先頭を交代しながら20kmほど走っただろうか。

クタクタだよ。
MUSASHIの補給でリカバリー

モンテーのあたりで一度コースを見失った。ちょうど15時前ということで、コース確認を兼ねて休憩を取ることができた。向かい風は止んだようだ。

正装した初老のサイクリスト

ルートに復帰して走っているうちに、谷が開け、川沿いが深い林になってきた。振り返ると走り抜けてきた高い山々は遠くなっていた。しばらく林の中を走ると、shinnxとcommuterには懐かしい橋が見えた。昨年、ローザンヌからレマン湖を右回りにエヴィアンへと走ったときに通過した橋だった。レマン湖はすぐそこだ。

じらすように林の中をしばらく走らされ、ビルヌーブでようやく湖畔に出た。シエルから約95km。16時前、ようやくレマン湖とご対面できた。

まだ陽は残り湖面がきらきら輝いている。レマン湖沿いの遊歩道をゆっくりと走り、それまでの疲れが癒されるような光景をしばらく楽しんだ。

6日目の走行距離:130km
6日目の鉄道移動距離:60km (累計695km)

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