日本海に夕日が落ちる頃に直江津の船見公園に集合するだけのイベント「直江津集合!」に6年ぶりに参加した。(3)は長野〜直江津区間の記録(2019/08/24)
イベント概要
このイベントは、SNS「なにしてあそぼ!?(2019年10月閉鎖)」で毎年開催されていて、2007年にこの人が始めました。概要は下記の通り。
あの夕日に出会うため・・・
旨いビールを呑む為・・・
直江津の船見公園に18時に集合するだけのオフです!
参加条件はたった一つ、
全行程を自転車で走りきること。
ルートも時間も宿泊も自由です。
ルート
長野駅〜飯綱町〜黒姫〜野尻湖〜妙高高原〜上越市〜直江津
長野駅出発
7時50分に長野駅を出発。前日の膝痛を残したまま、74km先の直江津を目指しました。
前半は、黒姫あたりまで断続的な上りがあり、痛めた膝にとっては試練の道のりだ。
なるべく膝に負担をかけないように、ゆっくりとクランクを回しながら進んだ。
たいした勾配でもない坂でも、ギアを一番軽くして前進した。
膝痛への対処
走り出した時はそうでもなかった膝の痛みは徐々に増し、10kmを越えたあたりでまったくペダルを踏めなくなってしまった。
60kmを残してリタイヤというのも残念なので、対処法を考えた。消炎鎮痛剤などをスプレーしたり塗ったりすればまだ走れそうだったのでドラッグストアを探すことにした。
スマホで調べると数キロ先にウエルシアがあったので助かった。
ウエルシア飯綱平出店で薄型圧迫固定サポーターPRO FITSと消炎鎮痛剤ボルタレンゲルを購入。膝痛への救急対処を行なった。ついでに経口補水液オーエスワンも購入して脱水対策も。ドラッグストアはロングライドの味方である。
休憩後に再出発。恐るおそるペダルを踏むと、何と膝が痛くない!恐るべし圧迫固定サポーター&消炎鎮痛剤。
旧北国街道で直江津へ
今回、長野から直江津まで旧北国街道を走った。
旧北国街道は、善光寺への参拝のために整備され、佐渡の金を江戸に運ぶ道として五街道に次ぐ重要な役割を果たした歴史ある街道。
その旧北国街道は、現在の国道18号にほぼ沿っている道だが、交通量は国道に比べて圧倒的に少なく自転車で走りやすい。しかも、昔の街道なので史跡も多く、立ち寄る楽しみもある。
牟礼宿(むれしゅく)
牟礼宿の道沿いに歴史がありそうなお菓子屋さんがあったので立ち寄ってみた。
麩まんじゅうという珍しい和菓子をいただいた。
飯綱町に入ると北国街道は、ローカルな感じが漂い始めた。
古道が残っている部分(下の画像の先)もあったが、自転車では走れないようだったので新道(つまり現在の北国街道)を進んだ。
飯綱町に入る。小古間という標識が現れる。古間を通過すれば峠越えだ。
古間宿
俳人小林一茶が度々訪れていたという古間宿。旧北国街道(国道18号線との重用区間)の黒姫駅近くには一茶記念館があり、一茶が住んでいた家が当時の姿で復元されているそうだ。
野尻湖
斑尾山と黒姫山に挟まれた標高654mの高原に位置する天然の湖、野尻湖。
この湖を見るとホッとする。何故なら、あとは日本海まで下るだけだから。
野尻宿も一茶ゆかりの地だそうで、かつて一茶門人がたくさん住んでいて俳句が盛んだったのだとか。
関川関所
関川を渡る手前に、旧北国街道の要であった関川の関所がありました。「道の歴史館」なる行政の施設があり500円支払うと道の歴史を学ぶことができるようです。少し興味がありましたが、時間がなかったのでスルー。
旧北国街道は、妙高市に入ると道幅が狭くなりグッと交通量が減る。クネクネと曲がった道筋は自然の地形を感じさせてくれて、じてんしゃで走っていて楽しい。
途中、一里塚や旧庄屋宅があったりするとどうしても停まってしまう。
古い建物や古い道は、気持ちをホッとさせるのだ
二本木駅
新潟県の上越市に入ると、旧北国街道は何度か電車の線路をまたぐ。
えちごトキめき鉄道の妙高はねうまラインだ。
道から駅舎が見えたので、写真に収めようと停車した。
すると、駅舎の奥の方から見たことのあるジャージを着たじてんしゃ乗りが近づいてきた。Team S.S.Rの岡田隊長だ。
岡田隊長は、列車がスイッチバックするところを見に来たのだという。どうやら二本木駅は、新潟県内で唯一のスイッチバック設備を有する駅なのだそうだ。
岡田隊長も直江津を目指しているので、一緒に走ることに。
北国街道の沿道には、かつて旅籠や商家、町家などがたくさん並んでいた。今もその名残りがある。
豪雪地帯である新潟の家々は、雪よけのためにそれぞれの軒先に雁木造りと呼ばれる屋根をつくり、共用の通路を確保した。この雁木造りを雪が降っている季節に見てみたい。
雨宿り
直江津港まであと少しというところで、土砂降りの雨に降られた。バス停で隊長と雨宿り。
直江津着
17時すぎに直江津・船見公園に到着した。続々と到着するじてんしゃ乗りたちを迎えながら日没の時を待つ。待っている間に懐かしの面々とお話ができたのは嬉しかった。
この日は、あいにく曇り空だったので日本海に沈む夕日は見られなかった。輪になって、それぞれの武勇伝を披露し合う(笑)
2019年の幹事はでっちーさんとnobuoさん。次の年の幹事を指名する権利を行使して、2020年の幹事は、初代幹事というかこのイベントの発起人であるmasaさんが指名された。この何年か自転車から遠ざかっているmasaさんだったが、指名を快諾した。
夜は、ホテルアルファワン上越の1Fにあるお店で宴会があり、楽しいお酒と食事をいただきました。masaさんとはなんと5年ぶりの再開!
(2020年の「直江津集合!」は、新型コロナ感染症の影響で中止となりました)
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