スイス 鉄道と自転車の旅 Day7:緑の丘陵地帯イヴェルドンとラショードフォンへ

総移動距離1,400km。2010年にスイスを自転車と鉄道で旅をしました。Day7は、ローザンヌからラショードフォンへ移動。イヴェルドンまでは、緑の丘陵地帯をサイクリングルートNo.22で走行、その後はラショードフォンへ鉄道で輪行(2010/10/07)


ムービー DAY7:時計の街ラショードフォンへ


サイクリングルートNo.22へ

8時30分にユースホステルを出発した我々は、サイクリングルートNo.22へのアプローチで苦労していた。地図で確認したのだが、なかなかサインが見つからない。

10月7日(木)・Lausanne~Yverdon-Le-Bains~La Chaux-de-Fonds・天気/曇り 15℃(Lausanne)

ローザンヌは坂の街だ。ユースホステルのある湖畔から最初の目的地イヴェルドンへは、ローザンヌの坂を越えた丘陵地を進むことになる。

肩故障中のcommuter、ひざ故障中のshinnx

まずは高台へ向かおうとナビを頼りに走り出したのだが、これが短いけれど急坂が繰り返し現れる道。ここで昨日から膝が痛いと言っていたshinnxがリタイア。電車で移動し、今日の目的地ラショードフォンで合流することになった。

町の薬局で湿布を購入するも、この日はリタイアすることになったshinnx

高さ250mほどの丘を越え、ちょうど高台に入ったローザンヌ飛行場の脇でshinnxと別れ、commuter、tecchan、daikoooの三人は走り出した。


最高に気分が良かったルートNo.22

shinnxと別れ、三人に待ち受けていた試練はいきなり厳しいものだった。Route du mont(モン道路)から高架になっているコンテュールヌモン高速道路を越えると大きなジャンクションに進入した。このジャンクションを左折したいのだが、車道を進行している我々に2段階左折という選択肢はなく(スイスは右側通行)、バイクにとってはこれが実に恐ろしいのだ。

このサインさえ見つければ、目的地までスムーズに行ける

命からがら全員無事に左折を完了すると、やっとサイクリングルートNo.22のサインが現れた。午前10時35分、ようやくサイクリングルートに乗った。

ルートNo.22に入ると、緩いアップダウンの道が続く。上ったり下ったりを繰り返しているとあっという間に200mほど上る。ローザンヌの標高がすでに450mあったのであっという間に標高650mだ。

40分ほど走ったところでちょうど良いベンチを見つけたので小休止。持参したぶどうとプラムで補給。

また、いろいろな村を通過していると、ある共通したことに気づく。必ずどの村も花が出迎えてくれるのだ。路端に自然に咲いた花や庭や公共の場所に植えられた花だ。

午前11時50分、ローザンヌを出発して3.5時間、グモアン・ラ・ヴィルという町に着いた(ここまで30km)。この町で小さな商店を見つけたので、食べ物を調達する。

ランチはミートパイ、トマト、スニッカーズ、クッキーなど

軽い昼食後、すぐに走り出しイヴェルドンを目指す。なだらかな丘陵が続く道を走る。

そういえばこのルートNo.22を走って感じたのは、リージョナルはナショナルルートに比べるとサインが多くて親切だということ。

日本に感覚だと、岐路が現れたらサインを表示して欲しいのだが、スイスのナショナルルートは、まっすぐ道なりの場合にはサインを出さない。「まっすぐなのだから、わざわざまっすぐ進むサインは要らない」ということなのだろうか。その点、リージョナルルートはサインが多くて安心なのだ。

一桁がナショナルルート、二桁がリージョナルルート
ヌシャテル湖

午後1時30分、ヌシャテル湖に到着。そして、少し迷ってイヴェルドン駅に到着。shinnxとの待ち合わせ時刻に間に合わせるために、急いで電車に乗り込みます。


ウォッチバレーの街、ラショードフォン

15時過ぎに、ラショードフォンの駅で3人はshinnxと合流した。

Point7-01:ラショードフォン駅

ジュラ山脈の麓に広がるこの一体は、時計の谷と呼ばれている。18世紀から時計製造業が発展した街で、高級時計の工場やオフィスがある。また、ル・コルビュジェの生誕地としても知られている。

19世紀初頭の街を襲った大火の後、防災や居住環境に配慮した都市計画によって街は再生され、現在の碁盤の目が美しい町並みが生まれた。これが世界遺産に登録されたラショードフォンの歴史だ。

Point8-04:国際時計博物館

我々は国際時計博物館を見学することにした。ここには古代から現在の最新のものまで、3,000点を超える時計が展示してある。daikoooとshinnxは、「トゥールビオン」という手巻き時計の心臓部となる最新機構の展示に釘付けになっていた。古代の時計は権力者の象徴だった。時計が歴史を語る、見事な博物館だった。展示品をひとつひとつじっくりと見ると半日では足りない。

Point8-04:国際時計博物館

時計博物館を後にして、ホテルへ向かった。今夜はこのツーリング中で、唯一のホテル宿泊だ。(実はユースホステルが無かったためなのだが)ホテルChez Gillsは、街の中心部にほど近いところにある、こじんまりとしたホテルだった。

Point8-05:ホテルChez Gilles

チェックインし、地下の食品庫にバイクをしまってから街に散策に出てみた、碁盤の目をした街の姿よく分かる。街区と街区の間の道がほんとうにまっすぐに通っていて、ずっと先まで見通すことができる。その街区は3kmにも延びているという。

今夜の夕食は、ラショードフォンを良く知っているというtecchanの友人から教えられていた店に行くことにしていたので、散策の途中で探してみると、ホテルのすぐ近くにあった。

sud l’atelierは、モダンなイタリアンレストランで、料理もワインも評判だそうだ。我々はウエイターに、4人それぞれ別々の4品コースのアレンジをお任せで頼んだのだが、とても素晴らしいものだった。

2軒目はにぎやかなバー

ルガーノのレストランよりも美味しかった。by Mr.グルメ、daikoo談
良かった、良かった。でもスイスに来て肝心のスイス料理を、まだ食べてないな・・・。

7日目の走行距離:50km (累計370km)
7日目の鉄道移動距離:50km (累計745km)


text:shinnx,commuter photo:commuter,tecchan,shinnx

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