ホンダのコンパクトカー「フィット」にグラベルロードバイクを2台積んで、埼玉県の見沼へグラベルサイクリングに出かけた(2024/10/13)
目次
東京近郊のグラベルロードマップ
今回走った見沼のグラベルロードは、下図の濃いブルーのライン。
ホンダフィットの荷室
フィットは、車体はコンパクトだけれど荷室が驚くほど広い。天井の高さは開口部が760mmで一番高い部分で960mmとなる。
荷室の高さが960mmもあるのは驚くべきことで、車格が上のSUVでも960mmもあるクルマは少ない。詳しくは次の記事に記載しているので確認してもらいたい。
Look765GravelRSを積み込む
バイクの積み込み方法は下記の2種類を試してみた。バイクを固定する器具はミノウラのVERGO-TF2を使用。
- サドルとシートポストを付けたまま
- サドルとシートポストを外して
自分のバイクのサイズはサドルとシートポストを付けたままだと長さ1,500mm、高さ920mm、サドルとシートポストを外すと長さ1,500mm、高さ700mm。
見沼たんぼグラベルサイクリング
見沼は、かつての武蔵国、現在の埼玉県さいたま市と川口市に存在した巨大な沼である。現在もたんぼや畑、雑木林、河川や見沼代用水によってつくられる田園風景と豊かな自然が残されており、その広い緑地空間は、「見沼たんぼ」と呼ばれている。
今回は、この見沼たんぼを流れる芝川と見沼代用水沿いにあるグラベルロードを走った。大崎公園の臨時駐車場にフィットを停めてグラベルサイクリングのスタートだ。
見沼自然公園
大崎公園を出て見沼代用水東縁へアクセスして北西にある見沼自然公園を目指す。見沼代用水の側道は走りやすいアスファルト道路だ。
見沼自然公園では、公園内にある大きな池(沼?)を見学。
公園を出て南下したら芝川へ。芝川の左岸の河川敷がグラベルロードになっていた。
芝川の周りは一面、田んぼ。一部、沼のような場所もあった。
芝川河川敷のグラベルロードは平坦で走りやすい。大道東橋近くあたりで遠くに見えてきたビル群はさいたま新都心。この道がさいたま新都心や大宮駅からわずか2〜3kmという近さに驚く。
しばらくグラベルロードを走った後に、山口橋で芝川の右岸側へを渡る。そして、見沼代用水西縁へ。
見沼代用水西縁(みぬまだいようすいにしべり)
見沼代用水は、江戸中期に井沢弥惣兵衛によって掘削された関東平野最大の農業用水。新田開発のために干拓された見沼溜井に代わる用水という意味。
行田市下中条付近の利根川から取水し、綾瀬川を越えた直後に台地の縁に沿って東西の2本に分流する。
西側の台地に沿って掘削された見沼代用水西縁(全長約22km)と、東側の台地に沿って掘削された見沼代用水東縁(全長約16km)がある。
今回は西側の見沼代用水西縁に上木崎のあたりからアクセス。用水に沿って続く長い桜並木の下を東に向かって走る。
上図のあたりから水路は右に折れ南に向かっていく。
一部、道幅の狭いシングルトラックがあった。向こうから誰も歩いてこなかったのでバイクを走らせた。
見沼代用水西縁を南下し続けると、JR武蔵野線のガードが現れた。ここを潜ると見沼通船堀公園となる。
閘門(こうもん)式の運河があった見沼通船堀公園と水神社
見沼通船堀公園は、日本初の閘門式運河があった場所。1731年(享保16年)に作られた閘門式運河を公園内に復元してある。閘門式運河とは、本流と用水の水位差がある場合に閘門を使って水位を調整しながら通船させるもの。パナマ運河が有名です。
少し先には、見沼通船堀が開通した翌年に創建された水神社がある。水神社は、開通した見沼通船堀の河川運輸に携わる人達が水難防止を祈願して水の神様を祀ったもの。
水神社で折り返すことにして北上する。
芝川の脇に芝川第一調整池という大きな池があった。
大崎公園 臨時駐車場に戻って、見沼たんぼのグラベルサイクリングを終えた。
見沼たんぼのグラベルサイクリングを終えて
今回は時間の都合でショートカットしたので距離は28kmほどだったが、見沼代用水の東縁と西縁をグルっと一廻りすれば見沼たんぼのグラベルサイクリングを50km楽しむことができる。
見沼たんぼは、東京都心から20~30km圏内に位置しており、約1,260ヘクタールという広大な面積を持つ大規模緑地空間。さいたま新都心駅や大宮駅などの主要駅から2~3kmという近さにありながら、たんぼや河川、見沼代用水によってつくられる田園風景と豊かな自然が残されている。
地域の歴史はとても古く、文化・伝統が継承されていることも特徴の一つ。美しい風景と古い歴史を残し、様々な見所がある見沼たんぼは、のんびりサイクリングするには適した場所だ。
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