06:日向木場展望台

夏の八ヶ岳エコーラインとメルヘン街道・麦草峠

夏の八ヶ岳エコーラインとメルヘン街道を走って麦草峠を越えた時の記録(2021/08/28)

撮影ポイント付きルートマップ

Day1:八ヶ岳エコーライン

暑い季節は、できるだけ高地に行って涼しい道を走りたい。そんな想いで新宿駅から特急あずさで輪行して長野県にやってきた。今回は、エコーラインとメルヘン街道を2日に分けて走る。

八ヶ岳エコーラインとは

エコーラインとは、八ヶ岳西麓広域農道のこと。wikipediaには下記の記載がある。

八ヶ岳西麓広域農道(やつがたけせいろくこういきのうどう)は、長野県茅野市から長野県諏訪郡原村を経由し、長野県諏訪郡富士見町に至る広域農道である。この道路は、通称「八ヶ岳エコーライン」といわれる。

wikipedia

小淵沢の駅に降り立つと、すっかり変わってしまった駅舎に驚く。10年前はごくごく普通の駅舎だったが、2017年に改装された駅はとてもモダンになっている。

JRによると、「北杜市観光案内所併設の新駅舎を「エコステ」モデル駅として整備します」とのこと。太陽光発電設備の導入などでエコに配慮している駅ということらしい。

10年前に小淵沢駅を訪れた時の様子はこちら

01:小淵沢駅
01:小淵沢駅

さて、小淵沢駅を出発して八ヶ岳エコーラインを走る。

エコーラインは広域農道ということもあり、交通量は多くないので走りやすい。

下図のあたりまで来ると視界が開け、南八ヶ岳の山容が見えてきた。

02:八ヶ岳エコーラインのビューポイント
02:八ヶ岳エコーラインのビューポイント

「たてしな自由農園 原村店」で軽食を補給。

再び走り出し、柳川の手前のジェラート店に吸収される。地元で育った果物や野菜を生搾りしたというジェラートは、とても美味しかった。

03:八ヶ岳Sereno
03:八ヶ岳Sereno

軽食しか補給しなかった腹を満たすため、途中、蕎麦屋があったので立ち寄ってみた。しかし、駐車場の外まで車や人が並んでいたので諦めた。

蕎麦屋の先で国道299号線に合流。そして、たてしな薫風に投宿。

たてしな薫風

Day2:メルヘン街道・麦草峠

Day2は、9時前に宿を出発してメルヘン街道を走り出した。標高1,407mから2,127mの麦草峠までのヒルクライムとなる。峠までの距離は14.8kmなので平均勾配4%だ。

気温26.6度
気温26.6度

メルヘン街道は、茅野市湖東新井から南佐久郡佐久穂町畑を結ぶ、延長約38kmのドライブウェイ。

蓼科高原から北八ヶ岳を横断し八千穂高原を通る美しい景観から、ドイツのメルヘン街道に因んで名付けられた。途中にある麦草峠(標高2127m)は、国道としては日本で2番目に高い所を走る峠だ。

朝、メルヘン街道は交通量もなく静か。鳥のさえずりを聞きながらのんびりと高度を上げていく。

メルヘン街道は。冬期に下図の42号カーブの少し先「茅野市北山千駄刈」から「麦草峠」まで通行止めとなる。走行できるのは4月中旬から11月中旬までの7ヶ月間。

05:42号カーブ
05:42号カーブ

道の端には、高山帯で生育する植物が花を咲かせていた。

路傍に咲く花 ミヤマトリカブト
路傍に咲く花 ミヤマトリカブト

途中にある日向木場(ひなたこば)展望台は、南アルプス、北アルプスの峰々が望める絶好のビューポイント。これほど眺望の良い展望台はなかなか無い。

06:日向木場展望台
06:日向木場展望台

展望台のすこし先に、バス停があったので停車してみた。標高1,780mにバス停があるとは驚きだ。

07:岩小場バス停留停
07:岩小場バス停留停

このバス停は、アルピコ交通の路線バス「麦草峠線」の岩小場停留停所。茅野駅から麦草峠まで1日3便運行※している現役の路線だ。※運行日は7月13日〜10月20日

麦草峠線

07:岩小場バス停留停
07:岩小場バス停留停

標高2,000mを超えた。気温も30度を上回っているが、カラッとしているせいかそれほど暑くない。

標高2,120m 麦草峠

標高2,100mに道路の通称名標識があった。標高も表示されている。その下にはウサギの図案と「CHINO」の表記。麦草峠までのメルヘン街道は茅野市にあるので「CHINO」なのだろう。

08:メルヘン街道 標高2100m
08:メルヘン街道 標高2100m

麦草峠の先は、南佐久郡なので「NINAMISAKUGUN」もあるのだろうか。

08:メルヘン街道 標高2100m
08:メルヘン街道 標高2100m

後ろを振り返ると北アルプスがそびえていた。

振り返れば北アルプス
振り返れば北アルプス

通称名標識の少し先の茅野市と南佐久郡の境に、「佐久穂町」という標識が立っていた。

この場所が麦草峠のようなのだが、「麦草峠」という表記は見当たらなかった。

標高2,127m メルヘン街道最高地点

麦草ヒュッテに寄ってサイダーを飲んで小休止し、再び出発すると、メルヘン街道の右手にシラビソの原生林が見えた。

今回は訪れなかったが、麦草峠の近くには白駒池という湖がある。白駒池周辺はシラビソなどの亜高山性針葉樹林に被われている。地面はコケ植物に覆われていて低地では見ることができない景色だ。

09:メルヘン街道 原生林
09:メルヘン街道 原生林

原生林を過ぎるとメルヘン街道最高地点に到着。峠から100mほど離れた所に最高標高点があるというのも解せないが、大きな標識が立っていた。

10:メルヘン街道最高地点
10:メルヘン街道最高地点

最高地点を越えると、メルヘン街道は長い長い下り道となる。途中、つづら折りのカーブが連続するのでスピードを出さないように注意しながら下った。

八ヶ岳ビューロードへ

「レストハウスふるさと」がある曲がり角で、メルヘン街道から八ヶ岳ビューロードへ乗り換え。輪行して帰京するため、JR小海線の海尻駅に向かう。

11:八ヶ岳ビューロード 松原湖高原の白樺並木
11:八ヶ岳ビューロード 松原湖高原の白樺並木

長い長い行を終え、松原湖があるあたりまで下ってきた。

Garminは標高1,100mを表示していた。麦草峠から1,000mも下ってきたのだ。

12:松原湖
12:松原湖

小海線 海尻駅から輪行

千曲川にかかる海尻橋を渡るときに、小海線の第5千曲川橋りょうが見えた。

13:第5千曲川橋りょう
13:第5千曲川橋りょう

12時55分に海尻駅へ到着。じてんしゃを分解して輪行袋に収納して電車を待つ。

14:海尻駅
14:海尻駅

午後1時20分、キハ110系気動車に乗り込む。キハ110系気動車はワンマン列車。

14:海尻駅
14:海尻駅

約1時間、小淵沢駅まで小海線で車窓の旅だ。

信濃川上駅
信濃川上駅
野辺山駅
野辺山駅

14時25分、小淵沢駅に到着。

01:小淵沢駅
01:小淵沢駅

駅で弁当とクラフトビールを買って特急あずさ号を待つ。

ちなみに「元気甲斐」は、小淵沢駅の北口にある丸政が製造する2段重ねの手作り駅弁。一の重と二の重にくるみご飯としめじのおこわが入っていて、かつおかずが満載なので、お酒を伴う輪行列車旅にはもってこい。

駅弁の丸政

八ヶ岳ビール
八ヶ岳ビール
駅弁 元気甲斐
駅弁 元気甲斐

15時53分、特急あずさ号で帰途についた。

特急あずさ号
特急あずさ号


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