諏訪湖周辺4か所にある神社・諏訪大社を巡り、甲州道中(旧甲州街道)の下諏訪宿から蔦木宿まで走行した記録(2021/09/19-20)
目次
撮影ポイント付きルートマップ
諏訪大社とは
公式ページには次のように記載されている。
諏訪大社(すわたいしゃ)は、長野県の諏訪湖を囲むように、
諏訪大社とは
上社前宮と本宮、下社春宮と秋宮の四社からなる神社です。
創建は古く、古事記の国譲り神話にまでさかのぼり、
最も古い神社の一つとされております。
なかでも本宮、春宮、秋宮は本殿を持たず、
自然そのものを御神体とする古来からの信仰の姿を現在に伝えています。
諏訪大社巡り
上社 前宮
まず訪れたのは「上社 前宮」。
前宮は本宮から約2km東方で、中央線茅野駅から約4km、旧鎌倉街道に沿った県道岡谷茅野線の途中にある。この日は、都内からJR中央線で輪行して茅野駅からアクセスした。
古い石段を登り、山の中腹に現れた上社前宮は、諏訪信仰発祥の地と伝えられている。現在の本殿は、昭和7年に建てられたもの。
諏訪大社 上社前宮 長野県茅野市宮川2030
上社 本宮
前宮から2kmほど西に行くと本宮がある。本宮と前宮をあわせて上社と称すようだ。
上社本宮の現在の建物は江戸時代に再建されたもので、徳川家康の寄進による四脚門など、国の重要文化財に指定されている貴重な建造物が残されている。
諏訪大社 上社本宮 長野県諏訪市中洲宮山1
下社 秋宮
諏訪湖を左手に見ながら、旧甲州街道を10kmほど北に移動すると、下社 秋宮がある。
旧中山道と甲州道中(現在の甲州街道)の分岐点という交通の要所に鎮座する下社 秋宮。境内には御神湯が流れていて、樹齢八百年ともいわれる「ネイリの杉」は下社秋宮の御神木の一柱。
下社 春宮
下社 秋宮から旧中仙道を西へ1km行くと下社 春宮が鎮座している。
鳥居から南に800mほど伸びる道路は、かつては下社春宮の専用道路。道路の中央にある下社春宮の下馬橋は、造営は室町時代とされ、諏訪大社で最古の建造物と言われている。
諏訪大社 下社春宮 長野県諏訪郡下諏訪町193
4つの神社を巡り終え、最後は下社春宮の裏手にある「万治の石仏」を訪ねた。砥川に架かる医王渡橋を渡り川に沿って細い道を進むとある。「万治の石仏」は、そのあまりにも衝撃的な姿に圧倒され、写真を撮り忘れてしまった。
御宿まるや
甲州道中(旧甲州街道)と旧中山道の合流地点に戻ってきてこの日のライドは終了。角にある「御宿まるや」に投宿した。
御宿まるやは、江戸時代の元禄年間に創業した老舗の宿。旧脇本陣として古い歴史をもち、旧脇本陣兼旅籠を復元した美しい木造建築はとても美しい。源泉掛け流しの湯と地の旬を味わえる.
御宿まるや 長野県諏訪郡下諏訪町立町 3304
甲州道中(旧甲州街道)
翌日は、甲州道中の下諏訪宿から蔦木宿間を走った。
甲州道中とは
甲州道中(こうしゅうどうちゅう)は、江戸時代の五街道のひとつで、日本橋を起点として山梨県甲府を経て長野県下諏訪に至る約220kmの主要幹線道路。当初は甲州海道と呼ばれていたが、海がないことから甲州道中担ったとか。甲州道中は現代の甲州街道と呼ばれる国道20号線のことだ。
ひっそりと静かな甲州道中と旧中山道の合流地点を出発。あの甲州街道の終点がこんなに静かな場所だったのかと驚く。
合流地点近くに創業1873年の老舗和菓子店、新鶴本店がある。楢の薪を焚いて練り上げられた「塩羊羹」は補給食にぴったりだと思ったが、なぜか買わなかった。
下社 秋宮の鳥居前で写真を撮っていざ出発!
諏訪湖を右手に見ながら進む。晴れ渡った空が湖面を青くしていた。
諏訪湖を見渡せる場所には、だんだんの畑があった。
JR上諏訪駅を過ぎると、酒蔵が軒を連ねる通りとなる。この通りは甲州道中(旧甲州街道)ではなく、1本南側の国道20号線。
歩いて訪ねられる範囲に何件もの蔵元がある。有料試飲となるが、蔵巡りのプランもあるので、時間がある人はぜひ試したら良いと思う。
それにしても諏訪の水がいかに良いかは、この、軒を連ねた酒蔵を見れば一目瞭然だ。
しばらく、下図のような細い道路を進む。地元のクルマが数台行き交う程度の交通量なので走りやすい。
甲州道中(旧甲州街道)には53の一里塚があるが、下図はその51番目。
甲州道中(旧甲州街道)は、茅野市宮川あたりで払沢茅野線と分かれる(下図)。
国道20号線に合流したり離脱したり
そして、茅野市金沢で国道20号線に合流する。合流手前に「旧甲州街道補助路」があった。何を補助しているのかは不明。この先には、鳥居がある大きな石碑がある。
国道20号線を離脱し、再び甲州道中(旧甲州街道)へ。宮川に沿って南東方面へ進む甲州道中(旧甲州街道)は、長閑な区間も多い。
御射山神戸一里塚
6番目の一里塚に到着(江戸から数えると48番目)。御射山神戸一里塚(みさやまごうどのいちりづか)とある。
街道の両側の大きなケヤキは、推定樹齢390年とか。
再び、国道20号線と合流して下図の場所で離脱。Uターンして進行方向とは逆向きの坂を上る。
体験型「野菜のテーマパーク」へ
しばらく進むと、スマホの地図に「カゴメ野菜生活ファーム富士見」の文字が表示された。カゴメといえばトマトジュース。休憩と給水のちょうどよいタイミングだったので立ち寄った。
野菜の収穫体験や工場見学ができるツアーへの参加などができる施設のようだが、自分はファーム内のショップで購入したトマトジュースで水分とミネラルを補給しながら、デッキチェアで休憩をさせてもらった。
旧甲州街道の面影が残る道
再び、甲州道中(旧甲州街道)へ。
諏訪郡富士見町あたりは、旧街道の面影が残る道。
発電所手前の下図の場所で道を間違えて左折してしまう。正しくはまっすぐ前方の道に進むべきだった。
甲州道中(旧甲州街道)へ復帰。遠くに富士山が見えた。やはり「富士見」町なのである。
下図撮影ポイントの手前には、「塚平一里塚」と「とちのき風除林」がある。
諏訪郡富士見町の区間は富士山に向かって真っすぐ伸びた道路なので、下図のように遠くに富士山が見える。
諏訪郡富士見町には洒落た意匠の蔵があったり、タバコや食品を売っているよろずやのようなお店がある。
富士見町落合あたりの自販機がある場所で再び休憩。この先からまた国道20号線に合流する。
13時20分、甲州道中(旧甲州街道)42番目の宿、蔦木宿到着。
今回の旅はここまで。残りの41宿はいずれ訪れてみようと思う。
コメントを残す