スイス 鉄道と自転車の旅 Day3:(2) バスと鉄道の旅。ツージスからルガーノへ


総移動距離1,400km。2010年にスイスを自転車と鉄道で旅をしました。Day3は、サンモリッツからティラノへ鉄道、自転車、バスを組み合わせ160kmを移動。(2)はツージスからルガーノへまでの記録(2010/10/04)






ムービー【スイス 鉄道と自転車の旅】DAY3:その1 サンモリッツからツージスへ40km


昼休みの町

10月4日(月)・Thusis~Bellinzona~Lugano・天気/曇り~雨 20℃(ツージス)~15℃(ルガーノ)

13時前にツージス駅に着いた。べリンツォーナへ向かうポストバスは14時35分の発車だ。

このバスは長距離路線なので予約が要るということをベルギュン駅で聞いていた。駅前でバスのチケット売り場を探したところ、案の定、13時30分まで昼休み中。・・・これがドタバタの始まりだった。

スイスではよくあることと引き返し、バスに積み込むための輪行の準備をして、駅のキオスクのレストランで、先に昼食をとることにした。イタリア語しか話さない店のおばさんにやっと我々が注文できたのは、スパゲティ・ボロネーゼとサラダのセット。スイス南部はイタリア語圏なのだった。

イタリア以外のヨーロッパの国々でスパゲティを食べた人たちが口をそろえて言う箴言に、アルデンテは期待するな、というのがある。ここもまさに、茹で過ぎ気味でぼそぼそしたスパゲティだった。


バスの予約ですったもんだ

食事を待っていると13時30分になったので、再びチケット売り場に行ってみた。カウンターの女性に予約したいんだと伝えると、ここではチケットの発券だけで予約はできないという。階下の待合室から予約センターに電話してくださいという答えだった。

ウソだろう?? チケット売り場で、予約ができないってどういうことだ?

バスのチケット売り場の人は意外に冷たかった

急いで階下の待合室に行っても、それらしい電話はなく、予約センターの電話番号を聞いてはいたものの、相手がイタリア語だったらお手上げだ。時間は13時45分を回っている。あわててツージス駅のツーリストインフォメーションに駆け込んだ。

受付にいた女性に事情を説明すると、予約の電話をかけてくれるという。助かった・・・と思ったら、今度は予約センターが話中で、なかなかつながらない。トライしてみる、と言ってくれた彼女に望みを託してレストランに戻り、冷めたスパゲティを口に押し込んだ。

ツーリストインフォメーションの人はとても親切

14時過ぎ、再びツーリストインフォメーションに行ってみると、彼女が複雑な笑顔で迎えてくれた。電話はつながったが、予約はできなかったという。発車の1時間前に、予約は締め切ったというのだ。でも、と彼女は続けた。電話に出た予約センターの女性が、満席ではないので乗れるはずだから、予約の電話をしたことをドライバーに伝えれば大丈夫、と言っていた、と。

お世話になりました。ありがとう!

微妙なことになってきたが、チャンスがあれば途中下車して峠道をライドしたいので早い便に乗りたい。

14時25分にはバスの発着ゲートにスタンバイした。バスが着いたらとにかくドライバーと話をしなくては。

35分を過ぎて、バスがようやくゲートに入ってきた。係員がバスのトランクルームを開けて、乗客の荷物を積み込み始めた。乗るのか?と聞いてきたので、全員でにっこりイエース。先に荷物を積んでしまえ!!

輪行バッグをバスの腹の中に押し込んでいるところで、ドライバー氏が登場。乗客リストを手にしていた。おまえたちは誰だ?という顔をしているドライバーに、とにかく予約の電話はしてある(締め切り後だけど)ということを伝えると、すんなりOKしてくれた。乗客リストのプリントアウト時刻が見えた。13時32分。

教訓:予約が必要なものは、きちんと事前に予約しておくこと。そういうシステムなのだ。


サンベルナルディーノ峠を越えて

定刻を少し過ぎて、ポストバスはツージス駅を発車した。乗り込んだバスは2階建てバスだったので、我々は2階席に陣取った。乗車率は3割程度といったところか。

ベリンツォーナまでの約90kmの途中に、サンベルナルディーノ峠(2,065m)がある。サイクリングルート#6が通っているので、可能ならその前後で降車し、ライドをするつもりだったが・・・。

ツージスを出て峠道に差し掛かると、雨が降ってきた。進む先の山々には厚い雲がかかっている。雨脚は弱かったが、路面は黒々と濡れていた。車内でまた、本日2回目のライド会議だ。

こういう場面ではメンバーの意見が分かれるが、いろいろ検討した結果、
①サンベルナルディーノ峠のトンネルの先にあるバス停で天候判断。
②バスの終着点のベリンツォーナに到着した時点で天候判断。

どちらかで雨があがっていれば走ろう、ということになった。

バスは濃霧の中をつづら折れの峠道を上り、峠の下を通過するトンネルを抜け、サンベルナルディーノのバス停に到着。

残念ながら、ここでは「峠のお天気マジック」は成功しなかった。霧は薄くなったものの、小雨が降っている。第1のプランは流れてしまった。恨めしそうな顔のcommuterを尻目に、バスは発車した。


ベリンツォーナからルガーノへ

サンベルナルディーノ(1,608m)から麓のソアッツァ(554m)までは、約20kmで高度差1,100mを下る。上り側よりもきついヘアピンカーブが連続した峠道をバスは進んだ。晴れていれば車窓からの景観も素晴らしいのだろうが、霧というより雲の中を走っているような峠道で、外は何も見えなかった。

16時20分にベリンツォーナに到着。まだ小雨が降っている。第2のプランもあきらめざるを得なかった。

まだ旅の前半。安全第一で行こう。ベリンツォーナでバスからSBBの列車へ乗り換え、ルガーノへ向かった。

17時30分にルガーノ到着。スイス南部、イタリア国境に近いルガーノ湖畔にあるこの街は、スイスの中で最もイタリア色が濃いリゾートとして有名だ。湖畔には椰子の木の街路樹に、カジノのあるグランドホテルが建ち並び、ヨーロッパ中からリゾート客が集まってくるというのだが、雨の街に華やかさはなかった。

さて、我々の宿は、お決まりのユースホステルである。ルガーノのユースホステルは、湖畔と反対側の丘の上にある。ルガーノ駅で輪行を解きバイクを組み立て、レインウエアを着込んでいると、外は薄暗くなってきていた。急いで小雨の道を走った。


ユースホステルもイタリアン

ユースホステルのゲートをくぐると、大きな樹木が並んだアプローチの先に、明かりのついた古い民家が見えた。ずいぶん古めかしいホステルだなと思って近づくと、さらに奥のほうに、コロニアル風の建物と、モダンな色合いの宿泊棟があった。雰囲気がなんともイタリアンだ。

ようやくチェックイン。よく手入れされたガーデンの先にあるモダンな建物のほうに、我々の部屋があった。サン・モリッツより広い8人部屋を4人で使えた。シャワーとトイレ付の部屋で、快適だ。

この夜、せっかくルガーノに来たのだから、夕食は街のイタリアンレストランで食べようということで、タクシーで街の中心部に出かけた。

まだ20時前だというのに、意外に街に人通りは少なかったが、レストランのオープンテラスからは、賑やかな声が聞こえていた。落ち着いた店がいい、というcommuterの希望で街路を巡っていると、ちょうど良さそうな店を見つけた。

“Ristorante Commercianti”という店に入り、それぞれ飲み物でひと心地つけて、サラダ、サーモンのタリアテッレ、フンギ茸のカルツォーネ、ペンネ・アラビアータ、ポークピカタ・ミラノ風をシェアして食べた。

スイスに来て、初めてまともにうまい食事をした。 by Mr.グルメ、daikooo談 

はは、まったくだ。

3日目の走行距離:約40km (累計110km)
3日目の鉄道移動距離:約120km (累計380km)


text:shinnx, photo:commuter, tecchan, shinnx

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