BD-1でアメリカ西海岸周辺を走った模様を紹介するシリーズ記事「BD-1とカリフォルニアに行く」。本記事(8)は、サンフランシスコ半島を横断した時の記録。
BD-1でサンフランシスコ半島を横断した。
半島を横断するためには直線距離なら6.5マイル(10.4km)だが、ご存知のようにサンフランシスコは坂が多い。この坂が距離と時間の感覚を狂わせる。
では、まいります。快晴のサンフランシスコ・大横断!
目次
ミュニメトロ Fラインと並走
まず、宿泊していたフィッシャーマンズワーフから海岸線のThe Embacaderoを走ってダウンタウンに向かう。
この道路はミュニメトロ Fラインが通っているので、自転車は道路の右端ではなく線路の左側を走る。
しばらくこのかわいい電車と並走する。
Fラインと呼ばれる路面電車は、Muniやフィラデルフィアや他都市で利用されていた古い車両が使用されている。
レトロな車体がかわいいけれど、けっこう飛ばし屋だ。
この路線はカストロ駅を起点としてマーケットストリート上を路面電車として北上、エンバーカデロ駅を経由し西進、フィッシャーマンズワーフ駅が終点となる。
ゴールデンゲートフェリーの発着場や市場があるところから「マーケットストリート」に入る。
サンフランシスコの自転車専用レーン
「マーケットストリート」はダウンタウンの中心を貫く大通り。
交通量も多い。しかし、だからといって自転車が走りにくいかといえば、そんなことはない。
道路には自転車専用のレーンが設けてあるので、堂々と走ることが出来る。
レインボータウン カストロ
午前中は時間に余裕があったので漠然と南西へ走る。するとカストロという街に着いた。
このカストロという街、なんか様子が変わっている。レインボーカラーの大きな旗や小さな旗があちこちに掲げてある。
ガイドブックを広げると、ここはLGBTのコミュニティがあるところでレインボーフラッグは、そのシンボルなのだそうだ。
なるほど、右を見ても左を見ても、男性2人組ばかりだ。なかには公然とハグハグしている人たちもいる。
ガイドブックには「サンフランシスコ随一の眺望、ツインピークス」との情報が出ていたが、ヒルクライムは敬遠した。
このエリアには壁画アートがたくさんあるらしく、すこしだけ探してみたがこれしか見つからなかった。
いざ、太平洋へ
一度ダウンタウンに戻って昼食をとり、午後はいよいよPACIFIC OCEANを目指す。
再びマーケットストリートから「Hayes」という通りに入ります。直進すれば「ゴールデンゲートパーク」ですが、その手前に緑地があり、自転車も走行できる。
ゴールデンゲートパーク
ゴールデンゲートパークに到着。この公園は長さが5km、幅が800メートルと細長い形をしていて日比谷公園の28倍あるそう。
ニューヨークのセントラルパークよりも1km長い。
サインに「Allowed Use of Full Lane」と表示されている。
「すべてのレーンで自転車の利用を許可する」という意味のなのか。そんなはずはないと思うが。
それにしても、ゴールデンゲートパークは広い。
公園内の道路ではクルマは速度を落して走行しているので、自転車は安全に走ることができる。
ゴルフ場のように広い公園、ゴールデンゲートパーク。
途中、日本庭園や樹木園があったが通過。John F Kennedy DRという名の道をひたすら走る。湖もいくつかあった。
道の両側に街路樹があるJohn F Kennedy DRを走りつづけると、突然、太平洋に突き当たる。
BD-1によるサンフランシスコ半島の大横断は成功。
ついにBD-1が、日本と太平洋をはさんだ反対側の地面を踏んだ。
カルフォルニア半島の最北端
復路はまず、Great HWYという名前の道を北上。
半島の北側に到着。対岸にゴールデン・ゲート国立保養地が見える。
ゴールデンゲートブリッジも見える。
復路はアップダウンの連続
時刻は13時。15時にはホテルに戻らなければいけないので先を急ぐ。
カリフォルニアストリートで東に向かう。
カリフォルニアストリートは、真っすぐだけれど、アップダウンがある。急いでる時にこの坂道は辛かった。
ひたすら上がったり下がったりしながらノースビーチに到着。
それでもまた、こんな感じの坂を上ったり下ったり・・・
約束の時間にホテルに着いたものの、クタクタに疲れてしまった。
サイクリングは時間と体力に余裕がないと楽しめない、ということを実感した。
「BD-1とカリフォルニアに行く」まとめ
この旅で、BD-1とカリフォルニアを166.6km走った。
長い距離ではないが、ヨセミテでは予想以上の寒さ、17マイルドライブでは雨の中走ったことで体調を崩したこと、カリフォルニア半島横断の時に時間の無いなか坂道を走り続けたことなど、大変な面があり、余裕のあるサイクリングとはいかなかった。
BD-1もタイヤの空気圧が不十分だったり(持参したポンプが役に立たず)、オイルが雨で流れたりして万全な状態ではなかった。
海外では、「どこを走るか」より「万全の体調と整備された自転車で走ること」が、サイクリングを楽しむための必須条件だなと実感した。
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