BD-1でアメリカ西海岸周辺を走った模様を紹介するシリーズ記事「BD-1とカリフォルニアに行く」。本記事(2)は、ゴールデンゲートブリッジを渡った時の記録。
「霧の街サンフランシスコ」は本当だった
ゴールデン・ゲート・ブリッジ、金門橋(きんもんきょう)は、アメリカ西海岸のサンフランシスコ湾と太平洋が接続するゴールデンゲート海峡に架かる吊橋。サンフランシスコを象徴する建造物だ。
あるものを確かめに、朝早くゴールデン・ゲート・ブリッジに行ってみた。

朝早くホテルを出ると、空気がじっとりと重い。気温も低めなので、しっかりと防寒をして走り出した。
サンフランシスコは坂の多い地形だが、ゴールデンゲートブリッジまでの海岸線は平坦な道が多く、サイクリングコースになっているところもある。自転車専用の標識もあった。

フィッシャーマンズワーフやマリーナがある海岸沿いを走る。日中は観光客でいっぱいになるこの地区も、日の出前は人がほとんどおらず気持ちが良い。

ゴールデンゲートブリッジが見えてきた。やはり霧がかかっている。「霧の街サンフランシスコ」は本当だった。

橋の下から
まずは橋の付け根に行ってみる。冷たそうな海水が大きなうねりになって岸に打ちつけていた。柵などない。
この海峡は泳いでは渡れなさそう。

橋に向かうために迷うことはない。このような親切な案内サインがたくさんあって道も整備されている。
サインのデザインがきれいだ。

早朝だったため、サイクリストはほとんど見かけなかった。
橋の上へ

橋桁に向かう。橋桁の上は最も高い場所で67mもある。
視界が霧で悪いうえに強い横風。車道からは自動車のタイヤの音がブツブツと規則正しく聞こえてくる。高所恐怖性の自分には耐えられない怖さだった。

引き返したくなる気持ちをこらえて前進。

うっすらと見えるタンカーが、ボーボーと不気味な汽笛を鳴らしている。

ようやく対岸に着く。地面に両足をつくと安心するのだ。

暫し休憩した後、来た道を戻る。
憂うつな気持ちで走っていると、後ろから「グッモーニング!」と声をかけられ、サドルから飛び上がりそうになった。
こちらも挨拶しようと思ったが、口がモゴモゴ動いただけだった。
ゴールデンゲートブリッジを渡るのは意外と怖い体験だった。
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