毎年12月の第一週に開催される西伊豆スカイラインオフ。文字どおり西伊豆のスカイラインの絶景を自転車で快走するイベントですが、絶景ポイントで富士山が出ているか否かで、勝敗判定を行っているイベントでもあります。2020年は逆転ホームランで大勝利となった(2020/12/05)
恒例の勝敗判定
勝敗の判定は、絶景ポイントから富士山が見えたかどうかで行っている。2020年は完走こそできなかったが、絶景ポイントでの富士山を確認できたので一応勝利判定。通算では7勝4敗1引き分けとなった。
過去の戦歴(富士山が見えたかどうかの判定)
2008年は◯、2010年は◯、2011年1回目は☓、2011年2回目は◯、2012年1回目は☓、2012年2回目は△、2014年は☓、2015年は◯、2016年は◯、2017年は☓、2018年は◯
規定ルート
自分がいつも走っているルートは、函南~狩野川CR~修善寺~達磨山レストハウス~戸田峠~達磨山・伽藍山~土肥峠~風早峠~仁科峠~風早峠~湯ヶ島(昼飯)~修善寺。他の足の速いメンバーは、湯ヶ島から国士峠(or矢熊峠)、冷川峠を越えて伊東まで走ります。
アクティビティ
冷たい雨のなか走り出す
2020年、無事に開催となった西伊豆スカイラインオフ。前日の天気予報は「曇のち晴れ」。走り出しは少し雲があるけど、山に上がる頃には青空が広がっているだろうと思ってた。
しかし当日の朝、予報に反して静岡には雨が降っていた。函南駅に集まった十数名の参加者は、予定どおり午前9時に雨のなかを走り出すことになった。小さな函南駅には、大勢が雨宿りする場所など無かった。私は、前泊していた伊豆長岡で皆を待つことにした。
函南駅を出発した本隊は、道の駅ゲートウェイ駅で雨宿りをして、雨雲が去るのを待つことになった。手元のスマホで雨雲ズームレーダーを見ると、午前9時から11時ぐらいまでルート上に雨雲がかかっていた。
「11時にスタートします」幹事のシルキーさんからメッセージが入ったので、合流地点の狩野川・千歳橋に向かった。
本隊と合流。予定を2時間押してスタートだ。
雨のなか狩野川沿いを走り、修善寺方面に向かう。
いつもなら、オレンジ色に彩られた城山もこの日は、灰色。
修善寺につく頃には、雲が切れ太陽の光がさし始めた。
山道に入る前の最後の補給ポイントであるコンビニエンスストアに着いた。雨は上がったようだ。
コンビニを最後尾で再出発。マイペースでだるまやま高原レストハウスまで上る。途中で、でっちーさんに追いついた。しばらく一緒に走ったが、先行した。お互いコロナ渦で自転車に乗れてない身体にムチを打ちながらのヒルクライムだ(笑)
あと少しで、絶景ポイントだ。というところで木の間から富士山がチラリと見えたので思わず叫んだ。
お〜、富士山が見えてるじゃん!!
まさかの逆転ホームラン
13時30分、第一の絶景ポイントのだるまやま高原レストハウスに到着。
標高が上がって雲の上に出たのか、はたまた雲が切れたのか、信じられないことに目の前に富士山がどーんと現れていた。2時間も雨宿りしたというのに、こんなこともあるのだ。
皆、目の前に広がる絶景を夢中で撮影していた。
記念撮影をして第二の絶景ポイントに向かって再出発。ikedaくんたちのチームはここで折り返して下山した。
戸田峠を左折して西伊豆スカイラインへ。
そして14時19分、駿河湾と富士山、南アルプスが見える絶景ポイントに到着。
到着したときには富士山の山頂が見えていたが、しばらくすると駿河湾から朦々と湧く雲に隠れてしまった。
そして、このポイントでは初めての景色となる雲海に!
いつものことだが、この場所は強い風が吹いている。ここは風の通り道だ。何人かは下山を始めた。自分は仁科峠まで、と思っていたが時間が押しているので諦めた。
何人かは予定通り伊東へ。見送って自分は修善寺方面に下山した。
この日の気温はそれほど低くなく、下っている時に凍えることはなかった
翌日は観光ポタリング
韮山反射炉
翌日は快晴。伊豆をポタリングした。午前8時半、宿泊した温泉ホテルを出発して韮山反射炉へ向かう。
韮山反射炉は、幕末から明治にかけて造られた鉄砲を鋳造するための反射炉。世界遺産に登録されている。韮山にあるとのことで行ってみた。
しかし、反射炉は大規模修復工事中で、外観を見ることはできなかった。
坦庵公思索の道
韮山反射炉は、江戸時代の終わりごろ、外国から日本を守るために、韮山代官江川英龍が黒船来襲に危機感を覚えた幕府の命を受けて造った。
反射炉から江川英龍の屋敷までの道が「坦庵公思索の道」として整備されている。坦庵とは江川英龍の号(本名とは別に使用する名称)。
この日も富士山とともにサイクリング。
坦庵公思索の道は、標識がしっかりと整備され走りやすかった。
伊豆市の里山には長閑な時間が流れていた。
江川英龍の屋敷はとても立派で、大勢の弟子たちが学んでいた寺小屋のようなものだったらしい。江川英龍は、江戸幕府の旗本・代官を務めながら、工学、医学、文学、芸術など、さまざまな分野で多彩な才能を見せた人物。
屋敷に展示されている筆で描かれ美しく彩色された植物の模写は、実に見事なものだった。
2020年の西伊豆スカイラインオフは、雨のスタートに始まり、途中2時間の雨宿り、そして絶景ポイントでの逆転ホームランと奇跡の展開となった。2021年の12月が早くも待ち遠しい。
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